ゴエモンのつぶやき

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障害者、外国人に災害時支援ボード…東京・荒川

2012年09月27日 01時55分39秒 | 障害者の自立
 東京都荒川区は、知的障害者や外国人が、災害時に周囲と円滑に意思疎通が図れるように、単純なやりとりをカード形式で示した「コミュニケーション支援ボード」を5000部作った。4000部は区内の障害者福祉施設などに配布した。残る約1000部は同区役所の障害者福祉課や区立障害者福祉会館で無料配布している。


 同区は東日本大震災を踏まえ、災害時に障害者などへ情報提供する方法や意思疎通の手段などについて、障害者団体などと検討を進めていた。


 今回作成したボードは手のひらサイズで、「何がしたいですか?」「電話をかけたい」といった21通りの会話のやり取りが、日本語と英語、中国語、韓国語でイラスト付きで表示されている。災害時の負傷を想定して「手当てしますか?」と質問したり、痛さや苦しさをグラフの線で指して「少し」から「すごく」までを表現できるようにしたりするなど、工夫がほどこされている。


 同課は「普段から持ち歩き、いざという時に活用してほしい」と呼びかけている。


 問い合わせは同課(03・3802・3111)へ。


東京都荒川区が作成した「コミュニケーション支援ボード」

(2012年9月26日 読売新聞)

障害者の虐待相談窓口開設/県、高松市内に

2012年09月27日 01時53分20秒 | 障害者の自立
 川部英則香川県健康福祉部長は25日、障害者虐待防止法の施行に合わせ、虐待の対応窓口となる「県障害者権利擁護センター」を10月1日に香川県高松市田村町の香川県障害福祉相談所内に開設することを明らかにした。

 同日の9月定例香川県議会文教厚生委員会(山田正芳委員長)で、松原哲也氏(自民・木田)の質問に答えた。

 香川県障害福祉課によると、同センターの業務内容は、▽事業所などからの虐待の通報や届出の受理▽障害者や養護者からの相談に対する支援▽虐待防止に関する広報や啓発活動―など。同センターでは、各市町に新設される「障害者虐待防止センター」との連絡調整を行うほか、事業所の管理者や相談窓口職員らを対象にした虐待防止研修会なども実施する。

 川部部長は「市町や関係機関と連携して、虐待の未然防止や早期発見に努めていく」としている。

四国新聞 - 2012/09/26 09:38

発見、救済へ 県、権利擁護センター設置 姫路も開設−−来月1日 /兵庫

2012年09月27日 01時48分08秒 | 障害者の自立
 10月からの障害者虐待防止法施行に合わせ、同法で都道府県に設置が義務付けられている障害者権利擁護センターが来月1日、県障害福祉課内に開設される。勤務先で虐待を発見した人からの通報や相談を受け付け、関係機関と調整を行い、埋もれやすい被害の発見と救済に乗り出す。

 同法は虐待の定義を、身体的虐待▽性的虐待▽心理的虐待▽放置▽経済的虐待−−の五つに分類。「家庭内」の親など養護者、「施設内」の職員、「職場」の上司など使用者による虐待を通報対象としている。通報者は守秘義務違反に問われないと規定している。

 同センターは職場内での障害者虐待を確認すれば調査し、監督権限のある労働局に報告。労働局は職場への指導にあたり、実態を公表する。

 家庭内や施設の虐待の通報先は市町に設置される「障害者虐待防止センター」が窓口となる。被害者の生命や身体に重大な危険が生じる恐れがある場合、市町職員は家族の許可がなくても自宅へ立ち入り調査できる。施設については通報先の市町から報告を受けた県が監督権限に基づき是正指導を行い、虐待の状況や対応を公表する。

 県障害福祉課によると、把握している県内の障害者20+件虐待は07〜09年の3年間で83件。同課は「障害者虐待防止法は発見者の通報を義務付けており、これまで見えなかった実態が明らかになることを期待したい」としている。

 障害者虐待の通報に対して県障害者権利擁護センターは24時間体制で対応する。専用電話の番号は、078・362・3834。

 ◇姫路も開設 来月1日に

 また姫路市も、来月1日に市障害者虐待防止センターを開設する。365日、24時間体制で対応するという。

 施設や家庭での養護者、施設従事者らによる暴力に関する届け出を被害者や周辺住民などから受理し、緊急を要する場合は一時保護する。また、相談、助言や施設従事者向けの研修なども担当する。現在は障害福祉課で対応しており、年間2、3件の相談が寄せられているという。

 電話は平日の午前9時〜午後5時が079・221・2432、夜間と休日は080・8328・6295。所在地は非公表。

毎日新聞 2012年09月26日〔播磨・姫路版〕

障害者 就職険し/面接会は順番待ち

2012年09月27日 01時36分16秒 | 障害者の自立
 働きたい障害者が増えているのに、就職しにくい状況が続いている。障害者たちは、働いて得た収入で、地域の一員として普通に暮らすことを願っている。だが企業も不況にあえぎ、実現は遠い。


 ◆浜松の面接会 後ろで何人も順番待ち

 障害者雇用促進月間の今月、各公共職業安定所(ハローワーク)は就職面接会を開いている。浜松市でも20日、JR浜松駅近くのアクトシティ浜松であった。


 「なぜ、この仕事を選んだのですか」「車は普段、運転しますか」――。


 銀行やスーパー、工務店、病院など同市を中心とした45事業所が机を並べた。人事担当者が履歴書を見ながら、就職希望者に質問を重ねる。後ろでは何人も面接を待っている。この日、身体、知的、精神の障害者計241人が参加した。


 求人は68件133人。面接は複数申し込めるから、情報処理会社の事務職には1人の求人に対し28人も並んだ。


 同市西区の知的障害者の男性(36)は、洗濯業務と車部品検査の人材を求める2社の面接を受け、「根性があります」とアピールした。


 男性は勤めていた会社が2年前に廃業して以来、仕事を探しているが見つからない。中区の就労支援施設「聖隷厚生園 チャレンジ工房」で働く訓練を受けており、面接練習を繰り返して本番に臨んだ。両親と3人暮らしの男性は「親の老後が心配だからお金を稼ぎたい」と話した。


 右手足が不自由な中区の女性(50)は、事務職を希望するが、希望会社の机の前に応募者が殺到しているのを見てひるんでしまった。「若い子もいるのに私では絶対無理」
 今春まで勤めた会社での嫌な体験が頭をかすめる。お茶を運ぶのも電話を取るのもぎこちない。上司が健常者の同僚と比べ、「あの人は遅い」と舌打ちしているのが分かった。つらくて退職した。


 高校時代の交通事故で障害者となったが、結婚し、2人の子どもを育てた。就職セミナーに通い、パソコンを習う。「社会には障害者に対する偏見があるかもしれない。でも社会とのつながりは持ちたい」


 スズキには5種類10人の募集に対し、障害の中身や程度がまちまちの15人が面接を受けた。人事担当者は「どんな人材を採用すべきか判断はむずかしい。その人に適した仕事を見つけたい」と話した。


働きたい――。障害のある人たちが大勢集まった就職面接会=浜松市中区板屋町のアクトシティ浜松


 ◆就職件数増でも求職者も増


 厚生労働省静岡労働局のまとめでは、障害者の就職件数は増えている。ハローワークを通した県内障害者の昨年度の就職件数は1971件(身体763件、知的556件、精神614件、その他38件)。前年度より311件増え、過去最多となった=グラフ。


 しかし、就職希望者が年々増えているため、それほど就職しやすくなったとはいえない。しかも障害者は働ける内容が限られ、選択肢が少ない。昨年度の就職率(新規求職申込件数に対する就職件数の割合)は46・7%(前年度比2・6ポイント増)にとどまる。


 障害者雇用促進法にもとづき、企業は従業員56人に対し障害者を1人雇わなければいけない。達成した県内企業は昨年6月現在、対象企業全体の46%(全国45・3%)だった。


 浜松公共職業安定所によれば、雇用に消極的な企業は「不況で健常者でさえ採用を控えているのに、障害者を雇う余裕はない」と訴えるケースが大半という。


 来年度からは、法改定で、企業は従業員50人に対し1人雇わなければいけなくなる。


 浜松公共職業安定所の寺田好秀次長は、雇用しにくい現状に理解を示しつつも、「障害者とともに働く社会をつくるというのが制度の理念だ。企業は障害者の仕事を作り、能力を引き出してあげてほしい」と話している。



朝日新聞-2012年09月26日