ゴエモンのつぶやき

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精神障害の悩み、実体験踏まえ冊子に 地域活動支援センター

2012年10月27日 01時09分46秒 | 障害者の自立
 精神障害者の就労の場となっている地域活動支援センター「あわっこ」(徳島市東山手町1)の利用者らが、障害に関する悩みや自分たちなりの改善方法をまとめた冊子を完成させた。利用者が参加するセンターの勉強会で出た意見を抜粋して収録。薬の飲み方や家族との関係などテーマはさまざまで、「同じ障害に苦しむ人たちに読んでほしい」と話している。

 センターでは2010年4月から月1回ほどのペースで、利用者とボランティアが精神障害について討論する勉強会を開いている。治療方法や生活習慣などのテーマを設定して悩みの解消法を話し合ってきた。

 冊子(A4判20ページ)には勉強会で話し合った「家族や友人関係」「主治医との付き合い方」など六つのテーマについて掲載。「医師に症状を伝えるため、普段からメモを取っておくこと」など実体験に基づいた意見が多数紹介されている。

 障害者やその家族の悩みの解消に広く役立ててもらおうと、利用者全員で9月上旬から製作を開始。パソコンで文章を打ったり、挿絵を描いたりと作業を分担して約1カ月で完成させた。

 センターは、精神障害者20+ 件の支援に取り組むNPO法人ハート・とくしまが1997年に設立。菓子や雑貨の製造販売を手掛けており、現在20~50代の男女15人が利用している。

 同法人理事長の大西順子さん=徳島市佐古一番町=は「当事者ならではの意見がたくさん載っている。多くの人に手にとってほしい」と呼び掛けている。冊子は100部作製しており、希望者には1部200円で販売する。問い合わせはセンター<電088(623)4556>。


【写真説明】冊子を作った「あわっこ」の利用者ら=徳島市東山手町1

徳島新聞- 2012/10/26 14:32

不屈の起業家 映画化 障害者雇用に尽力

2012年10月27日 01時04分48秒 | 障害者の自立
■右目失明・両腕切断…クリーニング会社で障害者雇用
■芦別出身の故高江常男さん
■あすから札幌で、来月赤平でも


 事故で両腕を失いながらクリーニング会社を興し、多くの障害者を雇用した高江常男さん=芦別市出身=の生涯を描くアニメ映画「明日(あした)の希望―高江常男物語―」の道内先行上映が、27日から始まる。監督した山田火砂子(ひさこ)さん(80)は「すごい人が世の中にはいる。希望に向かって努力することの大切さを伝えたい」と話している。


 高江さんは1927年生まれ。10歳で右目を失明、17歳のとき工事の作業中に高圧電線に感電し、両腕を切断した。26歳で空知タイムスに入社、口にペンをくわえて原稿を書いたという。炭鉱事故で障害を負った人にも職をと、56年に赤平市でクリーニング業の光生舎を設立。500人が働く会社に育てあげ、障害者の授産施設もつくり、2007年に亡くなった。


 山田監督は、前作「大地の詩(うた)」のロケで3年前に北海道を訪れ、高江さんのことを知った。「どんなにつらくても、死ぬ気になったら何でもできる。子どもも大人も、会社の経営が苦しい社長さんたちにもぜひ見てほしい」という。


 上映は27日から11月2日まで、札幌市厚別区厚別中央2条5丁目のサンピアザ劇場。11月4~6日と8日は赤平市泉町1丁目の赤平市交流センターみらい4階かたらいホール。一般当日1500円、前売り1300円。問い合わせは現代ぷろだくしょん(03・5332・3991)。


障害者の自立をめざした高江常男さんを描くアニメ映画「明日の希望」の一コマ(c)現代ぷろだくしょん

朝日新聞-2012年10月26日

接客に福祉の視点 高齢・障害者の対応強化 ホンダカーズ宮城

2012年10月27日 00時57分26秒 | 障害者の自立
 ホンダ系ディーラーのホンダカーズ宮城中央(仙台市)は、高齢者や障害者に優しい店舗づくりを進めている。介助に関する専門家の養成を始め、宮城県内の全20店で計約60人の社員が資格を取得した。車いす対応の試乗車を集約した仙台市宮城野区の高砂店にも資格取得者が誕生し、ホンダが8月に全国でスタートさせたバリアフリー対応の「マスター店」に認定された。

 高砂店の朝礼は黒沢克彦工場長(41)の手話の紹介で始まる。「『いらっしゃいませ』など簡単な内容が中心」と言う。
 店には黒沢工場長ら3人の「介助専門士」がいる。NPO法人日本介助専門員推進協会(三重県)の認定制度で、車いす介助や点字などに関する講習を受けて取得した。
 「頻繁には使わないが、専門知識や技術が役に立つ時がある」と有資格者の阿部義典店長代理(52)。障害を抱える来店客には「邪魔にならないようにお手伝いさせていただいている」と語る。
 ホンダカーズ宮城中央は2008年、店舗面積が広い高砂店を福祉車両の販売拠点とし、試乗車6車種を集約した。対応を強化するため、ことし1月に始めたのが介護に関する講習会で、対象を店長ら幹部、工場長、女性従業員に分けて3回開いた。
 資格取得は接客向上につながっている。高砂店の奥村祐子さんは「車いすの方はそのままか、いすに移りたいのか、質問しなければ分からない。ちゅうちょせず話し掛けることを心掛けるようになった」と話す。
 ホンダのマスター店は02年に始めた「オレンジディーラー」制度の強化策。従来の施設面のバリアフリー化だけでなく、介助専門士か、NPO法人日本ケアフィットサービス協会(東京)認定の「サービス介助士」が2人以上いることを条件にした。東北では高砂店とホンダカーズ山形下条店(山形市)の2店を認定した。
 マスター店について、ホンダ福祉事業室は「高齢化社会の販売現場には専門知識を持った人材が不可欠。宮城の取り組みを全国に広げるために行き着いた制度」と説明している。


ホンダカーズ宮城中央高砂店で車いすの乗車手順を確認する(左から)奥村さん、黒沢工場長、阿部店長代理

河北新報-2012年10月26日金曜日

感性 舞台に共鳴 障害者と健常者

2012年10月27日 00時53分27秒 | 障害者の自立
 知的障害のある人が参加する高松市のロックバンドと、耳の不自由な人が参加する川崎市の人形劇団が、高松市で27日に合同公演する。両団体とも、障害のある人とない人が共にステージをつくりあげる。
 ロックバンドは、知的障害のある人と福祉施設職員ら計14人の「WALKS」。リーダーの施設職員、高橋修さん(49)が21年前、知的障害者が参加するスウェーデンのロックバンド「EKO(エコー)」の大阪公演を聴き、感動したのが結成のきっかけだ。
 バンド経験が豊富な高橋さんら健常者がギター、ベース、ドラムを担当し、知的障害者らは打楽器やボーカルを担当する。障害者自身が日常をうたった詞などに高橋さんが曲をつけ、地域のイベントや学校などで演奏している。「歌で生き生きと日常を表現し、観客と一緒に盛り上がることが音楽療法になる」と高橋さんは言う。
 今回の公演では、高松市の手話コーラスグループ「サインダンスHAND」の4人が、歌詞やリズムに合わせた手話ダンスで盛り上げる。
 一方の人形劇団は、ろう者ならではの感性を採り入れた創作劇を全国各地で公演する「デフ・パペットシアター・ひとみ」。字幕と手話を組み合わせたり、映写やプラカードでセリフを表現したりして視覚に訴えかけ、聴覚障害のある人もない人も楽しめる。
 今回の演目は、劇団の結成30周年を記念して作った「森と夜と世界の果てへの旅」。アフリカを舞台に、少々頼りない主人公が未知の奇怪な世界を冒険する物語だ。
 WALKSとひとみの合同公演は1997年以来、5回目。ひとみの森元勝人アドバイザーは「地元の人たちとの合同公演が続いているのは、全国でも高松だけ。それぞれの表現方法に接することで互いに刺激し合える」と話す。
 高松市西宝町2丁目の県教育会館ミューズホールで午後2時からWALKS、午後3時からひとみが演じる。入場料は大人2300円、小・中・高校生1200円。問い合わせは高橋さん(090・3989・8997)へ。



朝日新聞-2012年10月26日

障害者の絵画カレンダーに/大野城で原画展

2012年10月27日 00時47分42秒 | 障害者の自立
 障害者のアート活動を支援している大野城市のボランティアグループ「コミュニケーション・アート」(松澤佐和子世話人)が自閉症やダウン症など障害のある17人の作品を掲載したオリジナルカレンダーを作った。大野城市下大利のカフェ・ギャラリー「レ・グラン」で27日まで原画展を開いている。


 会場には切り絵、水彩、アクリルで描いた猫、竜、キリン、クリスマスなどほのぼのとした作品が並ぶ。造形教室を開いている松澤さん(53)は「年ごとにレベルが上がっているが、最初から上手だったのではない。1本の線も引けなかった子もいる。原画を通して、可能性をあきらめずに頑張ったことを知ってほしい」と話す。


 グループは2005年に結成され、カレンダー制作は5回目。カレンダーそのものにも独自の工夫がある。「PTA行事を書き入れるので年度末の分まで作ってほしい」との要望に応え、今年11月から2014年3月までの17カ月使えるようになっている。


 A3判二つ折りで1部千円。原画を中心にした絵はがきは5枚セット500円。希望者はレ・グラン(092・591・3061)か、コミュニケーション・アートのネットショップ(http://comm-art.shop-pro.jp)。


障害者17人の作品を掲載したカレンダーを手にする松澤佐和子さん=大野城市下大利のカフェレストラン「レ・グラン」

朝日新聞-2012年10月26日