ゴエモンのつぶやき

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「障害者差別禁止」「じん肺基金創設」 弱者支援2法案放置

2013年02月10日 01時16分11秒 | 障害者の自立
 政権交代による政治空白と安倍政権の発足で、社会的弱者を支援するための二法案がたなざらしになっている。障害者の社会参加を支援する法案と、トンネル工事でじん肺を患った労働者を救済する基金を創設する法案だ。民主党政権は両案の国会提出と成立を目指したが、安倍政権下では国会提出さえ見通せない。 

 障害者の社会的参加を支援する法案は「障害者差別禁止法案」。民主党政権が「国連障害者権利条約」の批准へ国内法を整備する一環として、この通常国会での成立に向けて準備していた。

 内閣府は昨年九月、法案の意見書をまとめた。障害のある人が障害のない人と同じ行動が取れるようにする「合理的配慮」をしないことなどを差別と定義。入り口に段差のある飲食店に対し、車いす利用者が一人でも入店できるようスロープを設けることなどを求める内容だ。

 民主党は惨敗した衆院選後の昨年十二月、与党時代の責任を果たそうと、意見書に基づき障害者差別禁止法の考え方を策定。公明、社民両党なども衆院選公約に「制定を目指す」と明記した。民主党政権時も参院は与野党が逆転していたが、他の野党の賛成も見込まれたため、民主党政権なら成立の公算が大きかった。

 しかし、自民党内には企業に負担を求める内容に対して異論があり、同党の衆院選公約には法案への記述は一切なかった。石破茂幹事長は与党復帰後「(障害者自立支援法などの)現行法で対応する」と明言。法案は棚上げ状態になった。

 もう一つのじん肺患者を救済する法案は、建設業界の資金拠出などで救済基金を創設する内容だ。

 トンネルじん肺をめぐっては二○○七年の第一次安倍内閣で、国を相手取った賠償請求訴訟の和解が多くの原告団と成立し、国が安全管理の徹底を約束した一方、原告側が賠償請求を放棄した。

 その後、自民、公明、民主三党などは原告側から要望を受け、企業の和解金支払いとは別に、党内で救済策を検討。昨夏、新たなじん肺の発症者が出た場合などに補償する基金の創設で三党実務者が大筋合意し、法案は成立すると思われた。

 しかし、衆院解散によって三党合意は事実上の白紙になった。自公政権の発足後、公明党は自民党に対して二党で法案を提出し、民主党に協力を呼び掛けるよう打診しているが、自民党内は「参院選を控え、建設業界から支援を受けている党内の議員が抵抗しており、法案を提出できる状態ではない」(党中堅議員)という。

 旧建設省出身で自民党の脇雅史参院国対委員長は本紙の取材に「建設会社がかつて原因者だったから資金を出せ、というのは論理に飛躍があり、現憲法下では(負担を求める)理屈にならない」と指摘した。民主党に比べ、財界や業界団体に近い自民党の姿勢が鮮明になりつつある。

東京新聞-2013年2月4日 朝刊

東日本大震災:福島の障害者と交流 相模原の施設が音楽会 /神奈川

2013年02月10日 01時13分53秒 | 障害者の自立
 障害者の生活介護・就労施設「ウディーショップきこり」(相模原市中央区相生)と、福島第1原発事故で福島県浪江町から二本松市に避難している障害福祉サービス事業所「アクセスホームさくら」の利用者が交流する音楽会が、相模原市緑区橋本の「杜のホールはしもと」であった。

 「きこり」のメンバーが、避難生活を送る障害者たちを励ますと同時に自分たちも「頑張る元気をもらおう」と、「さくら」の利用者10人と職員らを招いた。相模原市内の就労施設で働く障害者や車椅子の重度障害者約200人も参加。各地の障害者10+件施設などで音楽会を開いている岡倉ゆかりさん(栃木県在住)が、ピアノの弾き語りで「ありがとう」などを歌った。

 「さくら」の利用者ら14人は、岡倉さんの伴奏などで「ビリーブ」「負けないで」など3曲を披露。多くの声援と拍手を受けた。また、相模原市立弥栄中の特別支援学級で学ぶ生徒12人も特別出演し、沖縄エイサーと大太鼓などを演奏し「さくら」の利用者を激励した。「さくら」の渡辺幸江理事長は「原発事故で利用者たちは散り散りになり、二本松市で避難生活をしている。幸せな交流でした」と喜んでいた。

毎日新聞 2013年02月09日 地方版

日本障害者スポーツ学会:パラリンピック報道、毎日新聞記事使い分析 /和歌山

2013年02月10日 01時08分00秒 | 障害者の自立
 和歌山市本町2の「フォルテワジマ」で先月末に開かれた第22回日本障害者スポーツ学会で、毎日文化センター広島の山口一朗館長が、「毎日新聞が報じたパラリンピック記事」と題して発表した。山口館長は毎日新聞記者としてのスポーツ取材の経験などを基に、「障害者のスポーツを広めるには、競技団体がまずローカルニュースとして情報発信する必要がある」と指摘した。

 山口館長は、毎日新聞に載った各パラリンピック大会前後約1年2カ月間の関連記事数が、04年アテネ488件▽08年北京658件▽12年ロンドン741件と増えたと紹介。一方、各都道府県の地域面に限ると、同種記事の数は大会ごとに上下することが多く、一因として、障害者10+件のスポーツに興味を持つ記者の転勤があると述べた。

 発表後に、会場の座長、大槻洋也・至学館大教授が「障害者スポーツの競技団体は広報体制が弱い」と指摘。山口館長も、競技の認知度を高める第一歩として、大会や競技体験会など開く際、地元記者に事前広報する習慣が必要だと強調した。

毎日新聞 2013年02月09日 地方版

障害者駐車場:車椅子専用を新設 登録者のみ利用可−−豊橋・アピタ向山店 /愛知

2013年02月10日 01時04分48秒 | 障害者の自立
 豊橋市のショッピングセンター「アピタ向山店」(白井克彦店長)は8日、登録した車椅子の障害者がリモコンで車止めを操作できる専用の駐車場を3台分新設した。15日から使用を始める。

 駐車場は、駐車する場所の中央に高さ約50センチのU字バーを普段立てておき、登録した障害者がリモコンでバーを下げて使う。刈谷市の設備メーカー「コオメイ工業」と名古屋市のセキュリティーシステム設計「ティー・イー システムズ」が共同開発した。小型のため工事が簡単で、比較的安価に設置できる。

 同店は44台分の障害者用駐車場があり、青色に塗って仕分け、店内放送でも案内していた。だが、一般の車が入り、障害者が使えないこともあったという。このため、豊橋市の福祉団体「車椅子を楽しむ会」の紹介で導入することにした。

 羽根田あけみ業務副店長は「障害者の利便性と、マナーの向上につなげたい」。宮副幸子・同会副会長は「こうした駐車場を見て、車椅子での乗降の大変さを知ってもらいたい」と話している。

 両者は今後、駐車場を使って小学生が同店で行う社会科見学などでバリアフリーの啓発に協力していく考えだ。登録の問い合わせは、同店(0532・56・6400)。

毎日新聞 2013年02月09日 地方版

裁縫の上達願い針供養 彦根の障害者施設

2013年02月10日 01時00分07秒 | 障害者の自立

 使えなくなった針への感謝や裁縫の上達を願う「針供養祭」が八日、彦根市平田町の障害者就労支援施設「あじさいの家共同作業所」であった。施設利用者や地域住民ら四十人が参加し、役目を終えた数百本の針に手を合わせた。


 施設では利用者がクッション、ポーチ、手提げかばんなどを作っており、作業の中で折れたり曲がったりした針が大量に出てくることから、近隣の住民も交えて供養祭をと三十年近く前から毎年実施している。


 近くにある光林寺の平野輝光住職を招いて経を上げてもらった後参加者一人一人が紅白のこんにゃくに折れ針を刺して、供養した。


 施設の野瀬ミヨ子理事長は「最近ではなじみのない針供養祭だが施設の若い人たちにも知ってもらうきっかけになったのでは」と話していた。


こんにゃくに折れ針を刺して供養する参加者=彦根市平田町で

中日新聞-2013年2月9日