障害者の法定雇用率が4月1日から引き上げられる中、障害者らを対象に、働く力を向上させるための相談から企業の面接まで一体的に行う催しが25日、大阪市港区の区民センターで開かれた。障害者の就職面接会としては全国で初めて、企業が面談したい人を逆指名するコーナーも設置。予定を超える200人強が来場し、今後の展開に向けて弾みをつけた。
法定雇用率は、民間企業が1・8%から2・0%になるなど4月から引き上げられるため、障害者の働く力の向上や、雇用に前向きな企業との出会いの場の創出の重要性がますます高まっている。
そこで今回の催しは「障害者ディーセントワーク(働きがいのある仕事)面接会inみなと」と銘打ち、ハローワーク大阪西と港区役所、企業と支援機関の4者で実施。
面接会だけでなく、働く準備や生活習慣の支援について相談できるコーナーなども設け、障害者の状況に応じた支援をしようと開いた。来場者側の利点だけでなく、立場の違う4者が一堂に会し、それぞれが取り組む内容を理解し合う情報共有の場にする狙いもあった。
約20社が集まった面接会では、企業が事前に求職者の公開情報を確認し、面接したい人を指名した紙をボードに張り付ける「リクエストコーナー」を設置。自動車販売会社から面接を求められた下肢障害の女性(40)=同区=は「すごくうれしかった。漫然と面接を受けるのではなく、的を絞って受けられるのが助かる」と笑顔を見せ、同社担当者も「『待ち』の姿勢で面接をしなくて済むのがいい」と話していた。
また、会場では知的障害者を対象に、働く心構えや面接のポイントなどを伝えるセミナーも実施。あえて面接会とともに開くことについて、人材教育に詳しい講師の中田真理子さんは「これから面接に臨む人にとっては、心の準備ができ、就職の手順が分かる機会になる」と指摘していた。
来場者は予定の150人を大幅に超え、ハローワーク大阪西の玉野裕子統括職業指導官は「これを機に今回の取り組みを広めていければ」と抱負を語った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/dc/f77f4eefa63e76855d2a9ca07555f41f.jpg)
求職者の情報を踏まえ、企業の逆指名が行われたコーナー=25日午後、大阪市港区
大阪日日新聞-2013年2月26日
法定雇用率は、民間企業が1・8%から2・0%になるなど4月から引き上げられるため、障害者の働く力の向上や、雇用に前向きな企業との出会いの場の創出の重要性がますます高まっている。
そこで今回の催しは「障害者ディーセントワーク(働きがいのある仕事)面接会inみなと」と銘打ち、ハローワーク大阪西と港区役所、企業と支援機関の4者で実施。
面接会だけでなく、働く準備や生活習慣の支援について相談できるコーナーなども設け、障害者の状況に応じた支援をしようと開いた。来場者側の利点だけでなく、立場の違う4者が一堂に会し、それぞれが取り組む内容を理解し合う情報共有の場にする狙いもあった。
約20社が集まった面接会では、企業が事前に求職者の公開情報を確認し、面接したい人を指名した紙をボードに張り付ける「リクエストコーナー」を設置。自動車販売会社から面接を求められた下肢障害の女性(40)=同区=は「すごくうれしかった。漫然と面接を受けるのではなく、的を絞って受けられるのが助かる」と笑顔を見せ、同社担当者も「『待ち』の姿勢で面接をしなくて済むのがいい」と話していた。
また、会場では知的障害者を対象に、働く心構えや面接のポイントなどを伝えるセミナーも実施。あえて面接会とともに開くことについて、人材教育に詳しい講師の中田真理子さんは「これから面接に臨む人にとっては、心の準備ができ、就職の手順が分かる機会になる」と指摘していた。
来場者は予定の150人を大幅に超え、ハローワーク大阪西の玉野裕子統括職業指導官は「これを機に今回の取り組みを広めていければ」と抱負を語った。
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求職者の情報を踏まえ、企業の逆指名が行われたコーナー=25日午後、大阪市港区
大阪日日新聞-2013年2月26日