栃木労働局は15日、県内のハローワークを通じて就職した障害者が、2012年度は前年度比20・3%増の1091件に上り、4年連続で過去最高を更新したと発表した。一定の障害者雇用を義務づける「法定雇用率」が今年4月に引き上げられ、これを前に、民間企業の求人が増加したのが要因とみられる。同局は「企業の障害者雇用に対する理解が進んだのでは」と分析している。
障害種別では、身体障害者419件(前年度比16・7%増)、精神障害者393件(同比25・6%増)、知的障害者244件(同比10・4%増)などで全ての障害種別で増えた。なかでも精神障害者の雇用が大幅に増えて、03年度と比べると約13倍になった。
就職先を産業別で見ると、製造業223件、医療・福祉160件、卸売・小売業151件の順だった。医療・福祉は、高齢化の進展で介護施設での補助業務などのニーズが高まり、前年度の4位から2位に順位を伸ばした。
一方、新規求職申込件数に対して就職できた件数の割合を示す就職率は48・3%で、前年度比0・6ポイント減にとどまった。全国平均の42・2%は上回っているものの、2年連続の減少傾向で、障害者の求職意識の高まりに対応できるほど十分な求人がない実態も浮かんだ。
同局は法定雇用率の引き上げに伴い、小規模事業所への働きかけを強めるなどして、就職率の向上に取り組む方針。同局は「障害者のニーズや特性に合った仕事の掘り起こしをしたい」と話している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/59/59b83d13c8d568b6fa0799060ab76f7e.jpg)
(2013年5月16日 読売新聞)
障害種別では、身体障害者419件(前年度比16・7%増)、精神障害者393件(同比25・6%増)、知的障害者244件(同比10・4%増)などで全ての障害種別で増えた。なかでも精神障害者の雇用が大幅に増えて、03年度と比べると約13倍になった。
就職先を産業別で見ると、製造業223件、医療・福祉160件、卸売・小売業151件の順だった。医療・福祉は、高齢化の進展で介護施設での補助業務などのニーズが高まり、前年度の4位から2位に順位を伸ばした。
一方、新規求職申込件数に対して就職できた件数の割合を示す就職率は48・3%で、前年度比0・6ポイント減にとどまった。全国平均の42・2%は上回っているものの、2年連続の減少傾向で、障害者の求職意識の高まりに対応できるほど十分な求人がない実態も浮かんだ。
同局は法定雇用率の引き上げに伴い、小規模事業所への働きかけを強めるなどして、就職率の向上に取り組む方針。同局は「障害者のニーズや特性に合った仕事の掘り起こしをしたい」と話している。
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(2013年5月16日 読売新聞)