ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者差別解消 違いを認め合う社会へ

2013年06月04日 02時35分06秒 | 障害者の自立
 健常者の都合のみに即してつくられた社会を、障害者の多様なニーズに応えられるよう変えていく。国会で審議中の障害者差別解消法案の狙いだ。違いを尊重し、支え合う社会への一里塚としたい。


 日本は国家ぐるみで障害者を差別してきたといえる。


 知能や精神の障害のため、成年後見人がついた途端、選挙権を奪い取っていた。公職選挙法に基づき、いわば“合法的”に人権を侵していたのだ。


 差別や偏見を生み出す元は、障害への無知や無理解が大きい。


 もちろん、憲法違反の法規定をほったらかしていた国会に限った話ではない。行政や司法、さらには民間分野のさまざまな場面、場所に、それはひそんでいる。


 障害者が生きにくい訳は、心身の機能がうまく働かないからというだけではない。健常者のことしか頭にない社会の仕組みや意識に阻まれてしまうからでもある。


 政府が国会に出した法案は、そんな考え方に立っている。障害者を分け隔てる社会の壁をなくすための初めてのルールとなる。


 障害があるからと、健常者と異なる扱いをするのはご法度だ。車いすの人はバスに乗せない、精神障害の人はホテルに泊めないといったあしらい方は差別になる。国や自治体はじめ公的機関はもとより、民間事業者も許されない。


 気をつけたいのは、障害者や家族の要望にはなるべく応えなくてはならなくなることだ。その配慮を欠くと、差別とみなされる。


 目の見えない人には点字翻訳を、耳の聞こえない人には手話通訳を提供する。お金や人手の負担が重すぎない限り、例えば、そんな援助が求められる。


 でも、負担が過重かどうか、だれがどうやって判断するのか。法案でははっきりしていない。


 障害者への配慮を公的機関にのみ義務づけ、民間事業者には努力を促すにとどめるという点も気になる。中小零細事業者への公的支援をふくめ、社会の障壁をなくす手だてをよく議論してほしい。


 もっとも、どんな事柄が差別に当たるか、どんな配慮が好ましいかは、政府が具体例を示す段取りだ。理解と協力が根づくような工夫を期待したい。


 百三十カ国が結ぶ国連障害者権利条約の批准に欠かせない法案だ。建物や交通へのアクセス、教育や就労の機会、選挙や裁判の手続き。差別撤廃は世界の約束だ。


 障害者にとって優しい社会づくりは、高齢化への備えにもなる。

東京新聞- 2013年6月3日

知的障害者 日米スポーツ交流

2013年06月04日 02時33分52秒 | 障害者の自立
 日米の知的障害者のスポーツ交流大会「関東スペシャルオリンピックス」が1日、米軍横田基地(東京都福生市など)で開かれた。同基地の主催で今年で34回目。この日は、基地内の米国防総省学校に通う児童、生徒と周辺の障害者施設の入所者など約150人が参加した。米軍人などのボランティアスタッフ約500人から大きな声援が送られる中、50メートル走や立ち幅跳び、バスケットボールなど12種の競技で汗を流した。

 青梅学園(青梅市)職員の鈴木勇子さん(62)は「アメリカ独特の温かい雰囲気の中で、選手たちの表情はいつになく明るかった」と笑顔。大会会長で、横田基地運用群司令官のデビット・グゥールド大佐は「日米の絆が一層深まればうれしい」と話していた。

(2013年6月3日 読売新聞)

障害者ら130人 協力し合いプレー

2013年06月04日 02時30分37秒 | 障害者の自立
 「第19回県身体障害者福祉センターふうせんバレーボール大会」が2日、大分市の同センターであった。
 センターと県ふうせんバレーボール協会の共催。車椅子利用者や知的障害者、聴覚障害者ら約130人が協力し合いながらプレーを楽しんだ。
 開会式では井上雄揮選手(ゆめいろ=大分市)が宣誓。6人編成の13チームが、実力別に「由布」と「鶴見」の2グループに分かれて競った。
 風船の落ちてくる場所に仲間が車椅子を移動させるなど、各チームは助け合ってプレーしていた。
 結果は次の通り。
 ▽由布 (1)イミテーションゴールド(中津市)(2)ベビーモンスター(大分市)(3)ポップコーン(大分市)
 ▽鶴見 (1)大山うめくり(日田市)(2)ゆめいろ(大分市)(3)ふんわりたんぽぽ(豊後高田市)



大分合同新聞-[2013年06月03日 14:31]

障害者 音楽に頑張る姿…千葉

2013年06月04日 02時27分48秒 | 障害者の自立
 障害者がボランティアとともに楽器演奏やミュージカルなどを披露する「ふれあいジョイントコンサート」(読売新聞千葉支局など後援)が9日、千葉市中央区の市ハーモニープラザで開かれる。

 コンサートは1986年、同市緑区椎名崎町の進藤俊通さん(64)を中心に始まった。進藤さんは36年前、勤務中に脳血栓となり、左半身が不自由となった。中学生の時からドラム演奏など音楽が好きだったことから、「大好きな音楽を通じて、健常者とともに目的に向かって頑張る姿を見せたい」とコンサートを始めたという。

 活動を知った知人らを通して集まったメンバーで楽団を結成。ゆっくりと、懸命に前に進むアヒルの姿に重ねて「あひる艦隊」と名付け活動してきた。

 メンバー不足や資金難などで開催を中断した時期もあったが、ボランティアなどの協力もあり、4年前に再開。今回は私立桜林高校(千葉市若葉区)の生徒らボランティアとともにミュージカルやキーボード演奏を披露する。

 進藤さんは「はじめは楽器の扱いに苦労したメンバーが、約2か月かけて練習を重ねてきた。一人でも多くの人に、障害者の頑張りを知ってもらいたい」と来場を呼びかけている。

 入場無料、午後1時開演。問い合わせは進藤さん(043・263・2403)へ。


コンサートに向けて練習に励む進藤さん(中央奥)ら「あひる艦隊」のメンバーたち

(2013年6月3日 読売新聞)

「どもり 障害者と遊んでうつった」 研修会で県教育庁ナンバー3が発言

2013年06月04日 02時24分34秒 | 障害者の自立
 県教育委員会の男性理事が5月28日に県立学校の教頭ら向けに行われた研修会で講演し、「幼いころに障害のある友だちと遊んでいて、どもっているのがうつった」と発言していたことが分かった。当事者への配慮を欠くと受け取られかねない発言だが、理事は西日本新聞の取材に対し、「友人と長い間、一緒にいると方言がうつるという意味だった。差別する意図はなかったが、誤解を招いたとすれば申し訳ない」と釈明した。

 理事は県教育庁ナンバー3。研修会は篠栗町の県教育センターで開かれ、教頭や副校長ら約200人が参加。理事によると、自身が幼いころ人前で話すことが苦手だったことを紹介した際に発言した。ほかに「吃音(きつおん)とはどもることです」などと話したという。同センターは理事の「どもる」との表現を問題視し、講演後、参加者に「不適切な表現があった」と説明した。

 言語障害のある人でつくる自助グループ「福岡言友会」の池田邦彦事務局長は「吃音障害者と長期間話した人が吃音になるという科学的根拠はない。『うつる』とは障害のある人を傷つける言葉だ」と批判している。

=2013/06/04付 西日本新聞朝刊=