滋賀労働局がまとめた二〇一二年度の県内障害者の就職状況で、就職件数は八百七十件となり三年連続で過去最多を更新した。うつ病などの精神障害者の雇用が大幅に増えたことが要因とみている。
労働局によると、就職件数は、一〇年度が七百十八件、一一年度は七百七十一件だった。近年の傾向として、「ハローワークを中心に、福祉施設や特別支援学校との連携が深まった」「企業の障害者に対する理解が深まった」などとしている。また今年四月から障害者の法定雇用率が1・8%から2・0%に引き上げられたことも、「すでに対策をとっていた企業があった」ことを一因に挙げた。
障害の種類別に見ると、知的障害者は11・0%減少で、身体障害者、精神障害者はそれぞれは14・0%と34・8%増えた。精神障害者は就職件数だけでなく、新規求職申込件数もここ三年大幅に増えており、〇九年度と比較すると、就職、新規求職どちらも二倍以上になっている。
就職率は44・0%で二年ぶりに上昇。全国平均の42・2%も上回った。就職先は、県内主要産業の製造業が二百十一件でトップ。医療・福祉(百八十一件)、卸売業・小売業(九十件)と続いた。
今後の見通しについて、労働局は「精神障害者の就職は世間的な理解もあり、まだ増えると思う。法定雇用率が上がった影響も出てくるだろう」と予測した。
中日新聞- 2013年6月8日
労働局によると、就職件数は、一〇年度が七百十八件、一一年度は七百七十一件だった。近年の傾向として、「ハローワークを中心に、福祉施設や特別支援学校との連携が深まった」「企業の障害者に対する理解が深まった」などとしている。また今年四月から障害者の法定雇用率が1・8%から2・0%に引き上げられたことも、「すでに対策をとっていた企業があった」ことを一因に挙げた。
障害の種類別に見ると、知的障害者は11・0%減少で、身体障害者、精神障害者はそれぞれは14・0%と34・8%増えた。精神障害者は就職件数だけでなく、新規求職申込件数もここ三年大幅に増えており、〇九年度と比較すると、就職、新規求職どちらも二倍以上になっている。
就職率は44・0%で二年ぶりに上昇。全国平均の42・2%も上回った。就職先は、県内主要産業の製造業が二百十一件でトップ。医療・福祉(百八十一件)、卸売業・小売業(九十件)と続いた。
今後の見通しについて、労働局は「精神障害者の就職は世間的な理解もあり、まだ増えると思う。法定雇用率が上がった影響も出てくるだろう」と予測した。
中日新聞- 2013年6月8日