ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者ら丹精 マンゴー実る

2014年07月01日 02時23分08秒 | 障害者の自立
 ◇瀬戸内の施設で収穫開始

 瀬戸内市牛窓町長浜、障害福祉サービス事業所・せとうち旭川荘のビニールハウスで、マンゴーの収穫が始まった。施設に通う障害者の収入を少しでも増やそうと、今年5月から栽培している。

 マンゴーハウス(336平方メートル)では、施設に通う18~65歳の5人が、市内の農家の指導を受けてアップルマンゴーの果樹24本の世話を続け、熟して落下する前にはネットも据え付けた。

 7月中に約400個を収穫する計画で、市内の道の駅などで販売するという。

 28日の収穫祭では、通所者や家族が赤く熟したマンゴー約20個をもぎ取り、参加者が「甘くておいしい」と味わった。社会福祉法人旭川荘の江草安彦名誉理事長は「本人や親の高齢化が進む中、障害者が少しでも収入を増やせる施設に育てたい」と意気込みを語った。

 栽培する岡本卓也さん(45)は「来年もおいしいマンゴーが収穫できるよう、がんばります」と話していた。

2014年06月30日 読売新聞

高齢障害者福祉と介護保険問題考える 京都・南丹

2014年07月01日 02時17分13秒 | 障害者の自立
 京都府丹波地域の障害者と家族、福祉施設職員らでつくる「口丹波障害児・者の住みよいまちづくりをすすめる会」は29日、本年度の総会を京都府南丹市八木町の市八木公民館で開いた。参加した45人は、講演を通して高齢障害者福祉と介護保険制度の問題を考えた。

 佛教大社会福祉学部の岡崎祐司教授(福祉政策)は、65歳になった障害者が、障害者総合支援法の訪問介護から、時間が極端に短い介護保険のサービスに切り替えられた事例を紹介。「障害者が高齢になることで生活がどう困難になるか、積極的に世の中に提起していく必要がある」と訴えた。

 総会ではJR八木駅舎改築についての学習会開催や、同駅階段の手すりの点検など昨年度の活動が報告された。

【 2014年06月30日 11時03分 】 京都新聞

障害者が働く「ねば塾」代表取締役、笠原愼一さん /長野

2014年07月01日 02時12分40秒 | 障害者の自立
◇社会参加を助けて35年−−笠原愼一さん(62)=佐久市

 佐久市鳴瀬に1978年、障害者と健常者が共に働く場所「ねば塾」を開設した。最初は障害者2人と土木作業などをしたが、安定的な収入を得て経済的に自立するため、廃油利用の無添加せっけん製造を始める。苦労の末、塾は個人事業から93年に有限会社となった。今では社員44人(うち障害者22人)、商品は150種以上、売上高2億円の規模に成長した。

 工場には大きな機械を導入し、原料は植物油を使うようにもなったが、障害者が各自の個性を生かした手作業を続けている。せっけんは大手メーカーにはない手作り感と「白雪の詩」などのユニークな名前で知られるようになり、大手雑貨店など全国で販売されている。「素人だったので、経験者に製造法を教わるなど多くの人に世話になった」と振り返る。

 佐久市出身。群馬県立藤岡工業高校卒業後に大手電子部品製造会社に入社したが、佐久市の工場勤務中に障害者施設指導員の中学時代の先輩と出会い、障害者と関わり始める。「自分は工場の歯車の一つ」との思いもあり、退職して上田市の知的障害者授産施設設立運動に従事。74年に設立されると生活指導員になった。

 だが、そこで「施設は嫌だ。外で働きたい」という障害者の思いを知る。社会で働いて得た収入で暮らす。そんな当たり前の生活を実現するため、ねば塾を設けた。「ねば」は障害者が社会に「根」を張る「場」という意味。始めてみると、「思っていた以上に彼らには力があった」という。

 ねば塾には現在、事務所や工場のほか、障害者社員の共同生活住居3カ所があり、18人が暮らす。塾は当初から行政の福祉的補助金は受けずに、障害者が給料で預貯金ができるまでになった。

 障害者の社会参加を助けて約35年、「歩んだ道に悔いはない」と語る。6月4日には社会福祉功労者として知事表彰を受けた。今後の課題の一つは障害者の高齢化。「病気を患う人もいる。高齢になっても暮らしていけるように道筋をつけていきたい」

 塾敷地内の自宅で暮らし、妻と次男も塾の運営に携わる。ねば塾とは別に、障害者作業施設の運営をするNPO法人「傘の会」理事長も務める。

毎日新聞 2014年06月30日 地方版

被災地の聴覚障害者知って 岐阜で上映会

2014年07月01日 02時02分52秒 | 障害者の自立
 東日本大震災で被災した聴覚障害者の体験や苦労を描いたドキュメンタリー映画「架け橋 きこえなかった3・11」の上映会が二十八日、岐阜市橋本町のハートフルスクエアーGであり、監督の今村彩子さん=名古屋市緑区=が作品への思いを語った。

 自身も耳が不自由な今村さんは、手話を交えながら取材の過程や見どころを紹介。約百二十人の来場者に「地元といっていい岐阜で上映会ができて幸せ。映像を見て、皆さんも架け橋になってほしい」と呼び掛けた。

 震災発生後、大被害に埋もれがちな聴覚障害者の存在も知ってほしいと取材に向かった。被災者のインタビューを通して、津波警報を知らせるサイレンに気付かなかったこと、避難所での指示や案内が分からなかったこと、電子メールが使えず情報が得られなかったことなどの問題点が浮き彫りになった。映画では、これらの点を「命にかかわる情報に格差があってはならない」と訴えている。

 今回の作品は、仲間の支援に走り回った聴覚障害者の男性が主人公。一時は過労で倒れた男性が元気を取り戻して、笑顔で走る映像が印象的だ。五月にドイツであった日本映画専門映画祭のニッポンビジョン部門では三位の評価を受けた。今村さんは「被災地にも聴覚障害者がいたことを知ってもらうのが最初。そこから聴覚障害者の不自由さに気付いてほしい」と話した。


映画の上映を前に手話で観客に語りかける今村彩子監督=岐阜市橋本町のハートフルスクエアーGで

2014年6月30日 中日新聞

高齢者や障害者、地域での支え考える わたぼうしの会主催−−奈良 /奈良

2014年07月01日 01時59分21秒 | 障害者の自立
 高齢者や障害者の生活を地域で支えることを考えるフォーラム「地域での暮らし、看(み)取り」が29日、奈良市の県文化会館であり、福祉関係者ら約150人が集まった。

 社会福祉法人わたぼうしの会(奈良市)主催。同会は、新しい地域の拠点となるような福祉ホーム「有縁(うえん)のすみか」建設を目指しており、フォーラムは勉強会として企画した。

 宮崎市でホームホスピスを運営する市原美穂さんが、「かあさんの家」と呼ばれるケア付き共同住宅の仕組みについて講演。入居者の死期が近づいても、暮らしの中で看取りをしているのが特徴で、市原さんは「看取りの主人公は家族。最後まで『よく頑張った』と呼びかけたり、五感で感じたりすることが、日本社会の看取りではないか」と話した。

毎日新聞 2014年06月30日 地方版