知的障害や自閉症など障害者アーティストの作品を集めた展覧会が12日、秋田公立美術大学(秋田市新屋大川町)の「アトリエももさだ」で始まる。同大の学生らのグループと宮城県の障害者支援団体とのコラボ企画。「障害者が持つ世界観や表現力に気づいてもらい、一人でも多くの人が表現方法を見つけるきっかけにしたい」のだという。
企画した「つちのあかりプロジェクト」は、代表で同大助教の安藤郁子さん(44)が2012年に学生らに呼びかけて結成。企画展を開催したり、県内の障害者アーティストの紹介冊子を作ったりといった活動をしている。展覧会では、秋田の障害者アーティストの絵画や陶芸、書などとともに、宮城県石巻市で障害者に工房を開放している「ペンギンズアート工房」の作品も展示する。
両団体の交流は、昨年3月、盛岡市で開かれた芸術セミナーで、安藤さんがペンギンズ代表の宮川和子さん(58)と知り合ったのがきっかけ。共通点がある二人は、交流を深め、東北地方の障害者アートを盛り上げていこうと意気投合した。
3か月後の6月、安藤さんと学生が石巻を訪問。初めて被災地を見る学生も多かった。学生は、津波の爪痕が残る店舗や建物跡から芽吹く植物などを撮り、それを組み合わせた「コラージュ」を制作、ペンギンズの展覧会で展示した。
安藤さんは「障害のある人が気持ちを鎮める反復動作などから生まれたものが、見方によっては芸術作品になる」と話し、つちのあかりの活動を一人ひとりの学生の作品制作に生かしてほしいと願っている。
会場には作品がそろい、学生代表で2年生の桜井千鶴さんは「エネルギーがすごい」、2年生の岩田友香子さんは「素朴で、懐かしい」と、様々なメッセージを感じ取っている。
13日には、ペンギンズのメンバーらが会場を訪れ、交流セミナーを企画。出品作家の公開制作も行う。
展覧会は21日までで、午前9時~午後5時。14日休館。観覧無料。問い合わせは、つちのあかり(018・888・8121)へ。
2014年07月11日 読売新聞
企画した「つちのあかりプロジェクト」は、代表で同大助教の安藤郁子さん(44)が2012年に学生らに呼びかけて結成。企画展を開催したり、県内の障害者アーティストの紹介冊子を作ったりといった活動をしている。展覧会では、秋田の障害者アーティストの絵画や陶芸、書などとともに、宮城県石巻市で障害者に工房を開放している「ペンギンズアート工房」の作品も展示する。
両団体の交流は、昨年3月、盛岡市で開かれた芸術セミナーで、安藤さんがペンギンズ代表の宮川和子さん(58)と知り合ったのがきっかけ。共通点がある二人は、交流を深め、東北地方の障害者アートを盛り上げていこうと意気投合した。
3か月後の6月、安藤さんと学生が石巻を訪問。初めて被災地を見る学生も多かった。学生は、津波の爪痕が残る店舗や建物跡から芽吹く植物などを撮り、それを組み合わせた「コラージュ」を制作、ペンギンズの展覧会で展示した。
安藤さんは「障害のある人が気持ちを鎮める反復動作などから生まれたものが、見方によっては芸術作品になる」と話し、つちのあかりの活動を一人ひとりの学生の作品制作に生かしてほしいと願っている。
会場には作品がそろい、学生代表で2年生の桜井千鶴さんは「エネルギーがすごい」、2年生の岩田友香子さんは「素朴で、懐かしい」と、様々なメッセージを感じ取っている。
13日には、ペンギンズのメンバーらが会場を訪れ、交流セミナーを企画。出品作家の公開制作も行う。
展覧会は21日までで、午前9時~午後5時。14日休館。観覧無料。問い合わせは、つちのあかり(018・888・8121)へ。
2014年07月11日 読売新聞