2020年の東京パラリンピックに向け、山形県は障害者スポーツの競技力向上に乗りだす。28日に有識者の検討委員会を設置し、世界に通用するトップ選手を山形で発掘、育成する体制を確立する。レクリエーションに主眼が置かれる地域の障害者スポーツで、競技力向上に取り組むのは全国的に珍しいという。
検討委は、日本身障者陸上連盟の強化委員会トレーナー武田正幸氏のほか、県障がい者スポーツ協会や県体育協会などの代表、県保健医療大の講師、県米沢栄養大の助手ら計9人で構成する。
東京パラリンピック出場が期待できる有望選手の発掘方法、山形を離れられない選手の心身面のサポート、有望選手を全国の競技団体につなぐ方策-などを検討する。
県によると、地域の大会は、参加者の娯楽に比重が置かれ、国際ルールを採用していない。競技レベルも世界水準には到底及ばず、成績優秀者が日本代表になる例は少ない。
パラリンピックなど国際大会の出場選手は、各競技種目の国内トップ指導者が全国を行脚し、地域の競技力とは無関係に、個別に発掘するケースがほとんどだという。
山形県は、障害者スポーツの娯楽性を保ちつつも、全体の競技力を底上げし、有望選手が生まれる可能性を高める。全国競技団体とのパイプも強化し、競技力の高い選手を国際大会出場へつなぐ仕組みも確立する。
障害の特性や家族の事情で、山形を離れられない選手の支援にも力を入れ、国際大会に通じた指導者の確保、トレーニング環境などの検討も進める。本年度からは国際大会出場の際、激励金10万円の助成も始めている。
県障がい福祉課は「山形の障害者スポーツを楽しむだけの段階から、アスリートスポーツの水準に引き上げたい。課題が多く手探り状態だが、検討委の設置で第一歩を踏み出したい」と説明する。
2014年07月21日月曜日 河北新報
検討委は、日本身障者陸上連盟の強化委員会トレーナー武田正幸氏のほか、県障がい者スポーツ協会や県体育協会などの代表、県保健医療大の講師、県米沢栄養大の助手ら計9人で構成する。
東京パラリンピック出場が期待できる有望選手の発掘方法、山形を離れられない選手の心身面のサポート、有望選手を全国の競技団体につなぐ方策-などを検討する。
県によると、地域の大会は、参加者の娯楽に比重が置かれ、国際ルールを採用していない。競技レベルも世界水準には到底及ばず、成績優秀者が日本代表になる例は少ない。
パラリンピックなど国際大会の出場選手は、各競技種目の国内トップ指導者が全国を行脚し、地域の競技力とは無関係に、個別に発掘するケースがほとんどだという。
山形県は、障害者スポーツの娯楽性を保ちつつも、全体の競技力を底上げし、有望選手が生まれる可能性を高める。全国競技団体とのパイプも強化し、競技力の高い選手を国際大会出場へつなぐ仕組みも確立する。
障害の特性や家族の事情で、山形を離れられない選手の支援にも力を入れ、国際大会に通じた指導者の確保、トレーニング環境などの検討も進める。本年度からは国際大会出場の際、激励金10万円の助成も始めている。
県障がい福祉課は「山形の障害者スポーツを楽しむだけの段階から、アスリートスポーツの水準に引き上げたい。課題が多く手探り状態だが、検討委の設置で第一歩を踏み出したい」と説明する。
2014年07月21日月曜日 河北新報