発達障害や精神障害をもつ人たちが働き、和歌山の特産品をふんだんに使ったチョコレートの専門店が、和歌山市塩屋にオープンした。店内では10代~40代の5人が店員となり、果物の加工やチョコレートのコーティング作業などに取り組んでいる。
専門店は「wakayama*chocolattoco*towa(ワカヤマ・ショコラ・トコ・トワ)」。障害者に地域貢献の場をと、障害者就労支援に取り組むNPO法人「ジョイ・コム」が運営している。
店内にチョコレートは約70種あり、「温州ミカン」「湯浅のしょうゆ」など県の特産品を使ったユニークな商品がずらり。店内で楽しめるようにとカフェも併設されており、紀州材の温かみのある雰囲気の店内にはチョコレートの甘い香りが広がっている。
10種のチョコレートを味わったという和歌山市に住む冨原由依さん(28)は「どのチョコレートも和歌山の特産品のよさが出ていて感動しました」と笑顔を浮かべた。
同NPO法人の岡田亜紀理事長は「和歌山の人においしいチョコレートを食べてもらいたい。いずれは和歌山土産になるくらい有名にしたい」と意欲をみせていた。問い合わせは同店((電)073・446・2311)。
「温州ミカン」や「湯浅のしょうゆ」など和歌山の特産を生かしたチョコレートが並ぶ店内=和歌山市
2015.5.14 産経ニュース