ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

累犯障害者、負の連鎖絶て! 札幌の自閉症男性支援へ連携

2015年05月07日 01時37分41秒 | 障害者の自立

 自閉症の50代男性Aさんが昨年6月下旬、札幌市内で盗みの疑いで現行犯逮捕された。以前の罪で服役していた札幌刑務所を出所して1カ月のことだった。懲役2年の実刑判決を受け、「塀の中」の生活に戻ったが、8度目の今回は従来と違った。Aさんの弁護士の呼び掛けで福祉関係者が出所後の再犯防止のため、受け入れ施設を確保。社会生活を営めるようにする支援計画も整えて「Aさんの負の連鎖を断ち切りたい」と連携を深めている。 

 事件は「花フェスタ」会場の大通公園で起きた。昨年6月29日未明のことだ。起訴状などによると、Aさんは会場内のテントに入り、飲み物5本を持ち去ったところ、警備員に取り押さえられた。所持金はわずか数百円。北関東出身で、親元を離れた30代後半から万引などの軽微な罪を重ねた累犯障害者で、札幌刑務所を出たばかりだった。7回刑務所に入り、出所後に身を寄せる場もなかった。

 こうした人は再犯防止のため、地域生活定着支援センターを通じ、福祉施設に受け入れてもらう支援の対象となるが、Aさんはなぜか外れた。

 札幌刑務所は独自に受け入れ施設に男性を預けようとしたが、Aさんは施設に向かう途中に拒み、街に消えた。その後、街で声をかけられた不動産業者の紹介でアパートに住んだAさんだが、居づらさを理由に1週間ほどで出てしまい、ホームレス生活に。たどり着いたのが大通公園だった。

 逮捕当日、札幌弁護士会の刑事弁護センター当番だった弁護士がAさんに接見。「話のやりとりに違和感があり、健常者とは少し違う」と思った弁護士は面識のあった地域生活定着支援センター元支援員の小関(こせき)あつ子さんに相談。小関さんが自閉症を疑い、自閉症の人の生活を支える「ぼぬーる」(札幌市北区)の中野喜恵(なかのきえ)副所長に協力を仰いだ。さらにホームレスら生活困窮者を支える「なんもさサポート」(札幌市北区)の高野一明(たかのかずあき)さんにも関わってもらうことにした。

 「こだわりが強く、欲しいと思った物を盗ってしまう。善悪がつかず、失敗から学べず、繰り返してしまう背景に自閉症がある」。こうした特徴についての中野さんの指摘を踏まえ、高野さんがAさんの出所後に施設で預かり、衣食住を用意。中野さんがそこに定期的に通い、日常生活のルールを教え、再犯防止につなげるという支援計画を裁判所に提出。中野、高野さんの2人は裁判官らに再犯防止のために福祉的支援が必要と訴えた。

 「被告人を懲役2年に処する」

 昨年9月22日、札幌地裁。裁判官が判決文を読み上げると、Aさんは淡々と聞き入った。罪状は窃盗罪より刑が重い常習累犯窃盗罪。過去10年間に3回以上窃盗罪で懲役刑を受けた人が罪を新たに犯すと、3年以上の有期懲役に処せられることになっており、Aさんは対象だった。

 しかし、懲役3年6カ月の求刑に対し同2年の判決。Aさんの弁護士は「事件の背景に自閉症という障害があり、それに応じた支援を用意しているとの訴えが、判決文に反映されたことが評価できる」と振り返った。

 小関さんは「出所前に支える態勢ができたことは前進だが、戻ってきたら、トラブルは絶えないかもしれない。それでも刑務所に戻るような事態を何とか避ける支援が必要」と話す。

 思いはそれぞれだが、1年半後に社会に舞い戻ってくるAさんをどう支えるのか。関係者の力が試される。

05/06 02:26 更新     北海道新聞


累犯障害者、負の連鎖絶て! 札幌の自閉症男性支援へ連携

2015年05月07日 01時37分41秒 | 障害者の自立

 自閉症の50代男性Aさんが昨年6月下旬、札幌市内で盗みの疑いで現行犯逮捕された。以前の罪で服役していた札幌刑務所を出所して1カ月のことだった。懲役2年の実刑判決を受け、「塀の中」の生活に戻ったが、8度目の今回は従来と違った。Aさんの弁護士の呼び掛けで福祉関係者が出所後の再犯防止のため、受け入れ施設を確保。社会生活を営めるようにする支援計画も整えて「Aさんの負の連鎖を断ち切りたい」と連携を深めている。 

 事件は「花フェスタ」会場の大通公園で起きた。昨年6月29日未明のことだ。起訴状などによると、Aさんは会場内のテントに入り、飲み物5本を持ち去ったところ、警備員に取り押さえられた。所持金はわずか数百円。北関東出身で、親元を離れた30代後半から万引などの軽微な罪を重ねた累犯障害者で、札幌刑務所を出たばかりだった。7回刑務所に入り、出所後に身を寄せる場もなかった。

 こうした人は再犯防止のため、地域生活定着支援センターを通じ、福祉施設に受け入れてもらう支援の対象となるが、Aさんはなぜか外れた。

 札幌刑務所は独自に受け入れ施設に男性を預けようとしたが、Aさんは施設に向かう途中に拒み、街に消えた。その後、街で声をかけられた不動産業者の紹介でアパートに住んだAさんだが、居づらさを理由に1週間ほどで出てしまい、ホームレス生活に。たどり着いたのが大通公園だった。

 逮捕当日、札幌弁護士会の刑事弁護センター当番だった弁護士がAさんに接見。「話のやりとりに違和感があり、健常者とは少し違う」と思った弁護士は面識のあった地域生活定着支援センター元支援員の小関(こせき)あつ子さんに相談。小関さんが自閉症を疑い、自閉症の人の生活を支える「ぼぬーる」(札幌市北区)の中野喜恵(なかのきえ)副所長に協力を仰いだ。さらにホームレスら生活困窮者を支える「なんもさサポート」(札幌市北区)の高野一明(たかのかずあき)さんにも関わってもらうことにした。

 「こだわりが強く、欲しいと思った物を盗ってしまう。善悪がつかず、失敗から学べず、繰り返してしまう背景に自閉症がある」。こうした特徴についての中野さんの指摘を踏まえ、高野さんがAさんの出所後に施設で預かり、衣食住を用意。中野さんがそこに定期的に通い、日常生活のルールを教え、再犯防止につなげるという支援計画を裁判所に提出。中野、高野さんの2人は裁判官らに再犯防止のために福祉的支援が必要と訴えた。

 「被告人を懲役2年に処する」

 昨年9月22日、札幌地裁。裁判官が判決文を読み上げると、Aさんは淡々と聞き入った。罪状は窃盗罪より刑が重い常習累犯窃盗罪。過去10年間に3回以上窃盗罪で懲役刑を受けた人が罪を新たに犯すと、3年以上の有期懲役に処せられることになっており、Aさんは対象だった。

 しかし、懲役3年6カ月の求刑に対し同2年の判決。Aさんの弁護士は「事件の背景に自閉症という障害があり、それに応じた支援を用意しているとの訴えが、判決文に反映されたことが評価できる」と振り返った。

 小関さんは「出所前に支える態勢ができたことは前進だが、戻ってきたら、トラブルは絶えないかもしれない。それでも刑務所に戻るような事態を何とか避ける支援が必要」と話す。

 思いはそれぞれだが、1年半後に社会に舞い戻ってくるAさんをどう支えるのか。関係者の力が試される。

05/06 02:26 更新     北海道新聞


障害者就職面接会:マイドームおおさかで11日 /大阪

2015年05月07日 01時34分57秒 | 障害者の自立

 障害者の就職活動を支援するため、大阪労働局などは11日、大阪市中央区のマイドームおおさかで「障害者就職面接会」を開く。企業約50社が参加を予定しており、就職を希望する障害者の参加を募っている。

  働いたり、社会参加したりしたいと考える障害者が、不安や困難を抱えながら求職活動している。企業と障害者の「出会いの場」をつくり、より多くの障害者雇用を生み出す狙い。

 午後1〜5時(受け付けは0時半〜4時)。参加は最寄りのハローワークで申し込む。当日申し込みもできる。障害者手帳や筆記具、履歴書(必要部数)を持参する。問い合わせは、大阪労働局職業対策課(電話06・4790・6310)

ホームページ(http://osaka-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/)で参加企業の求人一覧表が見られる。

毎日新聞 2015年05月06日 地方版


多様化する教室の子どもたち 性同一性障害やギフテッド

2015年05月07日 01時30分52秒 | 障害者の自立

 5月5日は「こどもの日」。文部科学省はゴールデンウィーク谷間の4月30日、性同一性障害(GID)の児童生徒にきめ細かく対応するよう、教育委員会などに通知しました。一方で今の教室にはGIDに限らず、多様な特性を持った子どもがいることが明らかになっています。

 生物学的性別(セックス)と性別の自己認識・自己認知(ジェンダー・アイデンティティー)が一致しないGIDについては、2003年に議員立法で「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」が制定されて以来、その存在が公的にも注目されてきました。文部科学省が2013年度、初めて調査を行ったところ、全国の国公私立小・中・高校や特別支援学校で把握しているGIDの子どもは606人でした。ただ、これは本人や保護者が学校側にGIDだと告げている場合に限っており、文科省も数値が「実態を反映しているものとは言えない」としています。

 それにしてもGIDの子どもが少数であることは確かですが、どの学校にも必ず存在するのが分かってきたこともあります。学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)などの「発達障害」です。文科省が2012年度に行った抽出調査でも、特別な支援を必要とする児童生徒が通常の学級に6.5%程度いると推定されています。40人のクラスなら2~3人いる計算です。しかも、これは教員の目から見て「著しい困難を示す」場合であり、「グレーゾーン」も含めると、もっと多くなります。

 発達障害は「発達の凸凹」と言われるように、凹だけではなく凸の面にも注目すべきだという指摘も最近あります。「ギフテッド」と呼ばれる特別な才能に秀でた子どもの存在です。医学的には2~3%で存在するといいますから、クラスに1人いることになります。

 こうした「障害」(Disorder)に限らず、クラスには特別な対応が必要な子どもが増えています。その代表例が、外国をルーツとする子どもです。文科省によると14年度に公立学校で日本語指導が必要な児童生徒は2万9198人(2年前に比べ8.1%増)で全体の0.2%にすぎませんが、地域的な偏在があることはもとより、子ども自身は日本語が自在にできても保護者が母国語しかしゃべれないケースもあるなど、さまざまな文化や家庭環境を抱えているケースはもっと多いことは確実です。

一人一人に対応しつつ社会性育む

 クラスにさまざまな子どもがいるという状況は、今も昔も変わりません。ただ昔は、同じ年齢の子どもということで一律な対応が基本とされてきました。そのためクラス集団の中では「変わった子」、あるいは一斉指導についていけない「お客さん」と受け止められ、見過ごされてきたことも否定できません。

 しかし発達障害などの存在が明らかになるにつれ、近年では個々の特性に応じてきめ細かな指導を行い、一人一人の能力を伸ばすことがますます求められるようになっています。ギフテッドに典型的なように、できないことばかりに着目するのではなく、できる面を積極的に伸ばそうとする視点も不可欠です。

 このように学校では、一人一人に対応しつつ、いじめなどが起きないよう子ども集団に配慮するという、複雑な課題に直面しています。大人社会でも高齢化やグローバル化といった多様化が進む中、クラスという「小さな社会」で積極的に将来に備えた社会性の基礎を育むことも大切です。昨年話題になったように「財政難だから1クラスの人数を増やそうか」などと言える状況ではなさそうです。

(渡辺敦司/教育ジャーナリスト)2015.05.05 




佐村河内守、親交深めた被災地の少女は完全拒絶状態に

2015年05月07日 01時20分07秒 | 障害者の自立

 全聾の作曲家として脚光を浴びた佐村河内守氏(51)。だが”現代のベートーベン”の実態は、大ペテン師だった。

 ’14年2月、ゴーストライターをしていた新垣隆氏(44)が真相を暴露。佐村河内氏は謝罪会見を開き「再検査の結果、『聴覚障害』には該当しなかったため障害者手帳は横浜市に返上した」と主張。その後、表舞台から姿を消した……。

「現在は自宅を横浜市から都内に移し、弁護士以外との関わりをほとんど絶っていると聞いています」(全国紙記者)

 横浜市のマンションを尋ねると応答なし。佐村河内氏を乗せたタクシー運転手も、

「事件後、見かけませんね。彼は普通に会話ができ道案内もばっちりでしたよ(笑い)」

 昨年末、事件後初めてテレビ特番に登場した際には、長髪とひげ姿に逆戻りし反省の意を述べたが、騙した人たちに対する責任や謝罪は、きちんと果たしたのだろうか?

 一連の騒動で全国ツアー14公演が中止になり、損害賠償約6100万円を求めて提訴した大阪の企画会社は、「その件に関する取材はお断りしております」と冷ややか。

 著作権信託契約を昨年末で解除した日本音楽著作権協会は、「疑義を晴らす資料の提出を何度も求めたが証明がなされず、契約解除に至りました」

 印税返還問題は未決着という。

 厚労省は、事件を受けて身体障害者手帳の認定要領を改正。手帳を持たない聴覚障害者に対し、最重度の2級を診断する場合、多角的な検査を行うよう義務づけた。これを受け、全日本難聴者・中途失聴者団体連合会の新谷友良理事長は「本当の聴覚障害者が手帳を取得するのにも負担が大きくなってしまった。〝ごまかしているのでは〟と毎回疑われるのは気分が悪いです」と話す。

「全く聞こえないか、少しでも聞こえるかという『0』か『1』ではない。微妙に聞き取りにくいなど、間で苦しんでいる聴覚障害者が多いこともわかってほしい」と事件前からある課題を訴えた。

 各界の関係者をかき乱した佐村河内氏だが、さらに大罪があった。’13年、東日本大震災の被災者に向けたピアノ曲を作る過程で、母を津波で亡くした宮城・石巻市の梶原真奈美ちゃん(当時10)と親交を深め、鎮魂歌を完成させた。ドキュメントとしてテレビ放送され、視聴者の涙を誘った。

 母の死を受け止めきれなかった真奈美ちゃんと、一緒に暮らす祖母の精子さん。やっと踏み出せそうな矢先に信じた人は、大嘘つき男だった。精子さんは声を震わせる。

「真奈美も、亡くなった娘も、傷つけられて屈辱ですよ。地獄に突き落とされた。被災して何もない中でも、誠心誠意おもてなししたのに……」

 怒りと無念さを奥歯で噛みしめ、孫娘の心の傷を憂う。

「真奈美は守さんのことを”思い出したくない。みんなを騙した裏切り者だよ”って。どれだけ傷ついたか……無垢な子どもを苦しめたことが、何より許せませんよ」

 一方、佐村河内氏とは対照的に、新垣氏は面識もない真奈美ちゃんを訪ね”自分にも責任がある”と事情を説明して深々と頭を下げたという。

「守さんも人の心があるなら1度謝りに来てほしい。お互い前に進めないでしょう?」

2015051219 shakai (19)

髪とひげを整え、サングラスもはずして臨んだ謝罪会見。まるで別人

週刊女性5月12・19日号