熊取町の障害者支援施設「くまとり弥栄(やさか)園」で生活する重度の身体障害者たちの作品展が、同町五門西1丁目の煉瓦(れんが)館体験ホールで開かれている。19日まで。
40~70代の入園者ら5人が、パソコンで特殊なマウスを操作したり、足の指に絵筆を挟んだりして描いた約30点を出展。作品展は2009年から始まり、今年のテーマは「幸せのカタチ」。花火をする女性と男性の手をクローズアップした「HANABI」や、赤と青のグラデーションの背景に白い線で表現した山が浮かび上がる「富士山」など、個性的な作品が並んでいる。完成に3カ月ほどかかったものもあるという。
同町の崎本政子さんは「毎年見に来ている。色々な題材をうまく表現していて楽しい」と話していた。
2015年5月19日 朝日新聞デジタル