【和歌山県で本社取材班】「来年また岩手で会いましょう」―。各県選手団が口々に来年の岩手大会での再会を誓い、和歌山県での全国障害者スポーツ大会が26日幕を閉じた。本県選手団や関係者は3日間の感動や発見を振り返り、他県からのエールも受けて、地元開催に向けての意気込みを新たにした。
卓球のサウンドテーブルテニスに初出場した本県代表の田村菊代さん(64)は「感激した。目が見えずサポート面が不安だったが、孫のようなボランティアの子がずっとついてくれて、頑張ろうという勇気をもらった」と涙。
来年の岩手大会に今回と同じメンバーで臨む本県のフットベースボールの主将、合野口(あいのぐち)立身(たつみ)さん(31)は、「大会中ずっとメンバーと生活し、親睦はより深まった。試合は力を出し切れなかったが来年は地元で優勝を狙う」と闘志を燃やす。
他県との交流も深まった。鳥取県の陸上選手、森卓也さん(41)は「岩手の選手に『(来年は)おもてなしします。一緒に頑張りましょう』と声を掛けてもらってうれしかったし、すごく行きたい気持ちになった」と岩手大会を心待ちにする。
【写真=「来年は岩手へ来てください」。閉会式で和歌山県選手団にハイタッチで見送られ退場する本県選手団=26日、和歌山市・紀三井寺陸上競技場】
(2015/10/27) 岩手日報