ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

秀島敏行市長との意見交換会

2016年02月01日 02時41分23秒 | 障害者の自立

 障害者の当事者団体「○○(まるまる)な障がい者の会」(内田勝也会長)と佐賀市の秀島敏行市長との意見交換会が26日、同市内であった。当事者や関係者ら40人が集まり、要望や改善点などを秀島市長に伝えた。秀島市長は「障害者からの視点を見落としていたこともあった。行政として、できることを検討したい」と応じた。

  意見交換会ではまず、秀島市長が市の障害福祉政策について説明。発達障害の早期発見、療育に取り組んでいることを述べた。当事者側からは6テーマに分けて要望を出し、「障害者が集える場所を作ってほしい」「障害者を継続的に支援する施設を」などと訴えた。

 車椅子の女性は市が製作した「市福祉トイレマップ」が2009年から全く更新されていないと指摘。「当事者目線でマップを作るべきでは」と提案した。秀島市長は「反省すべきところ。心が通うマップになるよう、市として予算措置もしたい」と答えた。

 終了後、内田会長は「初めて市長に直接要望を言えた。有意義なものになるよう改善を検討してもらいたい。今後も市と連携して、取り組んでいければ」と話した。

毎日新聞    2016年1月30日 


au損保が東京都盲人福祉協会の「視覚障害者とタンデムを楽しむ集い」に寄付金贈呈

2016年02月01日 02時31分40秒 | 障害者の自立

 au損害保険は、あいおいニッセイ同和損害保険グループの役職員有志と、会社による募金制度「ゆにぞんスマイルクラブ」と共同で1月27日、東京都盲人福祉協会の活動「視覚障害者とタンデムを楽しむ集い」に寄付金を贈呈した。

 視覚障害者とタンデムを楽しむ集いは、都盲人福祉協会が東京サイクリング協会の支援のもと、東京・神宮外苑のサイクリングコースや皇居周辺のパレスサイクリングで定期的に開催している。au損保は社会貢献活動の一環として、日頃自転車に触れる機会が少ない視覚障害者にサイクリングの楽しさを伝える活動へのサポートを決めた。視覚障害者とタンデムを楽しむ集いは、2016年度で延べ100回の開催に到達する予定という。

東京・神宮外苑でタンデム自転車を楽しむ様子
東京・神宮外苑でタンデム自転車を楽しむ様子

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 東京都内の公道では都条例により、自転車の大人の二人乗りは認められていない。しかし神宮外苑やパレスサイクリングは自転車専用道路として開放されるため、タンデム自転車で走ることができ、視覚障害者も風を切る喜びを感じられる場となっている。

2016/01/30   Cyclist(サイクリスト)


女性障害者 尊厳守れ 妊娠・出産巡る差別、国連で訴え

2016年02月01日 02時26分13秒 | 障害者の自立

 神戸市の視覚障害者、藤原久美子さん(51)が2月、国連女性差別撤廃委員会の対日審査に合わせてスイスに渡り、日本は女性障害者の尊厳が十分に守られていないと訴える。医師から妊娠中絶を勧められた経験を基に、同じような境遇の仲間と、障害があっても女性として暮らしやすい社会の実現を求める。

 藤原さんは1型糖尿病の合併症で、34歳の時に左目の視力を失った。右目も見えづらくなり、「はよ子供産んで」が口癖だった母は何も言わなくなった。諦めかけていた40歳の時、妊娠が判明した。

 ところが、産科医から初診で「障害があるのに育てられるの?」「障害児が生まれる可能性がある」と畳み掛けられた。「どうしても産みたい」と訴えると「いったん流して、2人目の時に態勢を整えて産みなさい」と勧められた。

 新しく宿った命を喜ぶ夫が支えとなり、意志を貫いて女の子を出産した。「ふわふわで柔らかくて羽二重餅みたいだった。手足も小さくてかわいくて」と当時のうれしさを振り返る。娘は今10歳。共働きの夫妻に手を貸す双方の実家も含め皆のアイドルだ。バレエを習いアニメ「妖怪ウォッチ」に夢中という。

 社会の無理解を感じている女性障害者は少なくない。藤原さんが加わる当事者団体「DPI女性障害者ネットワーク」(東京都)には、性や妊娠・出産を巡って悲痛の叫びが寄せられている。

 藤原さんも階段を下りる際、手助けを申し出た男性に腰を抱えられたことがある。下心があったのかは分からないが、「平気で触れるのは障害者を性がない存在と思っているから」と感じた。

 国連女性差別撤廃委員会は昨年7月、スイスで作業部会を開き、女性障害者の実情について日本政府に報告を求めるテーマを決めた。藤原さんはDPI女性障害者ネットワークの一員として作業部会のヒアリングで「性を軽んじ妊娠・出産を非難するのは、人として扱わないことと一緒」と陳述した。

 委員会は翌月、日本政府への質問を公表した。旧優生保護法下で不妊手術を受けさせられた女性への補償や、女性障害者が受ける性暴力について明らかにするよう求めた。

 藤原さんは、委員会が日本政府の報告を聞いて審査するのに合わせた今回のスイス訪問で、改めて女性障害者の権利が守られるよう訴える。「障害者は能力がないから差別も仕方がないなんて、固定観念で片付けないでください」

子宮摘出勧められ、知らぬ間に不妊手術

 「不良な子孫の出生防止」で障害者の不妊手術や中絶を認めた1948年施行の旧優生保護法の下、記録が残るだけで約1万6500人が不妊手術を受けさせられた。96年の母体保護法への改正で、ようやく規定は削除された。しかし、2011年にDPI女性障害者ネットワークが全国の女性障害者87人に行った調査では、女性であることを否定されたとの声が相次いだ。

 「月経介助を嫌がる身内に『生理はなくていいんじゃない』と子宮摘出を勧められた」(脳性まひの40代)、「婦人科で『こんな状態でどうやって(性)行為をするの?』と言われた」(肢体不自由の30代)、「障害を理由に結婚に反対された」(複数)−−。回答者の35%は「暴行を受けた」「介助中に胸などを触られる」といった性的被害を申告した。

 昨年6月、知らぬ間に不妊手術を受けさせられた宮城県の60代女性が日本弁護士連合会に人権救済を申し立てた。憲法は個人の尊重を定めているが、代理人の新里宏二弁護士は「個人の尊厳に最も関わる問題なのに、周囲は善意で手術を勧めた。そこに問題の根深さを感じる」と語る。国連人権委員会は1998年、日本政府に優生保護政策の補償を勧告したが、障害者に対しては行われていない。

毎日新聞  2016年1月31日 東京朝刊


輝く障害者 夫婦でパラリンピック /神奈川

2016年02月01日 02時17分44秒 | 障害者の自立

盲特別支援学校で授業 2人の夢、戦う姿勢披露

 2016年のリオデジャネイロ・パラリンピックと、聴覚障害者が参加する17年のアンカラ(トルコ)・デフリンピックへの出場を目指す障害がある夫婦が29日、横浜市立盲特別支援学校(同市神奈川区)で出張授業を行い、生徒約60人に世界を舞台に戦う姿勢を披露した。

  夫婦はともに陸上選手で、聴覚障害がある高田裕士さん(31)と視覚障害がある千明さん(31)。運動が大好きだった千明さんは、生まれつき弱視で18歳のころ全盲となった。一時はもう運動ができないのではと思ったが、「伴走者がいれば思い切り走れる」と知り、陸上にのめり込んだ。2011年視覚障害者の世界大会で200メートルで銀、100メートルで銅メダルを獲得し、現在は走り幅跳びでリオデジャネイロ・パラリンピックを目指している。

 裕士さんは、感音性難聴という重度の聴覚障害がある。高校時代は野球部で活躍したが、肩を壊したことをきっかけに大学で陸上を始めた。聴覚障害者の400メートル障害の日本記録と4×400メートルリレーのアジア記録を保持しており、アンカラ・デフリンピック出場を目指している。

 生徒からは「目が見えなくて困ったことは?」「スポーツを続けて良かったことは?」などの質問が相次ぎ、千明さんは「一度だけ電車に乗るときホームと線路の隙間(すきま)に落ちたことがあるが、困ったことはそれくらい。私たちには小学1年の息子がいて『お母さんは目が見えなくても一緒に走る人がいればすごく速く走れるんだ』と友だちに言ってくれるのがうれしい」と話した。

 裕士さんは「耳が聞こえなくても陸上を通じて自分でも輝ける場所があることが分かった。みんなもチャレンジする心を大事にしてほしい」と訴えた。2人の夢は練習などで寂しい思いをさせている息子に、一番きれいな色のメダルをかけてあげることという。

 サウンドテーブルテニスをやっているという生徒会長の2年生、金子愛花さん(13)は「『目標を達成したら次の目標を決める』という姿勢をまねたいと思った」とうれしそうに話した。

 
生徒たちの質問に「自分の思いを口に出すことから始まる」と語る千明さん(右)と裕士さん=横浜市神奈川区の市立盲特別支援学校で
 
毎日新聞   2016年1月30日

差別解消で生きやすく 高松 /香川

2016年02月01日 02時10分25秒 | 障害者の自立

 「障害者差別解消法」が4月に施行されるのを前に、「障害を理由とする差別の解消に向けた地域フォーラム」が29日、高松市のサンポートホール高松であった。障害者関連に詳しい野沢和弘・毎日新聞論説委員の講演や、パネルディスカッションが行われた。

 障害者差別解消法は、障害を理由とした差別を禁じ、過度の負担のない範囲でバリアフリー化を進めるなどの合理的配慮を求めている。不当な差別的取り扱いの禁止については、公的機関も民間も法的義務である一方、合理的配慮は公的機関は法的義務だが、民間は努力義務。法律が対象とする障害者は、障害者手帳を持つ人に限らない。また、差別解消の効果的な推進のため、地域の関係機関が参加する障害者差別解消支援地域協議会を組織できる。

 講演で、事例を挙げながら同法について解説した野沢論説委員は、「一人一人の違いにみんなで気づき、認め合い、生きやすいようにしていこうというもの。障害者だけでなく、地域を根底からやさしく変えることのできる制度だ」と述べた。

 その後、野沢論説委員をコーディネーターに、内閣府障害者制度改革担当室の尾上浩二・政策企画調査官らをパネリストに、パネルディスカッションを行った。

 
障害者差別解消法について事例を挙げながら説明する毎日新聞の野沢和弘論説委員