ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

フロアホッケー ゴール守り抜く

2016年02月12日 03時03分10秒 | 障害者の自立

12日に開幕する知的障害者の冬季国内競技会「スペシャルオリンピックス(SO)2016新潟」には、雪や氷のない屋内競技がある。本県から2チームが参加するフロアホッケーだ。新潟市の「トッキーズ」のゴールキーパー稲月凌さん(23)=同市秋葉区=は「いつも支えてくれる仲間たちと最後まで頑張りたい」と意気込む。

 「ナイスキーパー」「よく止めた」。同市江南区の横越体育センターで7日、トッキーズが大会前最後の練習に汗を流していた。稲月さんは守備の要として次々とパックを受け止める。「どこから飛んでくるか分からないから大変」と体全体でゴールを守る。

 フロアホッケーはSO発祥の競技。木製のスティックでドーナツ型のパックを動かし、1チーム6人で得点を競う。稲月さんは県立江南高等特別支援学校1年の時、競技を始めた。

 中学まで一般の学校に通った。所属したサッカー部では練習についていくことができず、自然と足が遠ざかった。だが、高校で始めたフロアホッケーは違った。教師に誘われ、トッキーズに加入。誰もが平等に練習できるようにメニューが組まれ、スポーツの楽しみを知った。

 高校卒業後も福祉施設で働く傍ら、月2回の練習に通い続けた。「コーチや仲間が優しくて、自分の気持ちを分かってくれる。本当に楽しい」と充実した表情だ。

 母の照美さん(56)は「認めてもらえることが増え、気持ちが穏やかになった。人を思いやるようになり、成長した」と目を細める。チームの主将当摩秀喜さん(21)も「相手の動きをよく見ていていて、防御が堅い。とても頼りになる」と信頼する。

 フロアホッケーは13、14の両日、新潟市中央区の朱鷺メッセで行われる。稲月さんは「絶対にパックを止めるつもりで頑張りたい。もし点を取られても仲間が取り返してくれると思う」と力みはない。


「寝たきり社長」が首相夫人と対談 安城 /愛知

2016年02月12日 02時54分54秒 | 障害者の自立

 安倍晋三首相夫人の昭恵さんが10日、安城市立錦町小で「ふれあい講演会」に臨み、児童や保護者など約480人の前で、身体障害者の会社社長・佐藤仙務(ひさむ)さん(24)=東海市加木屋町=と40分間、語り合った。同校での講演が3回目の昭恵さんが、ネットで知り合って交流を深めている佐藤さんとの対談を希望して実現した。

 佐藤さんは重度の身障者4人で、名刺やホームページの制作会社を営む。生後11カ月に脊椎(せきつい)性筋萎縮症と診断され、徐々に萎縮が進み、現在は「寝たきり社長」と呼ばれる。

 「自身の病気を知った時の気持ちは」との昭恵さんの問いに、佐藤さんは「高校生の時に初めて知り、病気への不安を抱いた。が、今を一生懸命に生ようと思ったら和らぎ、そう生きるうちに幸せな気持ちが増した」と答えた。昭恵さんは「将来どうなるか分からない体なのに、このような気持ちで生きていることの素晴らしさを学んでほしい」と児童に訴えた。

 最後に、6年生の村上直翔さんが「前向きに生きる佐藤さんの話に、とても心を打たれた。どんな困難に出合っても、乗り越えて行こうという気持ちにさせてくれた」と感謝の言葉を述べた。


支局長からの手紙 感動しました /滋賀

2016年02月12日 02時48分40秒 | 障害者の自立

 リオデジャネイロ・パラリンピック視覚障害者マラソンの選考レースとなった7日の第65回別府大分マラソン大会で、栗東市の会社員、近藤寛子さん(49)がパラリンピック代表への推薦順位2位を勝ち取りました。代表枠が決まるのは6月以降の見込みですが、出場権をぐっと引き寄せたと言えそうです。

 

 近藤さんの推薦順位2位はある意味「大逆転」の結果でした。日本パラリンピック委員会への選手推薦団体である日本盲人マラソン協会の規定で、選考レースを兼ねた昨年4月の世界選手権(ロンドン)で3位になった福岡の道下美里さん(39)の1位推薦は決定済み。道下さんを除いた別大マラソンの最上位者を2位とし、準選考2レース(昨年8月の北海道と同12月の防府読売)を含めた4レースの結果を得点換算して3位を決める手順でした。

 ところが、近藤さんは世界選手権に出場しておらず、防府で参加標準記録(3時間27分)を破ったばかり。別大で最上位に入らなければ、世界選手権出場組の西島美保子さん(60)=福井=や藤井由美子さん(51)=滋賀=に後れをとって、3位推薦からさえ漏れるおそれがあったのです。

 近藤さんはレース初めから藤井さんをリードし、5キロのラップを23分台前半で刻みながら西島さんを追いました。そして25キロ過ぎで逆転。その後もリードを広げて自己ベストの3時間18分5秒で2位フィニッシュ(優勝は道下さん)し、2位推薦を確定させたのです。

 驚くべきは5キロのペース配分。30〜35キロこそ24分を少し超えましたが、後は全て23分台でした。近藤さんは昨年12月の防府でも終始23分40秒〜24分10秒台で奇麗にそろえ、3時間21分16秒の自己ベストを出していました。つまり1カ月余りの間に、1キロ当たり5秒近くも縮めたスピードを維持する力をつけたのです。

 ペース配分の美しさから見て、これはレースコンディションや自身の体調によるものではなく「実力」のアップと言えるのではないでしょうか。もちろん、伴走した日野未奈子さん(20)、川嶋久一さん(57)ら近藤さんを支えた人たちの力の大きさも感じずにはいられません。

 実は今回の別大には私も出場していたのですが、ペースの差は一目瞭然です。私は最初飛ばして25キロ地点では近藤さんを5分近く引き離していましたが、素人の悲しさでそこからガタ落ち。フィニッシュ地点では35秒差まで詰められていました。

 近藤さんはレース後の記者会見で「自分の力がこんなにあったとは」と驚く半面「まだ発展途上」と自信を見せました。一般には体力も下り坂の年齢のはずですが、これは強がりではないでしょう。記録の伸びや見事なペース配分を見ると、まだ相当の伸びしろがあると感じます。

 網膜色素変性症で右目はストロー、左目は針の穴ほどしかない視界。更に「家族でリオに行く」と約束した夫の脳梗塞(こうそく)による突然の死。二つの苦難を乗り越え、次はどんな走りを見せてくれるのか。少し早いですが、本番での健闘を祈りたいと思います。

毎日新聞       2016年2月10日 


伊藤美憂さん 描いた「夢の世界」

2016年02月12日 02時32分15秒 | 障害者の自立

 足柄上郡松田町役場の2階玄関フロアーに、色彩豊かな1枚の油絵が飾られている。秦野市平沢在住の伊藤美憂さん(16)が描いた作品「ドリームワールド」だ。ダウン症の美憂さんは、秦野養護学校の高校1年生。ダンス部に所属するなどアクティブに活動しながら創作を続けている。

 美憂さんが作品を制作しているのは、2年ほど前から通う秦野市内の絵画教室「Crazy Pumpkin」。市内を中心に小中学生や障害者に絵画を指導している団体だ。

 市立南小学校と南中学校で9年間、通常級に通っていた美憂さん。中学で美術部に所属し、そこに指導に来ていたのがCrazy Pumpkinの代表久保寺こずえさんだった。

 美憂さんの作品の特徴のひとつが鮮やかな色彩。中学3年生では秦野市子どもの市展で、オレンジに染まる夕焼けや乳白色の水芭蕉などを描いた「夕日の尾瀬」が秀作に選ばれている。

 景色を描くのが好きだといい、「ドリームワールド」もカラフルに装飾された城と夜空を彩る花火という空想の風景だ。「夢の世界が描けてわくわくします」と目を輝かせる。

 町役場での展示のきっかけは昨年12月、松田町教育委員会の小田隆教育課長がCrazy Pumpkinを見学したこと。教室で見た美憂さんの作品が素晴らしく「多くの人に見てもらおう」と企画したという。

 松田町では、障害者と健常者が隔たりなく暮らせる町づくりへの取り組みを進めている。その一環として、美憂さんを含めた障害のある子どもたちの作品を使った、ふるさと納税の返礼品の新製品サンプルも作成しているという。

 美憂さんは両親と弟の4人家族。母の玲子さんは、「生まれた時はショックで引きこもってしまった時もあります。それでも、素晴らしい色彩の絵を描いたり、障害があっても可能性がある事を伝えていかなければと思っています。多くの人に見ていただける機会を設けていただきありがたく思っています」といい美憂さんと目をあわせて微笑んだ。

 同教育委員会では障害のある子ども等の理解を深めるための催しを2月20日(土)、松田町民文化センターで開催する。内容は映画「みんなの学校」観賞会、インクルーシブ教育講演会など。美憂さんの作品を含めた「Crazy Pumpkin作品展」も同時開催する。前売り800円・当日1000円、中学生以下は無料。問い合わせは松田町教育委員会【電話】0465・83・7023へ。

作品「ドリームワールド」と伊藤美憂さん(上)、秦野市子どもの市展秀作の「夕日の尾瀬」

2016年2月11日      タウンニュース


特別支援校に学生派遣 朝日大と県教委が協定

2016年02月12日 02時17分59秒 | 障害者の自立

 岐阜県教育委員会と朝日大(瑞穂市穂積)は10日、特別支援教育の充実などに関する協定を結んだ。体育会所属の学生が県内の特別支援学校の部活動に関わり、学生と障害者の相互理解や競技力向上につなげる。

 協定は、学生が支援学校の行事に関わることで障害者への理解を深め、人権感覚を養うのが狙い。支援学校のニーズに合わせ、大学側が教職員やスポーツ指導者を目指す学生を運動会や部活動の練習に派遣。将来的には学生がボランティア活動として単位取得できる仕組みを検討する。

 協定締結式では、大友克之学長と松川禮子教育長が協定書に署名。大友学長は「障害への理解を深めることは教育機関の責務。協定を実効性のあるものにしたい」とあいさつ。松川教育長は「大学の協力で教育内容が充実するのは心強い。連携を強め、互いの人材交流に発展させたい」と期待を込めた。

 同大は近く、市立の特別支援学校や養護学校のある岐阜市、各務原市とも同様の協定を結ぶ予定。

特別支援教育の充実に関する協定を結んだ大友克之学長(左)と松川禮子教育長

2016年02月11日    岐阜新聞