障害のある人が通いながら働くNPO法人誠愛学園(嘉麻市飯田)は、スイーツの形をしたキーホルダーや文具を作製、販売している。「よそにない魅力ある製品ができないか」と考えた職員がインターネットで作り方を調べ、オリジナル商品に仕上げた。
誠愛学園は2013年に開所。独自の商品で売り上げを伸ばし、利用者の賃金アップなどにつなげようと、職員がスイーツ形の製品づくりを考案した。
粘土を使った飾りの作り方はネットで検索。約1センチの飾りはドーナツ、イチゴ、ケーキ、アイスクリームなど約100種類に上る。歯ブラシを使った形成や色付けなどの作業は全て障害のある人が担当する。
飾りはキーホルダーにしたり、ボールペンに付けたりしてオリジナル商品を作る。県が障害者の工芸品などをブランド化した「まごころ製品」にも登録している。
学園に通う女性(24)は「スイーツが本物そっくりに出来上がった時がうれしい」と笑顔。サービス管理責任者の岡松直美さん(34)は「地域のイベントなどで出店もしている。今後、多くの人に広まってほしい」と話す。
ドーナツやショートケーキなどの飾りを付けた文具やキーホルダー
=2016/02/04付 西日本新聞朝刊=