任期満了に伴う千葉県知事選が9日、告示された。いずれも無所属で、新人の元県立高校教諭、角谷信一氏(62)▽新人の元会社員、竹浪永和(ひさかず)氏(42)▽3選を目指す現職の森田健作氏(67)▽新人の前浦安市長、松崎秀樹氏(67)-の4人が立候補した。投開票は26日。
選挙戦では、森田県政2期8年の評価が主な争点。この日、告示とともに各候補は一斉に街頭に繰り出し、主な候補は千葉市で第一声を行って支持を呼び掛け、17日間の舌戦が幕を開けた。
森田氏に批判的な市民団体が擁立した角谷氏はJR千葉駅東口前で第一声を行い、「教師経験を生かし、子供の貧困やブラック企業、高齢者・障害者が感じる孤独死の不安といった問題を千葉から解決したい」と主張。支援する共産党の県議や自由党の関係者らがエールを送った。
自民、公明両党の県組織が支持する森田氏は県庁前で第一声。「東京湾アクアラインの料金800円を継続するために全力で取り組みます。そのための力を私に貸して下さい。夢のある千葉県を一緒に作ろうではありませんか」と力強く訴えた。
森田県政を「市町村に寄り添っていない」と批判する松崎氏はJR千葉駅東口前で第一声。県内の多くの地方議員が駆けつけた。「道路交通網を整備し、医療崩壊に対応する。県立高校の洋式トイレ化を進める。みんなと一緒に元気な活力ある千葉県を」と支持を呼びかけた。
竹浪氏は京成千葉中央駅で防災対策などを柱とする政策を掲げ「県民の皆様の花を咲かせたい」との考えを示した。
千葉県知事選に立候補し、第一声を上げる(左から)角谷信一氏、竹浪永和氏、森田健作氏、松崎秀樹氏
2017.3.9 産経ニュース