ゴエモンのつぶやき

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機械学習や人工知能は障害者をどう支援できるのか?

2017年03月28日 04時02分19秒 | 障害者の自立

機械学習や人工知能は障害者をどう支援できるのか? 画像や音声、言語を認識できるソフトウェアは、聴覚障害や自閉症を抱える人の支援ツールとして、あらゆる方法で活用されている。

米国連邦通信委員会(FCC)の規則では、テレビ局が聴覚障害や難聴の視聴者向けに、会話や効果音、笑い声といった観客の反応などを字幕表示するよう定めている。YouTubeはこの規則の適用対象ではないが、グーグルの機械学習テクノロジーのおかげで、現在は同様のサービスが提供されている。

ユーチューブは2009年以来、音声をテキスト化するソフトウェアでビデオに字幕を自動表示させている(1日あたり1500万ユーザーが利用)。YouTubeは現在、拍手や笑い声、音楽を字幕表示できるアルゴリズムにまで手を広げている。こうした機能を実現する基礎テクノロジーは、ため息や動物の鳴き声、ドアのノック音といった雑音まで認識できるため、もっと多くの音声も表示できる。

ユーチューブによると、ユーザーテストの結果、音声をテキスト化する機能のおかげで聴覚障害や難聴のユーザー(勤務中などで動画の音量を上げられないユーザーも)が、動画をより楽しめるようになったと判明した。ユーチューブのリアト・カウェル製品マネージャー(聴覚障害者)は「私のようにある状況では介助が必要な障害者でも、機械学習のおかげで健常者と同等に自分ひとりで過ごせるようになりました」という。

YouTubeのプロジェクトは、機械学習の性能や実用性を向上することで新たなアクセシビリティ・ツールを開発するさまざまな研究のひとつだ。コンピューター業界では、広告や検索サービス、クラウド・コンピューティングといった分野からの利益を主な原資に、画像やテキスト、音声を認識できるソフトウェアを開発している。しかし、世界を理解できる能力のあるソフトウェアには、もっといろいろな使い道がある。

たとえばフェイスブックでは昨年、画像認識に関する自社の研究を活用した機能を提供し始め、友だちの写真等のコンテンツをテキストで表示できるようにした。

IBMの研究者は、人工知能ワトソンのプロジェクトで開発した言語認識ソフトウェアで「コンテンツ・クラリファイヤー(Content Clarifier)」というツールを開発し、自閉症や認知症等の認識障害や知的障害を抱える人を支援しようとしている。コンテンツ・クラリファイヤーは、「raining cats and dogs(「雨がひどく降る」の意味)」等の表現をもっと簡単な言い回しに置き換えたり、長い文章を短くしたり、複数の節や間接的な言葉で区切ったりできる。

マサチューセッツ大学(ボストン)は、コンテンツ・クラリファイヤーで識字障害や認識障害の人をどう支援できるかの試験に協力している。プロジェクトに携わったIBMのウィル・スコット研究員によると、IBMでは大学に進む自閉症の高校生が環境の変化に適応できるように支援する団体と協力し、コンテンツ・クラリファイヤーで学生が大学事務局の文書や授業のプリントを理解しやすくなっているか試したいという。「コンピューティング能力やアルゴリズム、人工知能ワトソンのようなクラウドサービスを活用した障害者支援は、以前はできないことでした」とスコット研究員はいう。

ルーベン大学(ベルギー)のイネケ・シュフルマン研究員によると、コンピューターや携帯機器によるコミュニケーションが社会で中心になりつつある一方で、一部の人が取り残されないように新たなタイプのアクセシビリティ・ツールを開発することは重要だという。

シュフルマン研究員は欧州連合のプロジェクトのリーダーのひとりで、プロジェクト内で開発されたソフトウェアで、知的障害者向けにテキストを簡略化できるか試している。このソフトウェアに使われているテクノロジーは、GmailやFacebook等のソーシャル・ネットワークと連動するアプリに搭載されている。「知的障害者でも、他の障害者でも、友人や自分の兄弟、姉妹と同じことがしたいのです。つまり、スマホやタブレット、ソーシャル・ネットワークを使いたいのです」とシュフルマン研究員はいう。

自閉症スペクトラム障害を抱えるオースティン・リバトキンさんは、フロリダにある非営利団体「自閉症を抱えるアーティスト」と協力し、同じ障害を抱える人がもっと自立できるように支援した。リバトキンさんは、IBM等の研究を好意的にとらえているが、そういったツールの動作を確実にするのは難しいという。たとえば、機械学習アルゴリズムは興味のない映画をお勧めしてくるかもしれないし、友人だと誤認させてしまう間違いも起こりえる。

それでも、スタートアップ企業で働きながら大学に通うルバトキンさんは、数年以内には機械学習が障害者向けの新たな機会を数多くもたらしてくれるだろう、と期待している。ルバトキンさんは最近、スタートアップ企業クラリファイの画像認識テクノロジーで、目印になるものを手がかりに道を案内してくれるナビゲーション・アプリの試作品を開発した。アプリ開発のきっかけは、従来のアプリで運転している最中に、テキストや画像による情報を理解するのに苦労したルバトキンさん自身の体験だ。「率直にいって、AIは障害者の抱えるハンデをなくしてくれると思います」とルバトキンさんはいう。

by Tom Simonite   2017.03.27


障害者バラエティ「バリバラ」が「やっちゃいけない」を突破できた理由

2017年03月28日 03時48分49秒 | 障害者の自立

~「バリバラ」日比野和雅プロデューサーに聞く #2~ - てれびのスキマ

障害者番組=福祉という常識を打ち破り、そこに「笑い」を持ち込んだ『バリバラ』が始まって、既に約7年が経った。

 若いディレクターの中には、いわゆるこれまでの福祉番組を経験せずにいきなり『バリバラ』を手がけることになる者も少なくない。

 インタビュー前編で、この番組を立ち上げたプロデューサー・日比野和雅氏は、「福祉をきっちりやってきたメンバーだから、差別的なところに踏み込まないだろうという確信があった」と言っていたが、福祉をやったことがないディレクターに任せることに不安や怖さはないのだろうか。すると「怖さはない」という意外な答えが返ってきた。(以下敬称略)

こちらが優しすぎると何も起きない

「どちらかというと逆なんです。彼らは“善良な市民”として入ってきてますから。だから『これはやっちゃいけないですよね』という先入観がある。やりすぎてしまう不安より、弾けられないほうが大きい。だから、それをまず壊さないといけない。そのためにまず、障害者の自立生活センターに行かせるんです。とにかく障害者たちに会う。接触して知るということが、こちらで教えるよりなにより早いので、とにかく1泊2日くらい一緒に暮らしてこいと。彼らに会ってきて、手足のように使われてこいと。そしたら、自分たちが持っている障害者像が変わるからって。『なんか考え方変わりました』『脳みそクラクラしました』って帰ってきますよ(笑)」

 たとえば、寝たきりの障害者芸人「あそどっぐ」は、修学旅行をしたことがなかった。重度の障害ゆえ、行ったことのある旅行は隣の県だけだという。だから、彼を修学旅行に連れて行くという企画が持ち上がった。行き先は京都。だが、それを任された新人ディレクターが彼をどう扱ったらいいかわからなくなってしまった。どこまでヘルパーにサポートしてもらえばいいのか、“善良な市民”ゆえ、判断ができなかったのだ。

寝たきり障害者芸人・あそどっぐ ©NHK

「バラエティのディレクターってちょっと意地悪じゃなきゃいけないんです。伏見稲荷に行くんですけど、そこでヘルパーと切り離せと言いました。車椅子を押してくれる人を自分で見つけて最後の千本鳥居をくぐるという場をこちらで設定する。それに加えて、その間に絶対何人かを笑わせろっていうミッションも与える。こちらが優しすぎると何も起きない。何でもかんでもサポート体制万全にしても何も起きないし、テレビ的ではないし、そこのところはバラエティとしての何か一工夫を考える。そういう意地悪なことをやることで、結果、彼らがキラキラ輝いてくれるんです。

 あいつもやっぱり芸人だなって思ったのは、なかなか声をかけないなと思ってたら、やっと声をかけたのが和服姿の2人組のキレイな女性たち。ちゃんとテレビ映えする人を選んでいるし、欲望に忠実(笑)。それで一生懸命メールアドレスをゲットしようとして、1人には聞けたらしいんだけど、送ったけど全く返信が来なかったって(笑)。やっぱりバラエティーとして、そこを設定することで、彼らは人と触れ合ったりして、いろんなものが見えてくるんです」

こぶしを振り上げるのが障害者運動じゃない

『バリバラ』にとって、玉木幸則の存在は絶大だ。精神的・思想的な支柱といっても過言ではない。

 日比野は、玉木には「福祉臭」がないと言う。

「『福祉臭』っていうのは、笑いが排除されて、基本、困難克服の感動というものがあり、理想的なあるべき共生社会とは、みたいなことがキーワードでくるまっている感じですかね。どこからも批判をしてはいけないんじゃないかと、腫れ物に触るような感じ。だから、誰もが寄り付きたくなくなってしまう。

 福祉番組ってそういう起承転結を作って最後に専門家が理想を述べて「今は無理だけど、将来的にはこうあってほしい』『こういうことを考えていきましょう』みたいな作りがほとんどだったんです。『でも、今困っているこの人にとって、それを言ったって何の役にも立ちませんよね』という思いがずっとあった。障害者を取り巻く課題は、もっと地べたに下ろして、もっと違う感覚で、本当の話ができる人が必要でした。それが玉木さんだったんです。運動家なんだけどそれまでの運動家とはちょっと違う感じなんですよ。軽やかで、日常生活に密接したところで話をするんですよね。だから、説得力が半端なくあるんですよね。関西人だから、基本おもろくなくてどうするっていうのがある。こぶしを振り上げるのが障害者運動じゃない、っていう感じはありますよね」

第1回「SHOW-1グランプリ」王者の脳性まひブラザーズ ©NHK

誰もが持っている差別心と「相模原事件」

 相模原の障害者施設で障害者たちを惨殺するという痛ましい事件が起こった。『バリバラ』では、いち早くこの事件を取り上げ、特集を行った。

「玉木さんは、あの加害者を特別視するのは違うってずっと言うんですよ。あの人が異常だったからあの事件が起きたというふうにメディアが書き立てれば書き立てるほど、彼は怒るわけ。加害者の個人的なところに寄せてはいけない。そんなことで何の問題も解決にならない、と。加害者が言った『障害者は役に立たないからいらない』と心のどこかで思っている人は、国民の中で90パーセントはいると言うんです。僕もそれはそうだと思う。それを暴かれるのが嫌だから、実は戦後最大の殺人事件にもかかわらず、それほど大騒ぎにもならずに、あの特定の加害者が、どんな生い立ちだったとか、どんな手紙を送ったとか、そんなことばっかり言っている。だけど、そうじゃない。もっと根本的な、誰もが持っている差別心というところに切り込んでいかないといけない。さらに言えば、施設に入っていた人たちはあそこでどういう生活をしていたのかすら報道しない。なんで地域じゃなくてあそこの施設にいなきゃいけないのかということも、ちゃんと考えなきゃいけない。そういうもっと根本的に考えなきゃいけないところを玉木さんはずっと言っているんです」

 現在も障害者の多くは地域に出て自立した生活をするのは困難で、障害者施設に“隔離”された生活を送っている人が多い。だが、その実態は当事者以外にはほとんど知られることはない。

「『別々にしたほうがこの人たちは住みやすいはずだ。支えやすいはずだ』というのが今までの考え方なんです。そうじゃなくて、一緒の社会に住んでいるんだから一緒に暮らして、そこで何ができるか、そこに課題があったらそこでみんなで考えればいいじゃん、っていうフルインクルージョンの社会を目指そうというのが世界の潮流なんです。そうすることによって多様な社会ができる。多様な社会というのは何が生み出されるかというと、結局、社会自体が強くなるんですよ。一人ひとりが『あ、こういう場合、こうすりゃいいんじゃねえ?』と考えて工夫するようになるから。じゃあ、自分が逆の立場になった時に、もう当たり前のように、そこのリソースやサービスを使えるようになるわけですから」

『アメトーーク!』的なひな壇にしたかった

『バリバラ』の前身番組『きらっといきる』では毎回ひとりの障害者に焦点をあて、その人の生活を描いたVTRを作り、それを見ながら、本人と山本シュウと玉木という2人のMCらが話し合うという内容だった。

 だが、この形には大きな欠点があった。

「VTRで出てきた課題に対して、スタジオでいつも番組MCの玉木さんが解決法をコメントする。すると、それが模範解答みたいになっちゃうんですよね。『僕はこうやってこういう課題を解決したよ』とか『もっと他にもこういう課題もあったよ』とかというのは、本当はそれぞれ個人の体験なんです。だけど、1人に焦点をあてると、ひとつの答えが象徴的に出ちゃうんですね。

 そうじゃなくて、いろんなメニューがやっぱり必要で。『バリバラ』では、いろんな人が、同じ恋愛でも『僕はこうだし』『僕はこうだし』と、同じ発達障害でもこんなに違うのかよ、っていうことを見せていくということをしたかった。恋愛なら『だってうちはうまくいってるよ』『うちは同じ状況なのにこんなに違うわ』っていうことが、当たり前のようにある。だから、『アメトーーク!』的にひな壇にしたかったんですよね」

 実際、先日放送された『バリバラ』から生まれたスピンオフ的な特番『ココがズレてる健常者』では、100人の障害者たちがひな壇に座り、健常者の芸人たちの周りを囲んだ。

「『きらっといきる』では、最後のほう、出演者探しに苦労しましたけれど、『バリバラ』なら出たいっていう障害者の人たちは多いですね。自分の素の声を発信できる、言いたいことを言えるって。

『多様性』と言う時に、どれだけ寛容であるかというのがセットで語られるんですけど、もう1つ、『個別性』というのが大切だと思っているんです。われわれが本当に多様な、いろんな人がいるというのは、個別性がそれぞれにあるから。その個別性を認識していかなきゃいけない、理解していくということがどれだけ大切かということを、『バリバラ』でももっと語っていかなきゃいけないんじゃないかなと思っています。

 たとえばトレンディエンジェルがハゲをネタにしても、他の薄毛の人を同じようにイジっちゃいけないっていうのは、もう社会的なコンセンサスはあるんですよ。でも、障害者や性的マイノリティの人たちに対してはまだひとくくりにしてしまいがちなんです。けど実際は、本当に個人個人違いますからね。こんなに違うの? っていうぐらい」

社会の障害者像を崩すことは、テレビ的なこと

『バリバラ』は障害者=マジメというイメージを壊し、面白い障害者像という新たなイメージを作り出した。だが、間違ってはいけないのは、それもまた障害者のある一面でしかないということだ。

「本当に個別的な問題なんです。『バリバラ』に出ている大西瞳のように義足を手にとって明るく振り回したりするような人もいる一方で、たとえば、突然の事故で障害者になってしまった中途障害の人たちの中には、なかなか障害を受け入れられない人もいるわけです。足を切断してしまった。もう生きている意味を見いだせないと苦しむ人たちがいる。そういう障害受容ができない人のためには、『ハートネットTV』のような番組があるとは思うんだけど、『バリバラ』の役割としても、次のステップを考えなければならない時期に来ているのかもしれない。ひとつの像は提示できたけど、まだ一方の課題は残っていますね」

 障害者も健常者も性的マイノリティも在日外国人も抱える問題はそれぞれ違い、その答えも様々だ。なにが正解かはわからないし、正解があるのかどうかさえ分からない。

『バリバラ』はそんな答えのない問いを発し続けている。そしてその裏にはテレビマンとしての矜持が見え隠れしている。

「テレビマンとして、テレビのこれまでのやり方じゃ面白くないんじゃないかっていう思いがあったんです。生身の人間を扱っているドキュメンタリーをやろうとしたら、起承転結のあるものってリアリティーがない。こちらの想定内のものを提示したって誰も見てくれないし、自分たちもワクワクしない。どれぐらいいい意味で裏切れるか、壊せるか、というところは、やっぱりみんなどうにかしてやろうと思っていて。それは『バリバラ』ではある意味やりやすい。なぜなら、これまで福祉のがんじがらめの作りが、あまりにも大きすぎたので、そこはやっぱり突き崩しがいがある。そして、特にそれがメディアのこともそうだし、社会全体がやっぱりそういう障害者像というのを持ち続けているわけだから、それをいかに崩していくかということは、とりもなおさずテレビ的なこと。これまでのイメージを覆していく、そしてそこに新しい価値を見出して、新しいものを生み出したりしていくということだと思うんですよね」

 

ひびの・かずまさ/1964年、京都府出身。1990年にNHK入局。現在、NHKプラネット近畿総支社番組制作センター統括部長。『バリバラ』制作者として放送文化基金賞、日本賞ノミネート、ギャラクシー賞奨励賞を受賞しており、今も『バリバラ』の制作に関わっている。

写真=石川啓次/文藝春秋 


障害者施設火災で入所者の女を鑑定留置へ

2017年03月28日 03時43分33秒 | 障害者の自立

自室に放火容疑で愛媛県警が逮捕

 愛媛県松野町の障害者施設「ひだまりIII」で男女3人が死亡した火災で、松山地検は27日、現住建造物等放火の疑いで逮捕された

入所者の善家千文容疑者(49)の鑑定留置を地検宇和島支部が宇和島簡裁に請求し、認められたと明らかにした。24日付で、期間は6月26日まで。

 火災は今月12日未明に発生し、平屋の施設を全焼。亡くなった3人はそれぞれの個室で見つかり、自室の備品に火を付け全焼させたとして、県警が善家容疑者を逮捕した。

産経ニュース


全国対応 スポーツ用車椅子レンタル開始 一般社団法人センターポール

2017年03月28日 03時36分11秒 | 障害者の自立

一般社団法人センターポール  車椅子バスケットボール、ウィルチェアーラグビー(車椅子ラグビー)のスポーツ用車椅子レンタルを開始
東京、神奈川、埼玉、千葉エリアは配送サービスも可能

障害者アスリートの支援と全国の学校を対象に障害者スポーツ交流授業を行っている、一般社団法人センターポール(本社:東京都港区 代表理事:田中時宗 以下センターポール)は4月1日からより多くの方に障がい者スポーツを体験出来るよう、車椅子バスケットボール、ウィルチェアーラグビー(車椅子ラグビー)のスポーツ用車椅子レンタルを開始いたします。
 
■スポーツ用車椅子のレンタルサービス提供の背景
センターポールは、パラアスリート(障害者アスリート)の支援、障害者スポーツの普及活動を行っており、2017年までに関東圏を中心に70校以上の学校でパラアスリート交流授業を行ってまいりました。
交流授業では現役パラアスリートによる講演だけではなく、デモンストレーション、競技体験授業を行い理解を深めております。
昨今2020東京オリンピック、パラリンピックに向け全国のスポーツイベントやメディアでパラスポーツが取り上げられる機会も増えてきております。しかし、競技の際に使用するスポーツ用車椅子は一台30万円程度、国内では製造がないウィルチェアーラグビー(車椅子ラグビー)用の車椅子は一台60万円以上と非常に高価で、国内のスポーツ施設に流通していないのが現状です。
センターポールではより多くの方に障害車スポーツを知り、楽しんでいただけるよう外部イベントでスポーツ車椅子をご利用いただけるレンタルサービスを開始いたしました。
 

■取り扱い車椅子、レンタルサービス価格
車椅子バスケットボール 1台1泊10,000円 
ウィルチェアーラグビー 1台1泊20,000円 

 ■配送サービス
東京、神奈川、埼玉、千葉のお客さまへは車輌にて配送も可能

■一般社団法人センターポール 法人概要

法人名:一般社団法人センターポール
代表者:代表理事 田中時宗
所在地:東京都港区南青山5丁目8番地10号
設立年月日:2015年12月21日
Webサイト:www.centerpole-japan.com

PR TIMES


視覚障害児もプログラマーに Microsoftが新ツール

2017年03月28日 03時30分05秒 | 障害者の自立

 タブレット端末の画面上でカラフルなパーツを配置していくと、それがコンピュータのプログラムになる——そんな教育向け「ビジュアルプログラミング」が話題だ。条件分岐やサブルーチンを目に見える形で表示し、子どもたちに教えるビジュアルプログラミング言語には、大きな可能性がある。しかしそこには、意外な「盲点」もあった。視覚障害のある子どもを置き去りにしてしまうのだ。
 米Microsoftはこのほど、公式ブログで「プロジェクト・トリノ」を発表した。このプロジェクトの核は、フィジカル(身体的な)プログラミング言語だ。ビジュアル(視覚的)ではないフィジカルなプログラミング言語は、ポッドと呼ばれるパーツを接続することで、手でさわれるプログラムを作る。プログラミングの結果として、音楽を鳴らしたり、歌詞付きの歌のようなものを流したりできるという。
 これにより、従来のビジュアルプログラミングと同等の教育に、視覚に障害のある子どもたちも参加できる。「カラフルで分かりやすい」というビジュアルプログラミング言語の特徴も兼ね備えているため、子どもたちは障害の有無にかかわらず、ともに学べるのだ。
 プログラミング言語は、英ケンブリッジにあるMicrosoftの研究所が7〜11歳の子どもを対象に開発した。研究チームの一員であるセシリー・モリソン氏は、「プロジェクト・トリノのキーワードは、インクルージョン(包含)です。われわれは、子どもたちを二度と独りぼっちにさせたくないのです」と語った。
 プロジェクトのさらなる目標は、より多くの子どもにエンジニアやコンピュータサイエンスの専門家への道を開くことだ。視覚障害だけではなく、失読症や自閉症といった各種の障害を持つ子供が対象となる。「コンピューティングは大きな職業訓練の機会です」と彼女は言う。
 このプロジェクトは、視覚などに障害を持つ人にとってはキャリアパスを見つける機会を増やす手助けになる。それと同時に、MicrosoftをはじめとするIT企業にとっては、エンジニア人材を確保することにもつながるという。
 世界保健機構(WHO)の統計によると、全盲または視力に障害を持つ人々は、世界中で2億8500万人に達するという。その多くは低収入にあえいでいる。英国王立盲人協会の調査によると、労働可能年齢の全盲および視覚障害者のうち、十分な収入を得ている人の割合は、4人に1人に過ぎないという。王立盲人協会は、コンピュータサイエンスは視覚障害者にとって有望なキャリアパスであるとして、このプロジェクト・トリノにも協力している。
 最近のプログラミングは絵やグラフィックやイメージを用いることで、視覚障害のある子どもを遠ざけてしまっていた。プロジェクト・トリノはその解決になるかもしれないと、王立盲人協会のスティーブン・タイラー氏は期待している。
 教育者の経験があるタイラー氏は、これまでは子供たちに戦略的な思考を身につけさせるために、立体的な駒を扱うチェスを活用してきた。これからは、プロジェクト・トリノがその役割を果たすだろう、と期待している。
 プロジェクト・トリノの各種ツールは、実際に使った子どもたちのニーズを受けて“成長”するようにできている。彼らがフィジカルプログラミングを習得したら、書き上げたコードをテキストベースのプログラミング言語に変換するアプリケーションも用意されているという。
 「われわれは、フィジカルプログラミングからプロのエンジニア向けツールまでの道筋を用意しています」とモリソン氏は話している。

 

プロジェクト・トリノのツールを用いてフィジカルプログラミングをする子どもたち

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