ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

元テレ朝・龍円愛梨さんが語る"ダウン症と生きるということ"

2017年03月26日 03時32分52秒 | 障害者の自立

 "テレビ界のアカデミー賞"とも言われるエミー賞を受賞した、「Born This Way」というアメリカのテレビシリーズがある。カリフォルニアの支援施設に集ったダウン症の7人の若者が友情、恋愛を通じて成長し、夢を叶えていく姿を追った作品。登場する人々がダウン症を"ひとつの個性""違い"と捉えていることが印象的だ。

  タイトルは日本語で「これが私の生きる道」。3月21日から日本でも放送が始まった。ちなみに、この「3月21日」にも意味がある。ダウン症の原因が、21番目の染色体が3本(通常は2本)であることにちなんだ、「世界ダウン症の日」なのだ。

  この作品のもう1つのテーマが"家族からの惜しみない愛情"だ。登場人物・メーガンの母親は「私は娘が生まれて以来"メーガンの母親"という存在です。娘に命をささげると決心して生きてきました。娘に最高の人生を送らせるのは私の責任です」と語る。

 もう一人、作品に登場するアッシュモア・英玲奈さんは、日本生まれの30歳。日本人の母親とオーストラリア人の父親を持ち、世界ダウン症の日に国連でスピーチを行い注目を集めた。英玲奈さんの将来の夢は歌手。他にもオープンカーに乗ってボーイフレンドを迎えに行く、焼菓子職人になるという夢を語り、「自分の能力を世の中に示していきたい」と話した。

 英玲奈さんの母親は日本での公開について「30年たってやっとこの日が来たのかなという気持ちがしています」と喜びを語る。さらに、ダウン症に対する日米での感覚の違いについて「アメリカでは普通に社会の中でお会いすることも多いですし、キリスト教社会だからなのか、社会全体で守っていきましょうという感じ。私自身、障害を持った子どもを産んだことを隠すような(気持ちがあった)。社会が認めていないというよりも、その方が強かったかもしれない」と当時のことを振り返った。

 ■龍円愛梨さん「日本でも見方が変わってきた」

「日本でも見方が変わってきたと思います。笑顔で返してくれる人が増えてきた」。

  元テレビ朝日アナウンサーの龍円愛梨さんも、ダウン症の息子を育てるママだ。3歳になるニコ君を伴ってパレードやイベントに参加するなど、社会におけるダウン症への理解を促進すべく、積極的に活動している。

  龍円さんは日米の違いについて「日本では違うことに対して壁を設けるような、区別するようなところがある気がします。アメリカは違うということに対して受け入れて、さらに社会の一部として生かしていこうというところがあります」と話す。また、ダウン症に対しても「障害があることを単にかわいそうなことだと思っている人が多いのでは。Born This Wayの登場人物たちも、葛藤を抱えてはいると思いますが、本当に楽しい若者たち。人生を豊かに生きていることを知ってもらいたいと思います」と訴える。

 ■個性を見極め、対応するアメリカの公教育

 そんなアメリカには、「IDEA法」(個別障害者教育法)という法律がある。0歳から21歳までの発達に遅れがある子どもに対し、ほぼ無償で教育の提供を保証する法律だ。「IEP」と呼ばれる個別の教育計画を立てることが定められているのも特徴で、学校職員やスクールカウンセラーなどの専門家が会議を開き、一人ひとりの計画を作る。そこには両親も加わり、子どもの現状を把握しながら、次の目標を決めて達成までサポートしていく。

  これらの制度は、落ちこぼれさせないことを目的として、一律に対応するのではなく一人ひとりの個性を見極めた計画が立てられ、学べる環境が可能な限り整えられていくもので、実にアメリカの公立学校に通う12.9%がこの恩恵を受けているという。龍円さんによると、医学的な診断が付くようなもの以外にも、言葉や算数など、何かの分野で発達の遅れや問題がみられる子どもをサポートしているのだという。

  「私の息子もIDEA法の恩恵にあずかりました。0歳から早期療育というのが始まります。言葉の発達を促したり、運動面の発達、認知面でのサポートなどがきめ細やかに与えられます。グループ療育では、他のご両親とコミュニケーションをすることで、親も心の面ですごく安定して育児ができます」(龍円さん)

 ■「統合保育」がもたらす効果とは

 文京区にある「ひよこ教室」では、ダウン症など障害のある子どもと、そうでない子どもを一緒に保育する「統合保育」を行っており、1歳半から就学前までの、およそ14人が通っている。

  「ひよこ教室」の相川洋子さんは「障害のある子どもだけではなくて、健常の子どもからも良い刺激をもらいたい」と話す。

  実際、ダウン症の子どもの母親は「家ではずっと私の手を持って、2人で(スプーンを持って)食べてしまいますが、ここだと不思議なことに1人で食べています」と話す。他にも、マネをすることで着替えができるようになった、色々な遊び方ができるようになった、という声もあった。

  障害のない子の母親からは「逆に気付かされたというか、助ける・助けないではなく、区別なく一緒に遊べるのだなと。そういう風に、学校でも色々な子と一緒に学んでいけたらいいなと思います」と話す。

  龍円さんも、「障害のある子どもとない子どもが一緒に育つことによって、受け入れて、どうやって手を貸してあげるかを学んで社会に出ることが重要だ」と話している。(AbemaTV/AbemaPrime)

AbemaTMES    2017.03.24

 


ホテル  車いすの人にも配慮 客室にバリアフリー指針

2017年03月26日 03時22分51秒 | 障害者の自立

国交省が策定 通路は1メートル以上で転回スペース設置

 ホテルや旅館など宿泊施設のバリアフリー化を推進するため、国土交通省はすべての客室を対象にした設計の指針を策定する。これまで車いす利用を想定していなかった広さの客室でも、バリアフリー対応の目安を示すことになる。

  国交省の設計基準では、客室が50室以上ある宿泊施設は、車いす用客室(バリアフリールーム)を1室以上設ける義務がある。バリアフリールームは、通路の幅や転回するスペースを広くとるため通常の約1、4倍の面積が必要となる。施設側にはバリアフリールームを多く設置すれば全体の部屋数が少なくなり、売り上げが減るとの懸念があった。

 そこで国交省は、バリアフリールームの要件を満たさない一般的な客室でも、車いすの利用者に対応できる指針を示すことにした。車いすで室内を移動できる最低限の目安として、部屋の入り口とユニットバスの入り口は段差をなくし、間口を80センチ以上確保する。通路は1メートル以上とし、転回スペースを設ける。

 ユニットバスには、便器と浴槽の近くにそれぞれ手すりを設置。視覚・聴覚障害者の利用も想定し、部屋の外側の客室番号は浮き彫りにして、テレビは字幕放送に対応した機種を求める。これらの新指針は、4月以降に新築や増築する施設が対象となる見通しだ。

 一方、2020年東京五輪・パラリンピック大会に向け、既存の施設には改修方法を提案。隣り合う2室の間の壁を一部取り壊し、1室につなげてバリアフリールームに改修することとする。1室につなげることで、車いすの移動スペースを十分確保でき、スロープを設けて段差も解消できる。

 従来の設計基準は、バリアフリー化に必要な玄関や廊下の幅、エレベーターの広さなどを定めているが、バリアフリールーム以外の通常の客室に関する規定はなかった。このため、バリアフリールームが満室だった場合、「車いすでは利用しにくい」と訴える声が上がっていた。

ホテル客室の新たなバリアフリー指針(一例)
 
毎日新聞   2017年3月25日
 

県対策本部 23年国体へ「強化拠点校」承認

2017年03月26日 03時14分08秒 | 障害者の自立

中高活動に補助金

 2023年に佐賀県で開催される国体・全国障害者スポーツ大会の「県競技力向上対策本部」(本部長・副島良彦副知事)の第4回本部会議が24日、佐賀市の県スポーツ会館であった。佐賀国体優勝と大会後の競技力維持を目指し、中学と高校を対象にした17年度の「強化拠点校」を承認した。

 強化拠点校は、競技団体の推薦があり、学校側も受諾の意向があることなどを条件に「指定校」と「推進校」を選定。指定校は強化の主軸となる中学と高校で、活動支援の補助金が受けられる。推進校は高校のみで、運動部の新設など特別な場合に限り補助金がある。

 指定校、推進校ともに原則1競技男女2校以内で、17年度は指定校に高校29競技34校と中学13競技18校、推進校に高校13競技19校を選定。指定期間は19年度までは1年とし、20年度からは4年を予定している。

 本部会議では、ジュニア選手発掘やトライアウト開催などの新規事業、障害者スポーツ普及基本計画なども承認した。

本部会議では、佐賀国体へ向けた強化拠点校などを承認した=佐賀市の県スポーツ会館
本部会議では、佐賀国体へ向けた強化拠点校などを承認した
 
2017年03月25日   佐賀新聞

放し飼いレトリバーが乳児を…犬好き一家の悲劇

2017年03月26日 03時02分08秒 | 障害者の自立

 一家に生まれた赤ん坊と触れ合いたいゴールデンレトリバー。しかし、近寄る度に大泣きをされる。見かねた飼い主がライオンのタテガミの被り物をプレゼント。それを付けると、幼児は笑って手を伸ばした――。

 世界中で話題を呼んだアマゾンのCM。レトリバーの「人との親和性」を改めて知らしめるものだったが、それを覆す事件の“現場”は、東京・八王子市の中心部から車で20分ほど。斜面を切り開いて造られた住宅地の中に位置する、60坪ほどの大きさの一軒家である。

 注意深く見れば、玄関脇の雨どいには「猛犬に注意!!」と書かれたステッカーが貼られており、自家用車の窓には犬型のステッカーが。複数ある車止めの縁石も、犬の形のそれだ。

 ありふれた愛犬家一家の光景。それが“一転”した悲劇の3日後、インターホンを押すと、被害者の祖父であり、加害者ともなった家の主がドアをわずかに開け、

「気持ちの整理がまだ付いていないので、勘弁してください。すみません……」

 と述べると、ドアを閉じた。後ろでは、キャンキャンと吠えたてる犬の鳴き声が響いていた。

「これほどやりきれない事件は珍しいと思いますよ」

 と全国紙の社会部記者が言うこの「噛み殺し」事件。発生は3月9日の夕刻のことだった。

 犠牲となったのは安田翠(みどり)ちゃん。祖父母宅から車で20分ほど、同じ市内のアパートに母親と暮す10カ月の女児だ。木曜日の朝、いつも通り保育園に預けられた翠ちゃんは、程なく発熱。仕事中の母親は、引き取りを父母(翠ちゃんの祖父母)に頼んだのである。

 記者が続ける。

「お母さんはシングルマザーで、普段から祖父母に引き取りを頼んでいたそうです。その日も祖父母は孫娘を連れて帰り、家の1階リビングで遊ばせていた。この家は、小型犬2匹と秋田犬、そして、大型犬のゴールデンレトリバーの計4匹を飼っていました。部屋の中にはケージがあるものの、レトリバーは放し飼いにしていたそうです……」

 16時半。一瞬の出来事だった。リビングをハイハイして進む翠ちゃん。そこに横からレトリバーがいきなり入り込み、翠ちゃんの頭にガブッと噛み付いたのだ。

「慌てておばあちゃんが“ダメよ!”と言うと、犬はすぐに翠ちゃんを離したそうです。しかし噛まれた場所が場所で出血も見られた。すぐに祖父が119番通報し、翠ちゃんは近くの病院に搬送されました」

 レトリバーは4歳のオス。人間にして30歳前後といったところだろうか。体重は40キロ弱。体高は50〜60センチ。一方の翠ちゃんは平均的な発育であれば、体重8キロ、身長は70センチといったところであろう。自分より5倍も重い獣に噛み付かれた翠ちゃんの危機は明らかだった。

「搬送された時はまだ息はありましたが、2時間後に病院で息を引き取った。死因は出血多量か外傷性ショックと見られています」

 祖父母にとって、翠ちゃんは大切な孫だったという。10カ月と言えば、ハイハイもだいぶ速くなり、つかまり立ちも始まる時期。日々はっきりと見える成長が嬉しくないはずはなかろうが、それが一瞬にして断ち切られたばかりか、自らは警察の捜査対象の身となってしまったのである。

「所轄の南大沢署が捜査を開始。過失致死、あるいは、重過失致死での立件を視野に入れていると思われます。取り調べに祖父は“むしろ臆病な犬だった”“吠えたり噛んだりもしなかった”と述べています。一方、“加害者”のレトリバーは南大沢署に預けられ、処置を待つ身となっています」

 被害者感情を考えれば、「殺処分」もあり得ると、さる専門家は言う。

特集「なぜ大事な乳児を噛み殺したのか?800万『愛犬家世帯』が慄然!
従順な『レトリバー』が狂暴化する『5つの引き金』」より  週刊新潮 2017年3月30日号


「心のバリアフリー」体験 不便さ理解し互いを尊重 田川市職員

2017年03月26日 02時56分01秒 | 障害者の自立

 田川市は24日、障害者などの日常生活の不便さを理解し、互いを尊重する意識を高めようと、市職員を対象にした「心のバリアフリー体験会」を市民会館で開いた。

 五輪の国内協賛企業など約100社でつくる「オリンピック・パラリンピック等経済界協議会」の協力で実現。同協議会のスタッフが「心のバリアフリー」について講演し、少数の人の不都合に気付き、困っている人の希望を聞くことの大切さを語った。

 職員約60人はスタッフの指導を受けながら、実際に車いすに乗って段差を越えたり、目隠しを付けて白杖を手に階段を上ったりした。市総務部総合政策課の平川裕之企画官は「今回得た経験はパラ五輪の選手団誘致の時にとどまらず、日常の窓口業務や市民への応対の際も十分に生かしてほしい」と話した。

車いすでの移動を体験する田川市職員

=2017/03/25付 西日本新聞朝刊=