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元号と漢字の歴史に思う

2019年04月04日 22時39分28秒 | Weblog
元号と漢字の歴史に思う

今年 五月からの元号が
「令和(れいわ)」と
四月一日の昨日に 決まった

「令和」の『令』は
神の言いつけ、命令、良いこと
などの意味をもつそうだ

私が 学者として尊敬している
あの白川静さんは
漢字辞書「常用字解 」(平成15年初版)で
『令』の項(p.657)において
「神の信託として与えられるものを令といい、「神のおつげ、おつげ」の意味」となる
と説明しておられる
また、白川さんは、
「令は神のお告げを受け、神意に従うことから、「よい、りっぱ」の意味」となる
とも説明しておられる

白川静さんは
中国の遺跡から近年(1900年頃)出土した
青銅器の銘文などによって
漢字の歴史や意味について
とても深く研究をしてこられ
言わば 本国の中国の学者よりも
深く精密を極めた人だともいえよう

歴史的なことから
漢字の意味については
どうしても 祈ることに関連して
「神がかり」的な面は
避けられないが
今の四大・三大宗教は
いわゆる教祖に当たる人が存在するが
漢字での「神(様)」は
恐れ多いもの、つまり
「自然」ではないかと
あるいは「抗い難い運命」をも
指し示すかもしれない

日本が 漢字などを導入しかつ 咀嚼し
国風文化として同化する段階で
それぞれの漢字や熟語に
新たな意味を付加していった

だから
今日(4.2)のニュースで知ったが
令の字も「うるわしい」と読めるらしい。{国文学者・中西進先生の解説(ニュース)からの引用}
{中西先生は 万葉集研究の大家。
日本古典と中国古典双方に詳しいとして
研究者の間で評価が高いそうだ。
現・国際日本文化研究センター名誉教授。89歳}

ps2019.4.2 草稿 4.4 一部追記
コメント
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