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「失敗学」と」ミス・ジコチュー」

2019年10月19日 23時56分00秒 | Weblog
「失敗学」と「ミス・ジコチュー」



以前「失敗学」という言葉が
新聞や書籍で話題になり
よくあれこれ失敗ばかりする私は
興味を持って 記事を読んだりした

NHKTVドラマ「ミス・ジコチュー」も
そんな「失敗学」をテーマに
ドラマ化した番組だと思う

東京第一大学工学部教授の真奈子は
「失敗学」を提唱し
その研究も兼ねて
様々な失敗に興味を持っている
(真奈子役は松雪泰子さん)

とある化学プラントで
爆発事故が起こり
真奈子は 
助手の野津田(堀井新太さん) と共に
事故調査委員として
原因解明に乗り出す

その過程で 真奈子は
事故の原因である「失敗」を
追求し分析することは
ただ単に事故の原因を特定し
事故を起こした人や会社を
責めることではなくて
次の似たような状況の際に
最悪の事態を避けるためであり
いわば「失敗」の中に
「失敗を避けるためのヒント」が
潜んでいるという考えだと思う

私も 我が身を振り返れば
痛い失敗を 
数多く重ねたことにより
その後
似たようなシチュエーションでは
失敗する場面が減ったように思う

裏返せば 人というものは
何らかの失敗を重ねないと
生きる上で大事なことを
学べないのかもしれない

そういう意味からすると
近年の日本の社会は
学校であれ 会社であれ
役所であれ 周囲の人たちが
いろんな失敗を 酷くきらって
目の敵にしてしまうし
当事者も 失敗することに
ひどく神経質になっている感じがする

とりわけネットが普及した今
誰かがある失敗をすると
寄ってたかって
激しい文言で容赦なく叩く傾向にある

そんなこんなで
何か行動をする場合に
お互いに萎縮してしまい
自由な発想や面白いアイデアが
提唱されにくくなって来たように思う

今の日本では
新しい試みや個人でのチャレンジが
とてもしにくくなり
仕事の効率化や革新性を追求する
イノベーションが行い難いと思う

人の話を聞いていて
成功談も為にはなるが
どちらかというと
失敗した話の中に
仕事や生きるためのヒントが
ぎっしり詰まっているように感じる

昨夜 あるTV番組(NHK) で
シェアオフィスのことが
取り上げられていて
単独、或いは少人数で
各種の仕事やイベントを
立ち上げている様子が
紹介されていた

彼らの眼は
いずれもキラキラしていて
見ていて清々しくなった
若いチャレンジャーに
仄かな希望の芽が見えて来た

失敗は怖いし辛くもあるが
一度しかない人生だし
今までの偉大な仕事人は
ほとんどの人が
数多の失敗を
重ねたのではなかろうか

素晴らしい製品を創り出した人
素晴らしい発見や発明をした人
素晴らしいシステムを創案した人

今回ノーベル化学賞を受けられた
旭化成の吉野彰さんは
「失敗の積み重ね」のことに
触れておられた

昨年
ノーベル医学生理学賞を受賞された
京都大学特別教授の本庶佑さんは
癌免疫療法
癌細胞のある特定の分子を発見し
癌免疫治療薬を 製薬会社と開発
その過程で
癌治療薬を共に開発製造する会社が
なかなか見つからず苦労されたようだ

日本の製薬会社は
製造や販売の失敗を恐れるがあまり
二の足を踏んで
どこもチャレンジしなかったようだ

新薬の開発と製造には
莫大の資金を要するので
もし失敗したらと考えると
現場はもちろん経営中枢にいる人も
躊躇ってしまうのかもしれない

それにしても
昔の会社は
尖っていて デコボコしてて
遊び心満載で
心ワクワクするような楽しい製品を
次々に生み出していたように思う

ホンダ、松下(パナソニック)
ソニー、任天堂、トヨタ、マツダ
シャープ、東芝、カシオ、日立
各種の繊維工業、造船など

ハード面では
各種の機器を
嬉々として製造していたが
コストの安い国に 
その地位を奪われ
工場移転の過程で
他国にノウハウ(技術) を伝えて
自国の優位性も失ってしまった

また ソフト面では
その機器だけの活用面は充実していたが
自社を囲い込む意識が強すぎて
その機器の全分野をおおう
グローバルな展開はできなかった

私たちが
モノづくり日本は素晴らしい!
と有頂天になっていた間に
あっという間に他国に
製造の旨みを奪われてしまった

ある意味 
現状変更や冒険を恐れるが故に
ちょっとした失敗さえも
敬遠して来たのではなかろうか

いわゆるガラパゴス化は
日本国内では何とか需要があるが
他国には通用しない思想だ

ps2019.10.19
かくいう私も例に漏れず
失敗ばかりして来た
数えればキリがない
その中で 特に
高校進学と1回目の就職
それに資格試験のことなどが
記憶にある
でも67年間を振り返れば
そんな諸々の失敗を
肥やしとして来たのも否めない
無理に失敗をすることはないが
失敗してしまったら
いつまでもクヨクヨしないで
この失敗は明日への肥やしか
エネルギーだと考え直そう!
コメント
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