哲ノート

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20世紀のポスター[図像と文字の風景] -東京都庭園美術館-

2021-04-10 21:59:08 | ちょっとそこまで。
目黒にある東京都庭園美術館を訪問(2011年以来)

目黒の駅から目黒通りを白金の方へ歩き、首都高をくぐると一帯が緑の森になります。

旧朝香宮邸の敷地で、朝香宮邸の建物に付随して日本庭園・西洋風庭園が残され、ここにその建物を利用しての「東京都庭園美術館」があります。

昭和初期のアールデコ調の洋館は、その建物の構造物・インテリア(照明など)・小物類までをも美術品としての価値があるもので、美術品に囲まれての鑑賞となります。

「20世紀のポスター[図像と文字の風景] ビジュアルコミュニケーションは可能か?」と題された企画展に興味津々で訪問しました。

以前2011年には「20世紀のポスター タイポグラフィー展」が開催されて、ポスター・文字というものに興味・関心があり訪問しています。

10年たって改めての企画展で、またあたらしい発見はないかと・・・。

   

つくづく感じるのは、「文字」が生み出すデザイン性です。カナ文字と違ってアルファベッド文字はそのカタチ自体がデザインとしてとらえることができ、日本語で言うと「かな」ではなく「漢字」がこれにあたります。

そのアルファベット文字の配列・配置の多様性がどのように表現力を持ち、訴求力をもたらすか・・・そしてそれをさらに強調する図案・配色がどのようにからみあうか。

この奥深さをあらためてさまざまなポスターの中に見出すことができました。

我々の日常で使われている慣れ親しんだ「かな」「漢字」というものも、ちょっとアレンジするとデザイン性が表れ、それが表現・訴求・発信へと発展するはずです。

普遍的な価値観にとらわれず、「情報を受け入れる」「情報をかみ砕く」といった「アタマのやわらかさ」が大いにこういった能力に触発されるものと思います。

美術品としての朝香宮の建物とともに、美術品としてのポスターを味わえた有意義な企画展でありました。




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