観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
感じる事を書いています。

お笑いブームの背景

2005年08月07日 | 日記
今、また、お笑いブームである。
知らない漫才師が次から次へと出てきている。
ところで、今の日本の世の中、IT社会の到来で一面バラ色社会のように見えるが、反面、高度に管理された社会の中で、構成員である私たちみんなが何となくうつに陥っているような閉塞された状況にあるとも言える。
うつ病は、脳科学の発達により、最近では心の病でなく、「脳の前頭前野の働きが低下している状態」と定義づけされているらしい。
喜び、怒り、悲しみといった感情は、爬虫類脳、古代脳といわれている部分が司っている。しかし、笑いという感情は、この部分からは出てこないで、「前頭前野」と呼ばれている部分から出てくるらしい。
ということは、笑いは、高度な精神活動という事ができる。「やる気」というのもこの前頭前野から湧き上がってくるらしい。
笑うことによって前頭前野の働きが活発になり「やろう」という気が起こってくるというメカニズムを考えたら、このお笑いブーム、仕掛け人がいるにせよ、流行しているということは、一種の世間の本能的な知恵が働いているのではないだろうか。