観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
感じる事を書いています。

ハクセンシオマネキ

2007年08月25日 | 日記
吉野川に「ぼちぼちシギ・チドリがやって来ている。」とのメールリンクがあったので、干潮時に行ってみた。居なくはないけどあまりにも遠い。
足元で確実に見られるのはカニだ。


右利き(写真は実物よりかなり拡大している)小さな砂団子は、食事の跡。


左利き(ほぼ実物大)

よく見ると右利き、左利きともに大きな鋏脚のある側は、他の脚も反対側に比べ大きい。

このカニの名前は、ハクセンシオマネキ(白扇潮招)
甲長12mm、甲幅18mmほどで、大きさはシオマネキの半分くらいしかない。
繁殖期は6-8月で、この時期にオスのウェービングが見られる。白い大きな鋏脚を振り上げる行動が白い扇子を振るように見えるのでこの名前が付いた。
シオマネキと言う名前は、「潮が早く満ちてくるように招いている」ように見えるから。ハクセンシオマネキの英名「Fiddler crab」のFiddlerはヴァイオリン奏者のことで、
これもウェービングの様子を表した名前。
広島県呉市立長浜中学校の生徒の長浜港での生息調査によると、1㎡で26個体を獲り、そのうちオスが77%でメスが23%。オスのうち右利きが58%、左利きが42%という
結果が載っていた。
メスは右左とも小さいハサミで両方のハサミを使って食事をするが、オスは小さい方のハサミのみを使う。