「婚活時代」という本が売れているらしい。本の著者は、卒業後もずっと親と同居し、独身生活を続ける若者を「パラサイト・シングル」と名付けたり、「格差社会」という言葉を一般に浸透させた社会学者の山田昌広中央大学文学部教授とフリーライターの白河桃子氏の二人。
(彼女が日経NBonlineに連載中「“キャリモテ”の時代」]が面白い。最新記事は、【第27回】商社事務職OLの恋愛事情 -社内恋愛では“負け組”に?- 2008年8月20日 )
注:キャリモテとはキャリアはもてるということ このコラムは日経から”「 キャリモテ」の時代” として単行本化されている。 本を買わずに、NBonlineのサイトで記事全文を読もうと思えば、NBonlineの無料会員登録が必要。)
話が途切れたが、「婚活」と聞いて就活のもじりと思ったが、やはりそうだった。
婚活はコンカツと読み、大学生が3年生の夏頃から行う就職活動の「就活」と同じように結婚のための活動を「婚活」ともじったもの。
「就活」について、日経の「「ech-On」にコラムを連載しているコラムニストの神足裕司氏のコラム記事から引用すると”規制緩和によって自由になった就職は、かえって学生に過酷な競争を強いるようになった。同じように1975年あたりから自由化された恋愛も、望んでいても結婚できない「非婚者」を生んだ。このことが少子化の大きな要因だと著者は長年言い続けている。格差という簡単な問題でもない。共著者の白河桃子さんは、「ふつうのお嫁さん」になりたい花嫁修業の人も、美貌を備えたスーパーキャリアウーマンも、つまり両極共に結婚できないのだという。今の若者の25%が一生結婚しないと予測しているのだから大変なことだ。かくして、黙っていては結婚できないと薄々感づいた男女、いや主に女性が意図的な「婚活」に取り組んでいるというのである。”
つまり、両親と同居(パラサイトシングル)していて、結婚してもしなくても別に構わないと思っている人間(特に女性)は、結婚で食っていこうと思っている女性にはに太刀打ちできるはずがないということらしい。
しかし、私は、著者の「1975年あたりから自由化された恋愛も、望んでいても結婚できない「非婚者」を生んだ。」という分析も多少当たっているように思うが、非正規雇用が3割を超えた現在では結婚にも「格差」の影響が大である。
結婚ということは、子どもが生まれるということに繋がり、子どもを養い、教育し、一人前にするには相当の金がいるのである。
収入の少ないカップルがたとえ夫婦になったとしても、相変わらず苦しい生活を続けていかざるを得ない。ましてや子どもを 一人前に育てることを思うと、結婚に二の足を踏むだろう。親としての責任が果たせない恐れがあるからだ。
(彼女が日経NBonlineに連載中「“キャリモテ”の時代」]が面白い。最新記事は、【第27回】商社事務職OLの恋愛事情 -社内恋愛では“負け組”に?- 2008年8月20日 )
注:キャリモテとはキャリアはもてるということ このコラムは日経から”「 キャリモテ」の時代” として単行本化されている。 本を買わずに、NBonlineのサイトで記事全文を読もうと思えば、NBonlineの無料会員登録が必要。)
話が途切れたが、「婚活」と聞いて就活のもじりと思ったが、やはりそうだった。
婚活はコンカツと読み、大学生が3年生の夏頃から行う就職活動の「就活」と同じように結婚のための活動を「婚活」ともじったもの。
「就活」について、日経の「「ech-On」にコラムを連載しているコラムニストの神足裕司氏のコラム記事から引用すると”規制緩和によって自由になった就職は、かえって学生に過酷な競争を強いるようになった。同じように1975年あたりから自由化された恋愛も、望んでいても結婚できない「非婚者」を生んだ。このことが少子化の大きな要因だと著者は長年言い続けている。格差という簡単な問題でもない。共著者の白河桃子さんは、「ふつうのお嫁さん」になりたい花嫁修業の人も、美貌を備えたスーパーキャリアウーマンも、つまり両極共に結婚できないのだという。今の若者の25%が一生結婚しないと予測しているのだから大変なことだ。かくして、黙っていては結婚できないと薄々感づいた男女、いや主に女性が意図的な「婚活」に取り組んでいるというのである。”
つまり、両親と同居(パラサイトシングル)していて、結婚してもしなくても別に構わないと思っている人間(特に女性)は、結婚で食っていこうと思っている女性にはに太刀打ちできるはずがないということらしい。
しかし、私は、著者の「1975年あたりから自由化された恋愛も、望んでいても結婚できない「非婚者」を生んだ。」という分析も多少当たっているように思うが、非正規雇用が3割を超えた現在では結婚にも「格差」の影響が大である。
結婚ということは、子どもが生まれるということに繋がり、子どもを養い、教育し、一人前にするには相当の金がいるのである。
収入の少ないカップルがたとえ夫婦になったとしても、相変わらず苦しい生活を続けていかざるを得ない。ましてや子どもを 一人前に育てることを思うと、結婚に二の足を踏むだろう。親としての責任が果たせない恐れがあるからだ。