ニコンプラザ大阪で、DXフォーマット(APS-C)最強の一眼レフ、「D500」(4月下旬発売予定)を見てきました。
ニコン「D500」。レンズは標準ズーム「AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR」。
フラッグシップのフルサイズ一眼レフ「D5」の隣に置かれ、ファンが次々に来てタッチ&トライ。人気ぶりがうかがえます。
主なスペックは以下の通り。
・有効画素数 2088万画素
・AFポイント 153点(選択可能55点)
・AFクロスセンサー 99点(選択可能35点)
・AF検出範囲 -4~+20EV
・ISO感度 100-51200
・高速連写 約10コマ/秒
・連続撮影 14ビットロスレス圧縮RAWでも200コマ
・4K動画対応
・液晶モニタ チルト式3.2型(タッチパネル)約236万ドット
・Wi-Fi 内蔵
・使用メディア XQDカードとSDカード
・重さ 約760g(本体のみ)
キヤノンがプロ仕様の「EOS 7D Mark II」(2014年10月発売)でヒットしたあと、フルサイズ機に注力しているニコンとしては、もうこうした高性能のAPS-C機は出さないのではないかという観測もありました。
しかし、すごいスペックで出してきましたね。
画素数や、10コマ/秒の連写性能はキヤノン「EOS 7D Mark II」とほぼ同じレベルですが、その他多くの点では「EOS 7D Mark II」を上回っています。
1年半も後発なので機能アップは当然とはいえ、“恐るべし、ニコン” です。
チルト液晶は、やはり便利です。
ただ、液晶でライブビューの場合、コントラストAF方式なので、AFはそう速くない感じ。
この辺で、デュアルピクセル CMOS AF のキヤノン「EOS 7D Mark II」と比べてどうか… ということになりそう。
一方、ファインダーをのぞいて撮ってみると、これが実に快適。
AFポイント数が多いので、ピント位置の選択範囲が非常に広いのが有難いです。
「D500」のAFポイント(ニコンの製品ページより)。153点のうち、四角で囲んだ55点が選択可能。赤色の四角・点は特に正確なクロスセンサー。
液晶の右上にあるサブセレクターを上下左右に動かしてAFポイントを変更できます。
サブセレクター(右上のボタン)。
たとえば人物を撮る場合、大体顔(とくに目)にピントを合わせますから、横位置だとこの辺のAFポイントを選びたいところ(青矢印)。
縦位置だと、この辺に合わせたい。
スポーツなどで、縦横を頻繁に変えて撮ろうとすると、ファインダーをのぞきながらスピーディーにAFポイントを変えなくてはなりませんが、「D500」のサブセレクターは使いやすく、こちらの希望に応えてくれます。
広いAF範囲を一杯に使ってピント位置を選びながら、快適に連写、連写…
次のお客さんが順番を待っているので、わずかな時間試しただけですが、「これはいいなア、動きものならこれで決まりかも。」と思いました。
AF検出範囲が 「-4EV 」という暗い被写体に対応したのも強みだし、ISO 51200 の高感度性能も良い。
ニコンユーザーなら特に、「買い!」では…
出始めは値段が高そうですけどね。
価格.comでの最安価格(税込)は233,270円(2/14現在)。
ともかく、キヤノン「EOS 7D Mark II」にとって、てごわい競争相手になりそう。
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撮影カメラ ソニーRX100
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