横須賀うわまち病院心臓血管外科

お気軽にコメントいただければ、一般の方の質問にも心臓血管外科専門医が答えます。

全身麻酔後、唾が飲めない = 術後の嚥下障害

2019-02-24 05:13:28 | その他
 全身麻酔後の嚥下障害、これは気管内挿管の刺激による喉頭部の浮腫などが原因している可能性があります。特に高齢者で起こりやすいのは、水分摂取の時に、喉頭がタイミングよく閉鎖しないために起こる気道内への誤嚥です。また、声帯の可動制限・閉鎖の異常による嗄声(かすれ声になること)などが起こることがあります。こうした状態は一時的なので、数日から数週間以内に自然に軽快することが多い状態です。

 稀に外側延髄の脳梗塞によって反回神経麻痺や咽頭喉頭の運動障害が発生して同様の症状が出現することがあり、症状が遷延した場合は、脳MRIなどで評価し脳外科医や神経内科医への相談が必要なことがあります。

 気管内挿管が長期間に及んだ場合は特にこうした嚥下障害などは発生しやすいので、人工呼吸器から離脱後の飲水、嚥下が正常に行われているかをチェックするために、横須賀市立うわまち病院ICUでは、耳鼻科およびST(Speech Therapist)に依頼して、嚥下機能評価を行い、それに合格してから飲水を開始しています。不安のある患者さんの場合は、STの監視下で水分、食物の摂取をしてもらいます。

 特に誤嚥の危険がある患者さんには、水分にとろみをつける成分を追加しています。とろみをつけることで、嚥下される瞬間に移動する水分の速度が低下し、喉頭の閉鎖が間に合わないために起こる誤嚥を予防します。

 全身麻酔の後には、気道の繊毛機能の低下、肺活量の低下などが起こるため、喀痰の喀出障害を起こしていることが多く、肺炎、痰詰まりによる窒息などが起きやすい状態でもあります。誤嚥、肺炎、痰詰まりを回避するために、危険性の高い患者さんには、気管支鏡による採痰、ミニトラック(喉頭から穿刺して気道に留置する細いカテーテル)、気管切開などを積極的に行っています。

 術後の早期回復には栄養の補給が非常に重要です。嚥下に問題があるために、経口摂取が問題がある場合は、胃管を通じた経管栄養を早期に開始します。最近の傾向では、特に早期から十分な経腸栄養を開始することが、術後の感染予防、創傷治癒に役立つといわれています。胃管そのものが、嚥下に悪影響を呈する場合は、稀ですが、一時的に胃瘻を内視鏡的に作成して栄養管理する場合もあります。
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36 コメント

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Unknown (猪俣徹也)
2021-03-29 17:34:00
早々にご回答いただきありがとうございます。胃ろう手術安堵しました。今日病院に承諾書提出してきました。透析の方はキリギリの状態との事です。少しでも先伸ばせるものならうれしいかぎりです。その病院はコロナは発生してないと報告されました。山の中の病院なのでリスkが少ないのでしょうが、これから4波は5波のシュミレーションも出ています。本当に怖いです。私自身外出控えています。若い人たちは医学に精通していないのでコロナの恐ろしさが判らず何故ステイホームなのか理解できなく平気で出歩いているのでしょう。一部の人達でしょうが。万が一自分が感染したらどうしようか悩みます。近くの病院もコロナ患者で一杯の様ですので。自宅療養など不可能です。自宅療養で亡くなる方も増えるでしょう。ワクチンは不足の為、既存の薬、新薬等で治療が早く出来るよう祈っています。長々ありがとうございます。
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Unknown (gregoirechick)
2021-03-29 08:51:11
お返事が遅れまして申し訳ありません。ワクチンの接種自体がかなり予想よりも送れていて、当院もようやく今週から一部の人のみから開始という状況です。第3波がおちついて、これから第4波になると言うときに間に合えばいいのですが、まだまだ高齢者施設などではクラスターの危険性と隣り合わせなので怖いですね。現実的にはまだ特効薬はありませんが、いろいろな治療法について研究が進んでおり、新しい治療がどんどん出てくるものと思います。自分は個別の治療法には詳しくありませんので、確立された後に使用を開始することを肯定する立場にあります。なのでまずはワクチンですね。
 さて、胃瘻の刺入部に肉芽が増生してくることがありますが、そのことでしょうか。表面的なものであれば全身麻酔でも危険性は少ないと思います。胃瘻が栄養補給の有力なルートになっている以上、より効率的にトラブル無く使用出来るようにしておくことは重要と考えますので、勧められたとおりの治療をするのがベストかと思います。
 患者さんの安定した状態が維持出来ることを祈っております。
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Unknown (猪俣徹也)
2021-03-28 13:29:12
たびたび質問申し訳ありません。今度は母親は胃ろう部に腫瘍が出来。冷凍凝固摘出術を全身麻酔で近日行われます。良性の腫瘍との事ですが、胃ろうの方は良く発生するとの事です。危険性とかは有りますか?病院からの電話のみの説明の為、心肺です。お忙しいところ恐縮ですが宜しくお願い致します。
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Unknown (猪俣徹也)
2021-03-12 14:59:37
早々に貴重なご意見ありがとうございます。重篤な疾患をもっている母親でもワクチン接種で影響がないことが理解できました。また変異ウイルスも広がっています。特にイギリス型が死亡率高い様です。またワクチンの種類でも効果が異なる様です。またワクチンとは違う薬(イベルメクチン)が有りますが、新型コロナ用には承認されてませんが、北里大学で作られた国産の既存薬がありますが、新型コロナウイルスの防御や治療にも効果がある様ですが、将来てきにはいかがなものでしょうか?ワクチン接種は時間がかかると思います。代用して可能性がありますか?御聞かせください。お忙しい中申し訳ありません。
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Unknown (gregoirechick)
2021-03-11 06:52:25
ご質問ありがとうございます。高齢者、合併疾患を保有、これだけで新型コロナウィルスに罹患した場合の重症かリスクが非常に高いので、常識的な判断としては最も率先して新型コロナウィルスワクチンを接種すべき範疇になります。過剰なマスコミの報道に日本人全体が踊らさせているようですが、通常のアナフィラキシーショックのリスクは4/100万ほどで、他の予防接種よりも若干高い程度といわれていますが、特に高齢者施設入所者などの場合はクラスター発生のリスクが高いため優先的に接種する必要があります。関連性の全くないような死亡事例などをいちいちテレビ番組で大々的に取り上げたりするせいで、日本人全体がたいへんな迷惑をこうむっていると思います。罹患した場合に死亡するリスクと、ワクチンの副反応でアナフィラキシーショックを起こすリスクは、10000倍近くも違うのですから、是非接種すべきと個人的には思います。自分が外来でお会いする多くの患者さんも、そうしたワクチン接種副反応のリスクを心配しているようですが、まだ新型コロナウィルスに罹患して死亡している人のほうが何万倍も多いっていう事実を忘れてしまっている、もしくは実感していないようです。これはテレビ番組に大きな責任があると思います。医療従事者の接種が開始され、最近は多くの高齢の患者さんも早くワクチンを打ちたいという人が増えてきている印象です。昨日は、都内の大学病院に手術指導に行きましたが、そこでもちょうどワクチン接種をしているときで、何人か腕を抑えながら、思ったより痛くなかった、などと言っているドクターに会いました。噂によると、接種したあとしばらくして痛みがけっこうあって、一日くらい腕が上がらなかった、という人もいるようで、心臓外科医は手術前に接種するのはやめたほうがいい、とも言われました。私のところの病院ではまだ接種時期が決まっておらず、早く配給されることを待ち望んでいます。
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Unknown (猪俣徹也)
2021-03-10 14:24:05
お久しぶりです。お陰様で母親も状態も変化のない様子です。
前々面会も出来ないため本当の様子はわかりませんが、そこで
先生にご相談が有るのですが、実は新型コロナワクチン接種が高齢者の接種が八王子市が初めの様子です。そこで心配なのが母親の様な重篤な疾患をもっている高齢者にワクチンの副反応は出ないでしょうか?腎不全、心不全、高血圧、糖尿病ももっています。もし接種にて悪影響が有るのなら接種を私は希望していません。ただでさえいつまで命が繋がるか心配な段階で接種が必要ですか?若くても死亡例も日本を含めて海外でも沢山事例が出ています。このまま静かに進めたいのですが、貴先生のご意見をお願い致します。お忙しい中宜しくお願い致します。
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Unknown (gregoirechick)
2020-12-21 17:43:46
身体的にも社会的にも安定した状態までいくことが出来て良かったですね!残念ながらどこの病院も面会に制限があることはこのご時世、仕方の無いことかもしれませんが、今後は面会もオンラインが当たり前の時代になると予想します。その前に、ワクチンが功を奏して早く世界に平和になることを祈っております。
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Unknown (猪俣徹也)
2020-12-20 13:22:36
お陰様でシャント留置から透析が終身まで可能な療養型の病院が見つかりまして16日に転院終了しました。担当医の判断で数値的に透析の必要性が無いため、様子を見てから実施することになりました。保険の様に家族としては安心できます。ちなみに病院名は八王子市にある相武病院です。医師もたくさんいて信頼がおけそうな気がします。ただコロナの影響で面会出来ず、互いに歯がゆい思いです。早くコロナが終息することを祈るのみです。いろいろありがとうございました。良いお年を貴先生もお迎えください。また何かありましたらご連絡差し上げます。
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Unknown (gregoirechick)
2020-12-15 23:07:06
患者さまにとって最も有効な治療、ケアが行われることを、そして患者さまが安楽に過ごされることをお祈りしております。
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Unknown (猪俣徹也)
2020-11-25 13:42:10
ご丁寧なご意見をありがとうございます。27日に現在の担当医から詳しい血液検査の説明がありますので、透析の緊急性等を聞いてみます。何度もお忙しい中にご回答ありがあとうございました。経緯が進行しましたら、ご連絡いたします。
透析病院の審査もありますのでいろいろ不安です。
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Unknown (gregoirechick)
2020-11-24 08:07:16
ご質問ありがとうございます。病状が落ち着いてきているようですね。栄養とリハビリテーションが課題になるということは、急性期を脱して次の段階になっているということと思います。
 胃ろうから確実な栄養補給を行うことは最も優先させるべきことと思います。しかしながら胃ろうにしても順調な場合もありますが、裏目に出てしまうこともあります。いずれ栄養補給が順調に行われないとその後の予後は厳しいものになると思います。
 人工透析ですが、もちろん透析に関連した合併症はいろいろありますが、生命の保持に必須である場合が多く、今後も生存をご希望されるのであれば必須な条件であると思います。透析をしていても、ご心配されている感染症など発生して命に係わる可能性はありますが、それをしなければ生きられない、というのではあれば、仕方ありません。心不全、悪性腫瘍、脳血管障害、心筋梗塞は透析のために発症するのではなく、長期間透析を続けることがリスクを上げる、というだけのことですので現時点で考慮することではありません。そうした病気になるまで生きられる、というほうが現時点では重要です。もちろん、透析の導入を少しでも遅らせることができればそれば理想ですが、その遅らせるために病態が悪くなってしまうのであれば本末転倒です。この導入のタイミングはその意味で重要かつ難しいので、透析の担当医とよくご相談なさってください。患者様のご家族のなかには、透析を希望しない、という方もまれにいらっしゃいます。その場合は、自然の経過で看取る、ということになり、一か月以内で看取った経験があります。
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Unknown (猪俣徹也)
2020-11-18 12:23:59
何度も質問を行い申し訳ございません。昨日は現在の入院中の療養型の病院の担当医から電話で胃ろう後の血液検査の結果の概論を聞きました。専門用語が多く素人の私も少し勉強しました。先生の話によりますと概ねは落ち着いてきていると話され、ただこれ以上の回復はやはりこのままでは難しいでしょうと話されました。内容的には腎機能はこの程度と話され、ヘマトクリット値が良くないので腎臓が良くない。またアルブミンの数値が良くないと話され肝臓を疑っていました。それぞれ具体的な数値は話されませんでした。後日に面会して説明すると先生は話されました。高齢88歳で大手術をしたのですから、腎臓に大きな負担がかかったのでしょう。しかも片方の腎臓は腫瘍が有るためほとんど機能していません。胃ろうにして大正解でした。栄養管理が嚥下障害の為にほとんどできないので。もう一つ貴先生に質問してよろしいでしょうか?長くなり申し訳ありません。もし透析を希望する場合はやはり透析による合併症も発生しますか?統計によると透析によるリスクで心不全、感染症、悪性腫瘍、脳血管障害、心筋梗塞の順で発生するようです。しかし、何もしなければ生存率は下がると思います。 透析シャント手術と療養型の病院が出来る病院が見つかりました。ただ審査はある様です。長々申し訳ありません。家族としては長生きしてもらいたいですが、リスクも怖いです。
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Unknown (gregoirechick)
2020-11-06 16:27:10
透析することで水分管理の幅が広がると、手術適応であった心臓弁膜症も症状がとれてしばらくは手術しないで済む、ということを良く経験しますが、弁膜症が治るわけではないので、いずれ左室機能が破綻してから改めて手術を依頼される、ということも多々あります。
 透析管理が出来て、胃瘻栄養出来る病院、あまり数がなければ近隣ではなく遠方まで行かないとならないことも多々ありますが必ず見つかると思います。相談員はそうした転院先を探すことが職務なので一生懸命探してくれるはずですし、病院としても転院先を探して移動してもらわないと困るという事情もおありでしょうから、決して手を抜くことはない部分のはずです。いい方向を向くことを祈っております。
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Unknown (猪俣徹也)
2020-11-05 13:16:45
透析により水分管理をすれば心不全も回復する可能性もあるのですね、もしそうなら希望も出てきます。ありがとうございます。私も少し元気になれそうです。お忙しい中たびたび申し訳ございません。いくつか病院の相談員に電話相談しましたがなかなか難しいですね。結局急性期病院でないとペグ留置できず。またそのあと病院探しですね。理想は終身タイプでペグ留置で透析管理出来る病院が有れば良いのですが。時間かかりそうですね見つかるまで。がんばってみます。
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Unknown (gregoirechick)
2020-11-05 00:07:41
病状が一日も早く落ちきますことを心からお祈り申し上げます。心不全がある場合は透析によって水分管理することで、心不全の症状も良くなることも多々経験します。透析による全身状態の改善が見込めるのであれば、年齢は関係なく透析をしているのが現状ですし、個人的にもそう思います。透析の合併症も心配かもしれませんが、その頻度は少なく、それよりもメリットが多きいならやってみる価値はあるのではないかと思います。
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Unknown (猪俣徹也)
2020-11-04 13:20:48
早々にご連絡ありがとうございます。高齢者になると一つの病だけでは済まなくつぎつぎと合併症が発生するのですね。逆に教わることが多々あります。母親は介護度5に認定され苦痛の毎日を過ごしていると思います。たくさんの方々の意見を聞くと最後は母親が透析などをしてほんとに幸せなのかとも意見ありました。何が正解なのか判らなくなります。しかし、何もせず後からどうしてあの時何もしなかったのかと後悔の念に自分が抱えるような気がしてなりません。腎不全や心不全も抱えている状態で透析により合併症が起こらないかも心配です。ありがとうございました。ご指導参考にいたします。
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Unknown (gregoirechick)
2020-11-03 22:55:58
ご質問ありがとうございます。透析の導入に関しては腎臓内科、病院によっては泌尿器科が判断しているのが一般的です。その中で患者さんの予後などを考慮してどこまでやるのか、ということを判断することがよくあると思います。心臓血管外科医としては手術した以上、または関わった以上、どこまでも治療を進めていくのが常ですが、その他の診療科には温度差を感じることがしばしばあるのも事実です。維持透析となると基本的に通院しやすい場所で選ばれていくのが一般的ですので、やはりご自宅の近隣の施設で透析先を見つける必要があります。その辺は担当医、病院の医療相談室、などを利用するのが窓口となっていて速いと思います。
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Unknown (猪俣徹也)
2020-11-03 11:14:15
たびたび質問ばかりで申し訳ありません。近くの透析出来る病院に相談したら高齢者のリスクのある母親の様な患者は透析は難しいかもしれませんと昨日電話で相談員に言われました。しかし、あきらめきれません。徳洲会病院では仮透析で数値が改善されたのを確かめたのですから。ただ本透析になるとまたペグ留置の手術等をしてまた、本人の体が耐えられるか判らないとの事でした。本当に不可能でしょうか?何処か可能な病院などありませんか?ただ今はコロナも有り難しい部分もありますが、このままだと時間の問題です。クレアチニンは最新値で4・4位です。他の項目は聞いていません。お忙しい中でもうしわけありません。よろしくお願いいたします。
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Unknown (猪俣徹也)
2020-10-24 10:23:13
早々にご意見ありがとうございます。心が私自身くじけそうになりますが、貴先生のご意見でささえられています。本当にありがとうございます。お忙しい中申し訳ありません。出来るだけ私も頑張ります。
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Unknown (gregoirechick)
2020-10-23 15:01:56
病気で一番辛い思いをしているのはもちろん患者さんご本人と思いますが、大切な家族の一人が病気で苦しんでいるのに寄り添うご家族の方もまた、たいへんな心労を抱えていること、お察しいたします。病気と、長期療養に伴う体力・筋力の衰えに加え、老化やその他の疾病が加わって更に具合が悪くなることもあるのは現実であるなかで、現在出来ることは具体的に何なのかを考え、出来ることをしたうえで、病状を安定に向かわせるのが最優先です。安定した状態であれば、その現状に合わせた選択肢がいくつか出てくるはずです。その上で、最終的にどのような日常生活を送っていくのかを考えることになるので、まだ病状が不安定な現状で今後どうするかを考える段階ではないと思います。まずは病状安定、です。
 一日も早い病状安定をお祈りしております。
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Unknown (猪俣徹也)
2020-10-23 12:17:54
早々にありがとうございます。何しろ初めての事ばかりで、また本人も高齢の為に何が起こるか判りません。本人も辛い病院生活を迎えていると思います。自宅に戻したい気持ちも有りますが、医療的には在宅は現状では難しいと思います。また認知機能や精神状態も不安定の為に病室で騒ぐ状態も話を聞きました。寝たきりでは認知機能も低下していくと思います。何が正解なのかわ判らなくなります。こんまま生き永らえるのが本人にとって幸せなのか?またご報告いたします。
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Unknown (gregoirechick)
2020-10-22 20:39:03
ご報告ありがとうございます。胃瘻栄養に関しては患者さんの吸収スピードに合った種類、量などを調整しながら少しずつカロリーアップしていくのが一般的です。一日も早く順調な栄養吸収が出来るようになることをお祈りいたします。
 定期のCT検査と採血検査で現在の正確な状態が把握できると思います。レントゲンの右肺下葉は無気肺もしくは胸水貯留の可能性があると思います。これはCTで確定できます。現状について、CT,採血検査結果をもとに相談してみると、アドバイスもらえると思います。
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Unknown (猪俣徹也)
2020-10-21 15:17:43
早々にお忙しい中ご返信ありがとうございます。やはり胃ろうのカロリー量を800カロリーから600カロリーに減らした模様です。そうですか、栄養剤と消化気管の適合が合わない所見もあるのですね。難しですね。何が正解なのか判らなくなりました。しかし現在は胃ろうを信じるしか方法はないと思います。別件で来週28日に西徳洲会病院にて2回目の定期検査があります。血液検査とCT 検査があります。腎臓の数値が心配です。また、現病院の先生によるとレントゲンにて腹水が見られるような意見ありました。また肺も写真右側下部が白くなっており、潰れているとの話ありました。西徳洲会病院のCT検査にて詳しい所見がわかるでしょか?先生に腹水及び肺また胃ろうの嘔吐の件相談してみます。なかなか思うように行きません。透析が万一再開したら再転院になってしまいます。困りました。一番恐れていることです。結果がでましたら再度ご連絡いたします。
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Unknown (gregoirechick)
2020-10-19 17:30:33
 ご報告ありがとうございます。嚥下障害がある場合や経口摂取が不十分な場合はリハビリテーションもなかなか進まないと言うことで積極的に胃瘻による経腸栄養を進めることは現在積極的な施設ほど行われていることだと思います。しかしながら、胃瘻の栄養中、胃に注入した栄養物を嘔吐してしまうことは時々あり得ると思います。内視鏡で胃内を観察しながら胃瘻の作成をしているので、通常、腸閉塞や胃の出口に何か問題があることはまれで、これははっきりとした原因がないこともしばしばあると認識しています。特におなかも空いていないのに胃の中に患者さんとしては、胃内にものを入れられるので、蠕動がうまくいかないと吐き戻してしまうこともあるのではないかと個人的には思います。また、逆に下痢をしてしまう患者さんもいます。こうした経腸栄養がうまくいかない患者さんへの対処として、少量ずつ時間をかけて注入する方法を病院ではとることが多いです。経管栄養注入専用のポンプ(経腸栄養ポンプ)もあります。特に臨床の現場では嘔吐よりも下痢をしてしまう患者さんが多いので、毎時20mlなどの少量を24時間持続的に注入し、すこしずつ速度を上げていく、などの工夫をすることが多いです。一日3回、などの定時の投与の場合は一回の量を減らすなど調整が必要かも知れません。お答えになったかどうかはわかりませんが、少しでも患者様の状態が改善することを祈っております。
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Unknown (猪俣徹也)
2020-10-19 14:25:02
お世話になっております。急性期病院から療養型病院に転院して一カ月弱になりますが、昨日に報告を受けまして胃ろうを継続していますが、胃ろう中では無く休息時ですが、現在は寝たきりの状態の様子ですが、胃ろうの栄養物か判りませんが、2から3回嘔吐が有った報告が有りました。やはり逆流の様な状態なのですか?消化気管に栄養液が流れず嘔吐したのでしょうか?病院の担当医によると脳や神経の影響ではないかとの話です。考えられるのでしょうか?御忙しい中でご意見よろしくお願いしたします。診断もない状態での回答もうしわけありません。あとは胃ろう留置していますが、嚥下や足のリハビリもしないと筋力が落ちると思います。療養型の病院のために積極的なリハビリはのぞめませんが心配です。
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Unknown (gregoirechick)
2020-08-26 21:58:54
ご報告ありがとうございます。患者さまの病状が改善傾向で何よりです。今後は時間が解決してくれる部分も治療経過に影響してくるのでますますの回復が期待できるのではないでしょうか。さらなる改善を祈念しております。
 また、昨今の新型コロナウィルスパンデミックに対してどの病院もご家族の面会制限をしているのが実情です。この中で、病院から電話などでの病状の報告、特にGood Newsに関してご家族の方の安堵や喜びは他ならないものと思います。当院でも、積極的に患者さんのGood News, Good crinical courseに関して電話で報告しております。
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Unknown (猪俣徹也)
2020-08-26 14:28:31
お世話になっております。本日良い知らせが有りました。
母親の調子の悪い原因は腎臓でなく、膀胱炎がわかりました様子です。よって透析の治療は中止するとの連絡がありました。お陰様で転院後から回復が良く食欲も有り嚥下も少し改善されお粥や副菜はペースト状のものからはじまりました。尿量も改善して肺の水も奇麗との事です。手で点滴を抜いてしまう行為が有るために抜けないような栄養補給のチューブを腕から装着するようです。急な回復でなんか信じられませんが(コロナで面会出来ないため)電話にての報告ありました。尿カテーテルバルーン装着の為に菌が影響したのでしょうか。今後は担当先生の指導で方向性が決まると思います。ありがとうございました。
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Unknown (猪俣徹也)
2020-08-16 14:27:01
ご丁寧なご意見ありがとうございます。透析は長時間からだを拘束され認知症状も有るため両手にはミトンを付けチューブを抜かないようにする様子です。拘束する同意書も承諾しました。精神的に悪化しなければ良いと思います。本人も在宅を希望していました。出来ればかなえたいですが。腎臓が回復しても嚥下障害が残っているのでもちろん、胃ろうが可能であれば幸いですが、担当医も心臓が専門の為か、透析には躊躇が見られました。出来れば透析しない選択肢も有ると本人が可哀そうな為、取り敢えず仮透析で様子見ると話していました。
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Unknown (gregoirechick)
2020-08-15 22:03:58
ご連絡ありがとうございます。術後の腎不全は特に高齢者ではもともと年齢的な因子が原因で腎機能が低下しているため起きやすいものです。ちょっとした脱水や感染、食事摂取の不良でも腎不全に陥ることはしばしば経験します。おそらくこれらのことが総合して腎機能が悪化したものと思います。もし脱水や摂食不良が原因であれば、補液や栄養の改善によって回復することもあります。一時的に透析が必要になっても離脱できることもあります。それよりも、透析を行うことで全身状態が良くなるのであれば、そこからリハビリを再開して栄養状態を改善して、元気になるきっかけを作ることも期待できると思います。たとえ維持透析がその後も必要になっても、自宅へ帰ることも視野に入ってくると思います。まずは透析で全身状態を建て直すことが先決です。
 リハビリの病院ではリハビリテーションに専念するためそれ以外のところは管理が不十分になることはあるのも事実と思います。食事摂取できない状態で、水分、カロリーの接種が不十分なために腎不全が進行したものと推察いたします。一日も早い回復をお祈りいたします。
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Unknown (猪俣徹也)
2020-08-14 12:56:48
ご丁寧なご回答ありがとうございます。
8月12日に再検査が有りまして、クレアチニン5,59 カリウム5,7と血液検査で見つかりまして早急に
胸部大動脈破裂による開腹手術を行った病院に緊急転院になり透析が始まりました。透析しないと一週間の命と告げられました。私は大変ショックを受けました。前リハビリ病院では何をしていたのでしょうか?血液検査位出来る病院です。こんなに悪化するまえに何故調べなかったのでしょうか。嚥下障害は続くために食事は無くゼリーも時々摂取するのみ。点滴で対応したようです。当然歩行も出来ず。尿量も減り私が母親の姿を見たとき余りの入院前との違いに言葉を失いました。コロナの影響も在りますが、何故悪化の電話報告も無かったのですか不思議です。転院しなければ良かったと後悔しています。もう家には戻れないと看護師に告げられました。確かに高齢の母親にリスクの大きな手術を受けたのですから仕方がないのかもしれませんが。残念です。後は透析で数値の回復を祈るのみです。いろいろご指導ありがとうございました。乱文でもうしわけありません。
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Unknown (gregoirechick)
2020-08-10 04:26:12
 ゼリーを食べられているのであれば、今後もまだ回復は望めると思います。また、平行棒歩行も可能となれば、かなり回復は進んでいる方だと思います。今の時期に最も大切なのでは、栄養摂取とリハビリテーションの強化です。経口での栄養摂取が不十分な場合は補助的な方法(胃瘻や静脈栄養など)の併用も有用です。一日も早いFull Recoverをお祈りいたします。
 反回神経麻痺であれば、通常はST(Speech Therapist =言語療法士)による嚥下や発生のリハビリテーションがあるようです。定期的に診察、リハビリテーションを受けている患者さんが何人か当院でもおります。耳鼻科医、STにまずは評価してもらうことが必要です。数か月でもとに戻ることもありますので、すぐにシリコン注入はしません。少なくとも半年以上、もしくは一年以上たってからの適応になるようです。治療可能な施設はどこかは、詳しくありませんので、毎回、耳鼻科医から紹介してもらっています。こちらで、近隣の大学病院耳鼻科に紹介された患者さんの場合は、都内から実施可能な医師を招聘してシリコン注入を行った、とお聞きしましたので、実施可能な医師は限られているようです。前任地の自治医科大学さいたま医療センターでも、耳鼻科から他病院へ紹介しているようでしたので、まずは診察してくれている耳鼻科医にご相談ください。
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Unknown (猪俣徹也)
2020-08-09 14:49:23
ご連絡遅くなりまして申し訳ありません。やはり今日も9日ですが、入院中の担当看護師の話を聞くと嚥下に関しては変わりはありませんとの話がありました。ゼリー状のものなら食べる様ですが、おかゆ等は手を付けないようです。12日の日に徳洲会の手術を行われた先生による再検査(採血、レントゲン、生理検査)が行われます。その時に嚥下障害の話もしたいと思います。前々回の貴先生のお話の中で、左反回神経麻痺のお話が有りましたが、シリコン注入の治療のお話したいと思います。貴先生の病院が一番治療に向いているとは思いますが。母親が東京の西に在住の為に、通院または入院が本人の体力的に困難かと思います。もし可能であれば見ていただきたいのですが、ご存じの通りコロナの勢いは悪化の途上です。出来れば感染予防を兼ね近隣の病院も考慮していますが、西徳洲会病院や東海大八王子病院または東京医大八王子医療センター等が近隣ですが、耳鼻咽喉科の知識が不足のために貴先生のご意見も頂けたら幸いですが、また他に良い病院やクリニック等が有ればご意見下されば幸いです。せっかく残された命を無駄にしないためにも宜しくお願いいたします。長文にてすいません。
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Unknown (gregoirechick)
2020-08-06 21:12:24
 術後の回復には通常誰でも時間がかかります。特に高齢だったり、破裂などの強いダメージがあればなおさらです。回復を速めて確実にするのに最も有効なのでは、もちろん身体的なリハビリテーションと栄養です。その意味で積極的に経管栄養や胃瘻の造設を行うことに賛成です。いずれ回復して自分で食事がとれるようになれば不要になって除去すればいいだけですので、一時的な処置として前向きに行うべきと思います。腎機能の改善など前向きな結果が出ているのであればなおさらです。難しい手術でせっかく救命されたのですから、是非元通りの生活を目指して頑張って欲しいです。せっかくですから米寿を超えて、白寿まで全うして欲しいです。
 残念ながら80代後半の胸部大動脈瘤の症例は手術しないと判断する医師は少なくなりませんが、当院では年齢に関係なく緊急でも予定手術でも受け入れています。今のお年寄りは100歳まで生きたいので手術を受ける、という判断する方も少なくありませんし、破裂の恐怖を抱えて生きていくのも不幸です。こちらでも再来週87歳の胸部大動脈瘤の手術を予定しています。
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Unknown (猪俣徹也)
2020-08-05 20:23:17
早々にご丁寧なご意見ありがとうございます。
やはり瘤の破裂による反回神経麻痺の可能性が考えられるのですね。
食事が摂れない場合は胃ろうやけい管栄養で補えば生命は維持出来るのでしょうか?現病院から嗄声が少し回復したと報告がありましたので少し安心しました。腎臓の数値も改善が見られる報告ありました。コロナの影響で家族も会えないため様子は電話のみの報告だけです。次回リハビリ病院の担当医に反回神経麻痺の意見をもとめてみます。本来は医療データー等の貴先生に提出が可能であれば更なる診断が得られるような気持がいたします。反回神経麻痺の回復が遅い場合は耳鼻科の受診も選択肢になると思います。西徳洲会の心臓外科の担当医によると破裂以前の手術であればリスクはさらに低かった意見ありました。他病院では3か所にて手術は断られまして破裂に至りました。命が守られたのは奇跡ですね。生存率が心配です。しかし腎臓癌もあり複雑な心境です。一日でも長生きしてもらいたいと思います。オセロは真剣に最後は私が負けました。病は不思議ですね。ご意見いろいろありがとうございました。母親は来月米寿を迎えます。
返信する
Unknown (gregoirechick)
2020-08-05 18:12:25
ご質問ありがとうございます。画像等詳しい情報が無いと正確な回答は難しいのですが、文面から推察するに遠位弓部の大動脈瘤破裂に対して、おそらく弓部大動脈置換+オープンステント挿入術を実施されたのではないでしょうか。胸部大動脈瘤破裂の救命率は非常に低いので、手術によって現在の状態まで回復出来たことは、特にこのご高齢の患者さんにおいては素晴らしい結果と思います。
 しかしながら、現在しゃがれ声とむせがあるとのことで、おそらくこれは、左反回神経麻痺の症状と考えられます。左反回神経麻痺は弓部大動脈瘤によって、弓部大動脈の周囲を走行する反回神経を圧迫して起こると言われています。まして、大動脈瘤破裂によって神経損傷が起こった可能性が高いと考えられます。この部位の手術操作によっても反回神経麻痺は起こりますが、弓部大動脈置換術+オープンステント挿入術では、反回神経の走行位置よりも中枢側で操作することが多く、反回神経麻痺の可能性は少ないと一般に言われています。
 反回神経麻痺の症状は、声帯がちゃんと閉まらないことにより、ご指摘のようなしゃがれ声(=嗄声と呼んでいます)や嚥下時のむせや誤嚥が典型です。これは自然に数ヶ月で軽快することもありますが、長期間持続することもあります。長期間持続する場合はシリコン注入治療などを耳鼻科で実施してもらって軽快する場合もありますので、一度耳鼻科に診察してもらってはいかがでしょうか?シリコン注入治療が出来る耳鼻科医は少ないので、反回神経麻痺と診断された場合は、そうした専門治療が出来る医師に紹介してもらうといいと思います。
 ちなみに東京西徳州会病院で治療受けたのでしょうか?数年前になりますが、筆者は以前、その病院の心臓血管外科立ち上げの際、部長になった後輩医師の支援、手術指導にしばしば伺ったことがありますが、現在は他の医局関連のドクターが運営していると思います。
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Unknown (猪俣徹也)
2020-08-05 14:54:36
初めまして質問よろしくお願いします。
母親87歳ですが、心臓の出口からU字の下に直ぐの位置に大動脈りゅう6センチ位のサイズ有まして、オセロを終了した後、疲れたと話しベットに横になると興奮したのか目が見開き意識を失いました。救急車にて西徳州会病院に搬送され瘤が破裂との事で6時間の全身麻酔による開腹手術が行われ人工血管とステントクラフト置換術にて無事に終えたのですが、その後意識は戻り平行棒も可能になりましたが、手足の麻痺は見られないとの事ですが、声はしゃがれまた水分や食事が摂れない誤嚥の様な状態が現在まで続いています。ゼリー状のものは良好との事ですが、低栄養の状態がつづいています。点滴で栄養と水分を補給していますが、原因は麻酔でしょうか?また何かあるのでしょうか?術前も家庭では多少のむせ込みはありましたがあのような激しい状態はみられませんでした。水一口でもむせ込みます。 先生方のご意見をよろしくお願いします。今月中にVE検査はあると聞いています。何か良い手立てはありませんか?現在はリハビリ病院に入院しています。右腎臓がんと左肺に水が溜まっているとの事です。乱文にてもうしわけありません。

6月12日14時頃
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