2022年元日 寒中お見舞い申し上げます

　２０２２年が横須賀湾の自衛隊の艦艇の長い汽笛とともに始まりました。非常に寒い元旦になりました。寒中お見舞い申し上げます。

　２０２１年　横須賀市立うわまち病院心臓血管外科は心臓胸部大血管手術数１０６件と２０２０年に比較して３例増加する形で終わりました。新型コロナウィルスパンデミックの影響を大きく受けた一年でした。職員へのワクチン接種が始まる前に大規模院内クラスター発生が起き、その時には第４波の真っ最中で、横須賀市内にも多くの市中感染が発生し、心臓血管外科の周術期患者さんにも新型コロナウィルス感染者が出たりしましたが、ワクチン接種が５月～６月に遅ればせながらようやく行われてからは、院内の換気環境の改善や感染教育の徹底も寄与したのか、スタッフの感染や院内クラスターも発生しなくなりました。東京オリンピック、デルタ株の蔓延が関連した第５波では横須賀市内でも多くの新型コロナウィルスによる死者がカウントされ、さすがにこの時には手術延期した患者さんも多く出ましたが、１０月以後はほぼ通常診療に近い状態で緊急手術も多くありました。
　こうした状況下で、心臓血管外科の診療としてはより、低侵襲な手術を第一選択とする方針を継続したことで合併症の発生を少なくし、良好な成績が維持できたと思います。
　さらなる飛躍を目指し、スタッフ一丸となって２０２２年の診療に臨む所存です。

　２０２１年筆者の父親が他界したので、「寒中見舞い」という言葉を使わせていただいております。