英国のジョンソン首相が、就任約3年で退陣するようだ。
英世論の支持を受けて欧州連合(EU)離脱を実現し・・・。
世界での影響力拡大を目指して掲げた「グローバル・ブリテン」戦略を実践。
独特の風貌やユーモアある言動で聴衆をひき付け、存在感を発揮して来た。
しかし、首相官邸を巡る不祥事や最近の物価高騰への抜本的な対策を取れず・・・。
政権の求心力は急速に低迷していた。
ジョンソン首相は、2019年7月に颯爽と登場。
EU離脱への道筋をつけられず辞任したメイ前首相の後任として首相に就任。
EU離脱派として知られていたジョンソン首相。
極めて困難と予想された離脱条件に関する協定案を巡り、EUとの交渉に成功。
国内では、離脱路線に反発する野党の動きを封じ込めるため・・・。
議会を休会する前代未聞の措置に踏み切る等々。
「予想のつかない戦略」を繰り出し、2020年末でEUの完全離脱を実現させた。
交渉相手をリラックスさせる「人たらし」の振る舞いとまで言われた。
それがEUを軟化させる一方、強引な手法は国内の統制をとるために役立ったとか。
また、フランスのマクロン大統領と2019年8月に会談。
席上、ジョンソン首相は、いたずらっ子のように・・・。
テーブルに足を乗せて冗談を交わす姿で話題になった。
EU離脱後は、「グローバル・ブリテン」構想を表明。
EUの規制から英国を解き放ち、軍事や経済で世界への影響力拡大に成功した。・・・(続く)。