11月から織り始める新しい帯の整経(せいけい)が終わりました。
整経は、家ではできない作業なので
その時だけは、前の機場に通って作業をしています。
その整経を、先週末に終えて
日曜日は、残った糸の綛あげ(かせあげ)です。
誰もいない機場は、何となく薄暗くて、ひっそり静か。
糸繰り機の回る音だけが響く広い機場で、無言でしこしこ数時間。
静かなだけに、落ち着きます。

中古の木枠。
もう今はなくなってしまった機屋(はたや)さんの名前が入った木枠は
どれもかなり古くて、年季もの。
私の道具も、織機以外は、どこかで長年働いてきたものばかりです。
かなりの先輩に囲まれて織っているんだなぁ・・・と
見渡せば、ほんの少し心強くも。
大事にしよう。