ニオイスミレ
庭で野の草みたいに咲く、小さなスミレ。
「ニオイスミレ」という名前そのまま
香りを持った八重咲きのスミレです。
粉おしろい。
「粉おしろいの香りがするでしょう!」と
毎年、花が咲く度に、嬉しそうに話す母。
粉おしろいとは、香りの付いた昔の粉おしろいのことです。
スミレが好きな母のお気に入り。
くしょくしょとした小さな花を、目一杯に広げています。
華やかなところは一つもないけど
下を向いて、恥ずかしそうに咲く姿が
何とも言えず、可愛いらしい。

糸繰りの合間
庭をぶらぶら、小さな花見。