グッドぐんま 2

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烏川で見つけた特定外来生物

2010年06月03日 21時12分29秒 | 自然観察
特定外来生物というと、オオクチバスやブルーギル、ウシガエル、カミツキガメ、アライグマなどの動物が頭に浮かびますが、身近なところに特定外来生物に指定されている植物もあります。

高崎市内の烏川で見つけた特定外来生物の植物2種
オオキンケイギク



北米原産のキク科の多年生草。明治時代に観賞用として導入され、道路法面などの緑化にも利用されていました。
一面にオオキンケイギクが咲いていると、きれいなんですが、強力な繁殖力で在来植物を駆逐してしまいます。各地で駆除も行われているようですが、いったん増えてしまうと根絶するのは大変です。外来の動植物の導入は慎重にしなければなりませんね。

オオカワヂシャ

ヨーロッパからアジア北部原産のゴマノハグサ科の多年草。湿地や川岸などに生えています。侵入時期、侵入経路などは不明ですが、1867年に神奈川県で確認されたのが最初です。在来種のカワヂシャ(国:準絶滅危惧、群馬県:絶滅危惧Ⅱ類)と交雑し、雑種を形成します。悪いことにこの雑種が発芽能力のある種子を生産することが確認されており、遺伝的攪乱(遺伝子汚染)が生じています。

オオカワヂシャの花はオオイヌノフグリに似ていますね



こちらは特定外来生物ではないですが、やはり外来種のムシトリナデシコ


メマツヨイグサ

これも外来種

ユウゲショウ

しつこいようですが、これも外来種

外来植物(帰化植物)の中には、きれいな花を咲かせるものもたくさんあるのですが、いくら花がきれいだからといって、他の場所に移植したり種を蒔いたりするのは絶対に止めて下さいませ。
特にオオキンケイギクなど特定外来生物に指定されている植物を移植したり、種を蒔いたりすることは法律で禁止されています。違反すると3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金ですよぉ~。


外来生物法 特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律 環境省