グッドぐんま 2

ぐんま大好き! 群馬のちょっとイイものや身近な自然を再発見

樹液をなめるテントウムシの幼虫

2010年06月18日 22時57分11秒 | ぐんま昆虫の森
6月6日にぐんま昆虫の森で、ヤナギの樹液に来ているスズメバチを撮影している時、スズメバチが樹液を舐めている横にナミテントウの幼虫がいるのに気が付きました。
テントウムシの幼虫も樹液に来るの?と少々不思議に思ったのですが、手元の図鑑を見ても、ネットで検索してみても、樹液とテントウムシの幼虫の関係は出ていません。
それで、その点には触れずにスズメバチのことだけを書いて6月9日の記事に写真をUPしました。

UPした画像


しかし、鋭い観察眼を持っている方には樹液酒場でスズメバチと一緒に写っているテントウムシの幼虫の姿を見つけられてしまい、「川場の森林(やま)づくり」の くま先生からこんなコメントを頂きました『樹液にテントウムシの幼虫が来ているのか?それとも樹液によってきた虫を補食しに来ているのか? ともかく、初めて見る光景です!』

樹液でナミテントウの幼虫を発見した時は、スズメバチがすぐ隣にいたので、接近しての観察はできなかったのですが、他の虫を狙っている様子はなく、樹液を舐めているように見えました。また、その時に撮った画像を見返しても、やはり樹液を舐めているようにしか見えません。




テントウムシの幼虫は樹液も餌として利用するのか????
よく分からなかったので、ぐんま昆虫の森に質問メールを出したところ、すぐに丁寧な回答のメールを頂きました。
回答してくれた専門家もナミテントウが樹液に来ているのを見たり聞いたりしたことはないそうですが、その可能性は十分にあるということでした。
回答の内容
 肉食性のテントウムシ(幼虫・成虫)は、飼育するときにリンゴを与えるとよく食べる。
 野外で花の花粉(蜜?)などを食べているのを見かけることがある。
 これらのことから糖分摂取のため樹液を舐めることもあると推測される。
 特にナミテントウは樹上を徘徊することが多いので、樹液を舐めていたのでないか。

主にアブラムシを捕食しているテントウムシが飼育下ではリンゴをよく食べるということは、初めて知って驚きました。リンゴは昆虫飼育の万能餌なんですね。





                                        

【お知らせ】
5月4日の記事でヒメギフチョウ観察会の様子を紹介しましたが、6月20日(日)に「赤城姫を愛する集まり」のヒメギフチョウ保護活動がTVで紹介されます。

日時:平成22年6月20日(日)22:09~  
番組:TBS系 「風の言葉」 (5分間のミニ番組)