はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1124 ~ 地獄のコマンド

2024-01-19 | 映画評
今回は「地獄のコマンド」(CS)です。

アメリカ全土を支配しようとする計画インヴェイジョンUSAを企む暗黒軍団に立ち向かう秘密諜報部員の活躍を描くアクション映画。製作はメナヘム・ゴランとヨーラム・グローバス。監督は「地獄のヒーロー」のジョセフ・ジトー。チャックの弟、アーロン・ノリスとジェームズ・ブルーナーの原案を基にブルーナーとチャック・ノリスが脚色。撮影はジョアオ・フェルナンデス、音楽はジェイ・チャタウェイが担当。

主演:チャック・ノリス
共演:リチャード・リンチ、メリッサ・プロフェット、アレックス・コロン、アレクサンダー・ゼイル、エディ・ジョーンズ、ジョン・デ・ヴリーズ、ジェームズ・オサリヴァン、ビリー・ドラゴ、ハイメ・サンチェスなど

<ストーリー>
共産圏の悪党ロストフ率いるテロリスト集団は、全米規模の同時多発テロを計画する。そんな彼にとって邪魔な存在なのが、かつて幾度も悪事を阻止された因縁を持つ敏腕秘密謀報員マット・ハンター。そこでロストフは、第一線を退きフロリダで静かに暮らすマットを襲撃する。辛うじて危機を逃れたマットはロストフの仕業と知り、ジャーナリストのマクガイアの協力を得て、アメリカを守るため再び戦いに立ち上がる。


いやあ、久しぶりに見たB級おバカ映画でした。

1985年の作品だそうで、主演はアメリカ人の死因の第三位と言われるチャック・ノリス。

もちろんアメリカンジョークで、彼が主演する作品で多くの悪党どもを殺しまくったので、こう言われているらしいのだが、今作でも悪党どもがボコボコにされる。

とは言え、とにかくストーリーがムチャクチャで、アメリカ全土をテロで恐怖に陥れようとする集団が、とにかくあっちこっちで無差別にテロを起こす。

もう計画も何もあったもんじゃない、というほど手当たり次第という感じなのだが、時には避難するために子供たちが集団で乗っているバスに、わざわざ車で追いかけて爆弾を仕掛けようとする。

どうせやるなら、高速道路ごとふっ飛ばせばいいのに、わざわざバスだけを狙っていた。

お前らショッカーか!というくらいしょぼい。

しかも、テロリスト軍団がテロを起こそうとすると、どこからともなく主人公ハンターが現れる。

だいたい、このテロリスト集団は数百人規模が船で押し寄せ、まるで第二次世界大戦でのノルマンジー上陸作戦さながらに一気に上陸しているし、海岸につくと、海岸に沿った道路には何十台というトラックが並んでいて、「ニューヨークはこっち、シカゴはあっち」とか、それぞれ指示していた。

つまり、全米全土に散らばっているわけだ。

それなのに、あちこちでテロを起こそうとすると、その都度ハンターが出てくるのかマジでわからん。

というか、あんな大勢で簡単に上陸できるほど、アメリカって沿岸の警備はグタグタなのか?

さらに、天才的頭脳を持ったスーパー・テロリスト、ミカール・ロストフ(リチャード・リンチ)が陰で操る・・・とあったけど、天才的な作戦などどこにも見られないし、どう見てもただのイカれたおっさんだった。

お前がハンターに固執しなければ、もっとテロ計画もうまくいったのに。

そして、ラスト。

ハンターが自らを囮にしてロストフをおびき出そうと、テロリスト対策のために全米50州の代表が集まって協議する、という会場のあるビルに囚われる。

もちろん、まわりを軍隊が警備のために囲んでいるのだが、そんなことは構わず、テロリストたちはそこへ大挙して押し寄せる。

もう「お前らバカなのか?」としか言いようがない。

しかし、迎える側は要人をすべて避難させており、ビル内にはハンター以外誰もいないので、騙されたと知ったテロリスト集団は、仲良く揃って退去しようとする。

ところが、ビルの前には戦車軍団を揃えた軍隊が待ち構えており、観念したテロリストたちは次々と投降・・・すると思っていたら、何のことはない皆で一つになって応戦してやんの。

せめてバラバラに散って応戦すればいいのに、皆仲良く集まっているものだから、一方的にやられっ放し・・・かと思っていたら、軍隊の方もかなりの兵士がやられている。

最終的には、テロリストがあと数人になったところで、やっと投降。

もうノーガードの撃ち合いみたいな展開になっているのだが、そんな中、ビルの中ではハンターとロストフたちが、静かに戦っていた。

もちろん、ハンターの活躍の邪魔になるので、軍隊はビル内に銃弾や砲弾を撃ち込んだりはしない。

それで、最後はお決まりの「殴り合い決着」かと思っていたら、何とハンターはロストフをランチャーでぶっ飛ばしてしまった。

だったら、最初から撃ち殺してしまえよ、と思ったのだが、ここまで予想を裏切る展開になるとは思ってもみなかったので、ある意味ビックリしました。

ということで、ムチャクチャだったけど、年末にもう一度振り返るほどの作品とはとても思えないので、評価は「C」にしておきます。

昔って、こんな映画ばっかりだったっけ?

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