はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

被害者側が処分される世界

2017-11-22 | 日記
横綱日馬富士の貴ノ岩に対する暴行事件について、連日のように報道されているけど、いったい何を伝えたいのかよくわからない。

ビール瓶で殴ったとか、そういう細かいところに話が集中しているようだけど、とにかく「暴力を振るった」という事実があったのかどうかがわかればいいんじゃないの?

ただ、ああいう体育会系の中でも特にいびつな世界である相撲界において、いわゆる暴力なんて日常茶飯事だろうけど、今回は被害者である貴ノ岩の師匠である貴乃花親方が、警察に被害届を提出した、ということで話が大きくなっているわけだ。

現役時代からガチンコでならした貴乃花親方のことだから、今回の日馬富士の行為が相当ヒドいものだったので許せなかったのだろうけど、今いち内容がよくわからない。

そして協会の方も、この件について何らかの処分なりをして、相撲界としてのきちんとした姿勢を見せるのかと思っていたら、実際にはトンデモない方向に向かっているらしい。

何と、貴乃花親方を冬巡業に帯同させない、という決定をしようとしているそうだ。

日馬富士側の親方に対して処分するのではなく、被害者側の親方を処分する、というわけのわからないことになっている。

しかも、その理由というのが、他の親方から「安心して弟子を巡業に預けられない」とか「大切な力士を預かっている意識が薄い」とかという声が挙がっているから、ということらしい。

これって、一言で言うと、「貴乃花親方がいると、弟子が心配だ」ということになるけど、そうなの?

ということは、「巡業では、当然のことながら暴力まがいの行為が行われるのだから、それに対していちいち被害届を出されたのではかなわない」ということを言いたいの?

いずれにしても、言っている意味がまったく理解できない。

八百長問題にしてもそうだけど、自浄能力なんて皆無な組織なんだろうと思う。

まあ、八百長で有名だった九重親方(元千代の富士)が、弟子たちに向かって「お前ら、八百長なんかするんじゃねえぞ」とエラそうに言っているような世界だから、エラい人たちのやりたい放題なんじゃないか、と思う。


それにしても、目の前を通り過ぎようとしている日馬富士に対して、「これからどちらへ?」と聞いていたテレビ局の女がいたけど、こいつはいったいどういう返答を期待しているわけ?

仮に「稽古場だ」と答えたら、「また弟子を殴るんですか?」とでも聞くつもりかね?

目の前を足早に通過しようとしている芸能人なり政治家なりに対して、「○○さ~ん、何か一言」と聞いているバカ・レポーターに通じているものがある気がする。

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1947543.html


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