今回は「最後まで行く(CS)」です。
岡田准一の主演で、ひとつの事故を発端に追い詰められていく刑事の姿を描いたクライムサスペンス。中国やフランスなど各国でもリメイクされた2014年の同名韓国映画を、「新聞記者」「余命10年」の藤井道人監督がメガホンをとり日本でリメイクした。
主人公の工藤を岡田が演じ、工藤を追い詰めるエリート監察官の矢崎役で綾野剛が共演。そのほか広末涼子、磯村勇斗、杉本哲太、柄本明ら豪華キャストが共演する。
主演:岡田准一
共演:綾野剛、広末涼子、磯村勇斗、駿河太郎、山中崇、黒羽麻璃央、駒木根隆介、山田真歩、清水くるみ、杉本哲太、柄本明など
<ストーリー>
ある年の瀬の夜、刑事の工藤は危篤の母のもとに向かうため雨の中で車を飛ばしていたが、妻からの着信で母の最期に間に合わなかったことを知る。そしてその時、車の前に現れたひとりの男をはねてしまう。工藤は男の遺体を車のトランクに入れ、その場を立ち去る。そして、男の遺体を母の棺桶に入れ、母とともに斎場で焼こうと試みる。しかし、その時、スマホに「お前は人を殺した。知っているぞ」というメッセージが入る。送り主は県警本部の監察官・矢崎で、工藤は矢崎から追われる身になってしまう。
2023年公開の作品で、当時見ようかどうか迷ったことを覚えている。
予告編では、岡田准一演じる主人公・工藤が、夜間に酒気帯び運転をしていて、飛び出してきた男(尾田)を轢いてしまうシーンがあり、その後「お前は人殺しだ」という匿名の電話が入り・・・みたいな展開だったので、何か胡散臭く感じてしまって、結局見なかった。
結論から言えば、まあ映画館で見なくても良かったかな、という感じだ。
冒頭の疑問は、物語が進むにつれて次第にわかってくるのだけど、それまでは割とハラハラ・ドキドキする展開にはなっている。
ところが、事実が分かってくるにつれて、「何なんだ、こいつらは?」という連中ばかり出てくるので、だんだん冷めてくる。
まず、登場する大半の警官は腐っていて、組織ぐるみの裏金作りなどはともかく、人を殺すことを何とも思わない連中ばかりなのには、ちょっと違和感がある。
いったいどういう脚本なんだろう、と思っていたら、何のことはないお隣のあの国で製作された同名の映画のリメイクだそうだ。
なるほど、設定や展開が極端すぎるなあ、という印象は正しかったわけだ。
しかも、死人があれだけ出ているのに、それに対する捜査とか関係者の表情が一切登場しないという、ことにも違和感バリバリだった。
特に、綾野剛演じるイカれた監察官・矢崎が、自分の上司を殴り殺すシーンがあるが、あの後何の騒ぎにもなっていないどころか、まったくスルーしていたのには驚いた。
仮にも県警の幹部がいなくなったのだから、部下である矢崎は事情聴取等などで無事では済まないはずだろう。
また、工藤が死体の処理に困ってどうにもいかなくなって、とうとう同僚の刑事に事情を話した後、一緒に尾田が潜んでいた工場に行った際、なぜか矢崎は工藤に電話をかけてきて、工藤を車外に出させた直後に、その刑事を車ごと始末してしまう。
そこまで工藤の動静に目を光らせていたのであれば、わざわざ工藤の娘を誘拐なんかしなくても、尾田の死体がどこにあるのか、すぐにわかるだろうに、何とも不思議なシーンだった。
もちろん、同僚の刑事が死んだ(当然行方不明になっていて、連絡不能だったはず)のに、残った刑事たちには、不審がる様子さえなかった。
そして、切羽詰まった工藤が、尾田の死体に爆弾を仕込ませて、矢崎を爆殺しようとするのだけど、停まっている車内で爆発したのに、なぜか車は川に向かって走り出して、そして落ちていた。
何で? どういう理屈?
その後は、「殺しても死なない」矢崎が、何度も生き返っては工藤と拳銃を撃ちあったり、殴り合ったりのすったもんだがあった後、最後は道路上でのカーチェイスとなって終わる。
黒幕であるヤクザの組長の策略によって、お金などすべて持っていかれてしまったのに、何のために戦っているのかよくわからなかったけど、その組長もそのまま生き延びているようなので、いったい何が描きたかったのかよくわからなかった。
もちろん、主人公が死んだ、という描写はない。
とにかく、前半はある程度サスペンスの要素があって、ちょっと期待していたのだけど、後半になって一気に失速してしまった感じ。
まるで、今年の広島カープを見ているようだった!?
ということで、評価は「C」にしておきます。
主演の岡田准一は、今作ではオドオドする刑事役で、いつものキリッとした面がまったくないのも、ある意味新鮮だったかも。
綾野剛のイカれっぷりが映えてました。
岡田准一の主演で、ひとつの事故を発端に追い詰められていく刑事の姿を描いたクライムサスペンス。中国やフランスなど各国でもリメイクされた2014年の同名韓国映画を、「新聞記者」「余命10年」の藤井道人監督がメガホンをとり日本でリメイクした。
主人公の工藤を岡田が演じ、工藤を追い詰めるエリート監察官の矢崎役で綾野剛が共演。そのほか広末涼子、磯村勇斗、杉本哲太、柄本明ら豪華キャストが共演する。
主演:岡田准一
共演:綾野剛、広末涼子、磯村勇斗、駿河太郎、山中崇、黒羽麻璃央、駒木根隆介、山田真歩、清水くるみ、杉本哲太、柄本明など
<ストーリー>
ある年の瀬の夜、刑事の工藤は危篤の母のもとに向かうため雨の中で車を飛ばしていたが、妻からの着信で母の最期に間に合わなかったことを知る。そしてその時、車の前に現れたひとりの男をはねてしまう。工藤は男の遺体を車のトランクに入れ、その場を立ち去る。そして、男の遺体を母の棺桶に入れ、母とともに斎場で焼こうと試みる。しかし、その時、スマホに「お前は人を殺した。知っているぞ」というメッセージが入る。送り主は県警本部の監察官・矢崎で、工藤は矢崎から追われる身になってしまう。
2023年公開の作品で、当時見ようかどうか迷ったことを覚えている。
予告編では、岡田准一演じる主人公・工藤が、夜間に酒気帯び運転をしていて、飛び出してきた男(尾田)を轢いてしまうシーンがあり、その後「お前は人殺しだ」という匿名の電話が入り・・・みたいな展開だったので、何か胡散臭く感じてしまって、結局見なかった。
結論から言えば、まあ映画館で見なくても良かったかな、という感じだ。
冒頭の疑問は、物語が進むにつれて次第にわかってくるのだけど、それまでは割とハラハラ・ドキドキする展開にはなっている。
ところが、事実が分かってくるにつれて、「何なんだ、こいつらは?」という連中ばかり出てくるので、だんだん冷めてくる。
まず、登場する大半の警官は腐っていて、組織ぐるみの裏金作りなどはともかく、人を殺すことを何とも思わない連中ばかりなのには、ちょっと違和感がある。
いったいどういう脚本なんだろう、と思っていたら、何のことはないお隣のあの国で製作された同名の映画のリメイクだそうだ。
なるほど、設定や展開が極端すぎるなあ、という印象は正しかったわけだ。
しかも、死人があれだけ出ているのに、それに対する捜査とか関係者の表情が一切登場しないという、ことにも違和感バリバリだった。
特に、綾野剛演じるイカれた監察官・矢崎が、自分の上司を殴り殺すシーンがあるが、あの後何の騒ぎにもなっていないどころか、まったくスルーしていたのには驚いた。
仮にも県警の幹部がいなくなったのだから、部下である矢崎は事情聴取等などで無事では済まないはずだろう。
また、工藤が死体の処理に困ってどうにもいかなくなって、とうとう同僚の刑事に事情を話した後、一緒に尾田が潜んでいた工場に行った際、なぜか矢崎は工藤に電話をかけてきて、工藤を車外に出させた直後に、その刑事を車ごと始末してしまう。
そこまで工藤の動静に目を光らせていたのであれば、わざわざ工藤の娘を誘拐なんかしなくても、尾田の死体がどこにあるのか、すぐにわかるだろうに、何とも不思議なシーンだった。
もちろん、同僚の刑事が死んだ(当然行方不明になっていて、連絡不能だったはず)のに、残った刑事たちには、不審がる様子さえなかった。
そして、切羽詰まった工藤が、尾田の死体に爆弾を仕込ませて、矢崎を爆殺しようとするのだけど、停まっている車内で爆発したのに、なぜか車は川に向かって走り出して、そして落ちていた。
何で? どういう理屈?
その後は、「殺しても死なない」矢崎が、何度も生き返っては工藤と拳銃を撃ちあったり、殴り合ったりのすったもんだがあった後、最後は道路上でのカーチェイスとなって終わる。
黒幕であるヤクザの組長の策略によって、お金などすべて持っていかれてしまったのに、何のために戦っているのかよくわからなかったけど、その組長もそのまま生き延びているようなので、いったい何が描きたかったのかよくわからなかった。
もちろん、主人公が死んだ、という描写はない。
とにかく、前半はある程度サスペンスの要素があって、ちょっと期待していたのだけど、後半になって一気に失速してしまった感じ。
まるで、今年の広島カープを見ているようだった!?
ということで、評価は「C」にしておきます。
主演の岡田准一は、今作ではオドオドする刑事役で、いつものキリッとした面がまったくないのも、ある意味新鮮だったかも。
綾野剛のイカれっぷりが映えてました。
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