老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

       ブログを書いて三年すぎて

2018-07-13 11:40:32 | 俳句
       
   

 NHKのニュースが終わると、夜の散歩に。
懐中電灯を持ち、ポシェトには携帯電話とハンカチと小銭を入れ首からぶら下げる。
散歩を夜に切り替えて今夜で四日目となる。

 家を出た時の西の空は未だ茜色の夕焼け雲が山の端に残っていた。
刻々と坂道を下る間にも空の色が変化をしてゆく。

 蛙の鳴き声がピークに達している。
段々の田圃の一番上が一番大きい声で鳴いている。
ここで一句考えたが浮かばない。

数分も歩くと、山も海も薄い闇に包まれた。
ヘリコプターが、七色の光を発しながら音と共にだんだんと遠ざかってゆく。

マンションのベランダの工事を終え、駐車場の抽選会が近日中にあるらしいから、それに申し込んで今日もせっせと部屋の掃除をして帰った。
犬も猫もいなくなった。この山と海の町に住む必要性がなくなったとはいえ、後何回このように蛙の鳴き声を聞きながらの散歩が、、と思うと淋しくなる。

 愛していた「殿」が亡くなって書き始めたブログ。
そして「姫」も亡くなった。

散歩道にはコンビニが出来、有料老人ホームが建ち、畦道が二車線の道路になり、環境の変化も著しく、住みやすい街になった。

 私達が引越しをしても街は変化をしつつもそのまま残り、私の残した影も消えてしまうなどと思いつつ歩くと淋しい、寂しい、、、


        🍒     襦袢のやう皮が最後よなんば剥く

        🍒     闇に聴く青田に起こる波の音

        🍒     射干の朱のますます畑の隅

コメント
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