老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

      ねっと句会

2018-07-25 14:52:19 | 俳句


 西日本大水害は、二週間を過ぎても、被害者は次のステップへ進めない状況に置かれている。
そのうえ、命にかかわる危険な暑さ、猛暑が続き復興の目途もつかない。

しかし、夜空を仰ぐと、何事もなかったように壮大な宇宙は何億年も変わず美しい星たちの煌めきを放っている。


 今回のネット句会は、水害の句がいくつか投稿されていた。
師の <大水、お見舞いもうしあげます>の言葉で始まる選句。     

     🐢    山崩し家を沈めて夏出水   清栄(東京)

     🐢    七夕に願ひしことも泥の中   誠(愛媛)

この二句が特選句
報道されている画面からこのような句が生まれた。




     🐢    梅雨明けて命日同じ塔婆かな   一郎(秋田)


     🐢    一水は奔流となり暴れ梅雨   美那子(大阪)


     🐢    お大師の杖も及ばぬ大出水     遼風(大阪)


     🐢    梅雨出水蟻のごとくに人の群   嘉子(岡山)


     🐢    夜濯や水禍の人を思ひつつ   葉七子(香川)


     🐢    龍神の猛り下るや出水川    酸模(長崎)

これらが入選句。
皆さん、豪雨をこのように様々な詠み方で句に纏めている。
宇宙からみればほんの一瞬の地球の日本という島の出来事にすぎないが。
 人々は営みの中で、苦しみもがく者もいれば、句を詠む者も。
いつものように多くの投句の中から 水禍 の句を抜粋してみた。すかさず時事を俳人は句にすると思った次第。
コメント (4)
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