昔は洋服は仕立屋さんで縫ってもらっていた。
その時の余った生地が出てきた。
柔らかく確かアンゴラだった。
薄くても暖かく重宝をした。
スーツとして着ていたが、今は、いくらなんでもサイズが合わないし形も古いが大事にしてはいる。
その端切れで帽子を作った。
とりあえず、家にあった黒いリボンをアクセントに結んだ。
明日はリボンやに被って行き、ベルベットのリボンの色合わせをする。
それで本格的な仕上がりとなる。
🧢 秋の雷 裁縫の手の止まりけり
最近は少しづつ、ほんの少し体調が戻る。
👘 秋深む胸に当て見る服の色
洋服で辛うじて老いを隠している。
鏡の顔を正面からまともに見れない。
既製品の服など着ると全く田舎の老婆と自分を評するだろう。
画一的で老人はこんな色こんな形と、、、決めつけて展示しているシニアコーナーでは気にいった服を探すにも苦労をする。
十把一絡げで、レジで受付でぞんざいな言葉を発せらて、一々心の中で反抗的な自分、既製服にも同様に感じるのが老いた証拠なのだ。
🍂 銀杏散る目指す古書店ありにけり
🍂 雑木から山の粧ひはじまりぬ
裁縫の目を転ずると屋島が紅葉し始めた。
🌥 帰心卂る秋の夕焼けに染まる街
裁縫と句作りと、そんな一日が終わった。