老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

麻の白い服   

2015-08-16 10:52:41 | 俳句

   🌻    朝顔や吾が遺伝子は父に似る    


      

 麻で、作った チュニック。
しゃり感があって見た目にも涼しそうな服。着ても涼しい。
姉の旦那さんが 着ていた着物のリメイク。
材料があれば片っ端から、リメイクをする。
正直なところ、作るのが大好きだ。家にいて たまに 遊びに行くが、作った洋服がたくさんあっても、着て出かける機会が無いから、誰もが着物を箪笥の肥やしにしているのと同様、私のリメイク作品も、箪笥の中でねっむている。
この服も 昨年は1~2度 手をとおしたかな。
今日は、お寺に、お参りに行くので、着ようかと思い付き出してきた。
胸のコサージュ も 勿論 手作り。ネズミ色の厚い生地を使い、しっかりとした 薔薇の花にした。
スカーフは 阿波の藍染。友達からのプレゼントだ。
こてこて 飾るなは嫌いだから、どちらか一方を 滋味な服のアクセントとして使う。



帽子も、袋ものも、洋服も、、、手作り作品が押入れの中に山のように溜まっている。
貰ってもらったものも、数知れないが、相手のあること、手間暇かけて作っても、そこらあたり丸めて、100円ショップの物と同じように扱われているのを目にしてから、人間はそれぞれ価値観がすべて違うから、押し売り(貰らってもらう)はしないと決めた。自分の価値観を人さまに押し付ける方が悪いのだ。
俳句も同じ。
自選は難しい。自分が良いと思っていても、読み手には通じない。ほとんどがそうだ。
私が、立派な先生だと信じていても、世間には通用しないこともある。

何とか法案 自民党の首相の安倍さんが口を酸っぱく、泡を飛ばして主張しても、天皇さまには、通じないみたいだ。




  昨日のしりとり俳句
   🌻   足湯する肩に乗りくる四十雀    雀 を繋ぐ
   
   🌻   瓜坊を見しは去年のこの径     瓜 を繋ぐ
    
   🌻   秋暑し錆し門扉の蝶番      錆 を繋ぐ
   
   🌻   エアプランツ秋の風鈴よく鳴りて   エアプランツ を繋ぐ
         
   🌻   まなかいを紫色の秋の蝶   紫 をつなぐ

              

                    
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胡麻の花

2015-08-15 09:46:22 | 俳句


 散歩道の途中に、胡麻を栽培している畑がある。
今までは何気なく通り過ぎていたが、ブログを初めてから、散歩道も、なにかに付け、アンテナを張っている自分に気付き、可笑しくなる。
車の中から、胡麻の花が咲いているのを見つけ、家に帰ってから、歩いてほんの、7~8分の所だから、カメラを持って、再び出かけてくる。



早い花はすでに散り始めている。
ジキタリスに似た、少し花弁が受け唇の白い花が咲いている。近づくと、大きな蜂が2~3匹、花の周りを飛んでいる。早々に写真を撮って、離れた。


    ☆    あさきゆめみしはごまの花なのか   安部完市

    ☆    遍路道白く乾きて胡麻の花   大中誉子

 
胡麻の歴史はとても古く、紀元前3000年以前より栽培されていた。
エジプトのピラミッドや遺跡等らもから、種が出土しているそうだ。
原産地は東アフリカとかインドが栽培胡麻の発祥地とか言われている。東インドからエジプトにまたがる地方と言うのは、間違いないだろう。
胡麻は一年草で、主に、種子が食材、食用油などに、製品化される。
日本へは、天平時代に中国から渡来した。
インド→ビルマ→中国→そして日本へ。


    🏇   胡麻の花日に日に童にかえる婆


      
             
               


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ペアの袋

2015-08-14 14:08:16 | 俳句


夫と私のペアの袋。
夫のが 縦34センチ 横29センチ くらい。
私のが それより一回り 小さい。
黒いデニムの生地で作る。夫のはA4の本がゆったりと入る。持手は市販を使う。
夫のには、片方の面に大きいポケットを付け、イニシャルを縫っている。
私のは、裏に派手な色の薄手のデニムを使い、紐もこの裏地と同じ布で、アクセントを出した。
蓋を大きく作り、蓋で隠して携帯電話とか、小物が入るポケットを付けて、使い便利の良いように工夫をした。
軽いので重宝している。
二人で同時に持って出かけたことはなし。




     ほととぎすけたたましいぞ朝未だき    葉
     萱草や中洲に架けて沈下橋
     手造りのあかざの杖や生身魂




携帯電話ケース。
一個は 藍木綿。一個は大島で。袋の中に入れる時、ケースに入れておくと、機器はいたまないし、取り出しやすい。袋の持手に吊り下げれるよう、金具を付けている。



       昨日のしりとり俳句
           秋うらら岬を周る馬車の鈴    鈴を繋ぐ
           色の無き風料紙箱開きみる    料紙を繋ぐ
           秋色に鈴懸の葉の染まり初む   秋を繋ぐ
           

               オソマツ






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茶堂

2015-08-13 12:55:13 | 俳句

  四国村の中腹に茶堂が建っている。竹林に沿うた径を行く。やぶ欄がいたる所、うす紫の涼しげな花を咲かせている。
  
    ☆   木枯の茶堂人無き埃かな   正岡子規



この茶堂は、説明板のとおり。

梼原町は、高知県の西部にある町で、雲の上の町ゆすはらと言われ、町の面積の91%を森林が占める、伊予との、県境の町だ。
二度程、龍馬の脱藩した道を訪ねたことがある。そこにも古い茶堂が残っていた。道野山街道別名「脱藩の道」と言われ、龍馬をはじめ、幕末の志士たちがここを通り、伊予へと駆け抜けた。その辺りから移築された、茶堂と思われる。

   ✾  千枚田眼下の茶堂風涼し   

   🌻  万緑のそこひの村やヘリポート   



 四国はお遍路文化のある国。
四国四県、いたる所に茶堂はある。村はづれの、辻堂が、すなわち茶堂のような建物。
昔から、四国遍路や道行く人に、お茶やお菓子を接待することで、功徳を積んだ。
旅人の姿に、盆に帰って自分たちの祖先の霊を重ねていたのだろう。
今では茶堂に似た遍路小屋があり、お遍路さん、(何時でもお立ち寄り下さい)と、玄関先に木の札を吊った家や、店がある。
お遍路さんを見かけると、収穫している、果実や、畑のトマト、瓜で、もてなす。
脈脈と茶堂の精神が息づいている。




竹林の中に、何体か 道祖神(石仏)がある。肩を寄せ合い、静かに微笑んでいるかに見える。彫刻家 流政之氏の作品。この他に、四国村には、流氏の制作した滝もある。
私は四国村で、竹林に沿うたこの道の辺が、一番心を癒される好きな場所だ。

 
    昨日のしりとり俳句
       鍔折れし帽子や夏の旅果てる

       新涼の水溢れさす閼伽の桶

       巡礼の鈴遠ざかる蕎麦の花

       槿咲く無人の駅の跨線橋
       
       

この句、何句残すことができる?? 「現俳」のインタネット句会で、幸い三カ月続   けて選評を書いてもらった。だから、しりとり俳句止められない。    
           
              





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稲田

2015-08-12 17:20:39 | 俳句


  ☆   稲稔る中を各駅停車かな    西上禎子

  ☆   田を渡る風邪の匂へる稲の花   稲畑汀子

 我が家を一歩出ると、田圃が広がっている。お百姓でないからよく分からないのだが、早稲 中稲 晩稲 陸稲 等々、収穫の時季が異なっている、稲の種類があるらしい。
店頭に並んでいる**小町、::姫  こしひかり、のブランド米は、これらのどの種類の米なのか。

 何時でも稲刈りが出来そうな、稲穂が首を垂れている田圃の横で、まだ青々とした、これから成長せんとしている田圃が隣り合わせに並んでいる。早稲と晩稲の種類の違う 稲 をそれぞれの田圃の持ち主は、作付けしているのだろう。
私が子供の頃目にした、田草を取っている姿は、あまり と言うより全然見かけない。灼けつくような真昼、手甲 脚絆で、田圃にへばり着いて、草を抜いていた お百姓さんを見かけたものだ。田植えをしたばかりの水田に浮き草が生えているのは見るが、あれよあれよと、思う間に稲は大きく成長している。田の草を取っている姿はとんと見かけない。あの水田にあった草はどうなったのか と思う。

     

 稔かけた稲田にキラキラと光るテープを張っている。風が吹くたび、揺れ翻り、光を放つ。鳥脅しの一種だ。

 ある田圃。年老いた田の持ち主が、ある人に貸しているらしい。
この田は、田植えは、この辺りでは、一番最後だ。それが、早くから田植えをした田圃の稲をいつの間にか越して大きくなり、いつの間にか稔っている。そして、早々に稲刈りを終える。
米だけではない。えんどう豆しかり。胡瓜しかり。良く効く肥料が有るのか?良く効く農薬が有るのか?。素人の私は分らないが想像はできる。
今年も良く成長している。


     昨日のしりとり俳句
  🐩   ハーレーのサイドサングラスをかけた犬    
        *テレビのコマーシャルみたい。手を振ると、飼い主ニコ                 ニコとしていた。
  🐩   色の無き風肩寄せる道祖神

  🐩   星の降るテントにひとり旅寝かな

         
            

     
      





   
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