今年は桜が咲きそして散り始めるまで
夜半の嵐を気にするようなこともなかった
自宅窓から見える姿を
十分堪能できた
COVID19感染者数が増えるにつれ
若年者の死亡例も報告されるようになった
まだ無限の未来があると感じている年代の若者である
散るはずもないと思われる時期の美しい花びらやつぼみである
明日のことは
一寸先のことはわからないと
当たり前のように語られるが
それが当たり前と実感できない私たちにとって
突然の旅立ちは
しかも見守られることもない旅立ちはつらい
亡骸との面会すらできない現実は悲しい
明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは
明日はないかもしれないと時には考え
今に集中する姿勢が必要だと
教えられる