Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

呉茱萸湯 (ごろ寝漢方㉚)

2020-04-18 | ごろ寝漢方

 体はそれほど強くなく、冷え傾向のある人で頭痛持ちという人に出すのは呉茱萸湯。疲れやすく、食欲が低下傾向で腹部膨満やめまい感を伴うこともある。保険適応ではないがしゃっくりに対する第一選択薬でもあったりする。ただ苦くて飲めないという人には芍薬甘草湯と一緒に出したりするが、それでも飲めないのはその人に合わないのだろうと思う。良薬は口に苦しなどとも言われるが、漢方薬の場合どうしても服用できないような処方は、合わないし効かないような印象がある。

保険適応病名
手足の冷えやすい中等度以下の体力のものの次の諸症
 :習慣性偏頭痛、習慣性頭痛、嘔吐、脚気、衝心。

 ここに衝心などという言葉が出てくるのでびっくりする。おそらく脚気衝心のことで、脚気が重症化して心臓の機能が弱り、呼吸が困難になることを指していると思われます。日清戦争や日露戦争のころは、戦闘ではなく戦場で脚気によってなくなる兵士が多かったという。脚気と聞いて頭に浮かぶのは、森鴎外と田山花袋。鴎外は軍医として従軍していたが、脚気の原因を見誤ってしまったことで、田山花袋は一人の兵士が脚気ゆえに命を落としていく様を描いた「一兵卒」という小説で私の頭に残っている。

 

《処方語呂合わせ》呉茱萸(ごしゅゆ)大棗(たいそう)人参(にんじん)生姜(しょうきょう)

★ 御酒 大人気

御酒(呉茱萸)がおいしくて大(大棗)人(人参)気(生姜)だ。

 

 来年の初詣で、無事お神酒いただけることを願いつつ。


南米

2020-04-18 | 想い・雑感

南米エクアドル

COVID19感染者数や死亡者数の報告はあるが

実際の数字ははるかに多いと言われている

なにせ貧困地域などでは

実数がつかめない状態らしい

 

治療を受けることもなく亡くなり

遺体は回収までの数日以上

亡くなった人の家庭に置かれる

 

無症状ないしは軽症の感染者が

どこまでもウイルスを運んでしまう

 

中途半端な毒性だけに

拡がり 死亡者が増える

 

これからはアフリカ諸国が

感染爆発の中心になっていくと言われているようだが

このエクアドルと同様な地域は多くありそうだから

ますます実態の正確な把握が難しくなってしまいそう

 

日本は死亡者数ははっきり特定できている

ところが実際の感染者数は今のところ分からない

なんだかんだと理由をつけて

積極的にPCR検査をしてこなかったから

感染者の広がりを正確に推定できていない

 

初動からPCR検査を可能な限り行っていくと決断し

準備を進め体制を整えていれば

この感染に対する貴重なデータがすでにかなり蓄積できていたはずだ

とにかく遅い

 

大爆発の前夜なのか持ちこたえるのか

はっきりわからないが

国民としては

とにかく個々の責任において外出しない

人と会わないを実行するしかない

 

傲慢なだけで論理性も決断力もない政治家はいらない