Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

目線

2007-06-18 | 想い・雑感
安部総理がやたらとテレビ目線で話すようになった
国民に語りかける姿勢を見せたいらしいが
語りかけるなら その内容で勝負して欲しいと感じる

それにある人から質問が出れば
その人の方を向いてきちっと答えるのが筋であり
質問者から目をそらしてカメラの方を見ていても
違うんじゃないか と感じてしまう
逃げているんじゃないか とも感じてしまう

五感

2007-06-18 | 想い・雑感
見る、聞く、匂う、味わう、感じるなどの感覚というのは
神経を伝わり 
最終的には「脳」で感じている

ということを一生懸命話す人がいる
あまりしつこいと 
ほっといてくれと言いたくなる

事実はそうであろうと納得するが
多くの人にとって実感として納得することは難しい

ある人が
料理を舌で味わっておれば
その人の実感は 舌で味わっているのであって
        脳で味わっているわけではない

昔のちょっとした情景を思い出すとき
それは確かに脳の中
脳裡に浮かぶ わけだが

かすかに動く風の感触を肌が感じ
柔らかな日差しを首筋に思い起こし
木々の香りが鼻によみがえる
と感じるのである

その人が感じたように感じているだけのことである
始終
脳で感じる 脳で感じる
なんて事
俺たちが思う必要はない

自己検診

2007-06-18 | 医療・病気・いのち
腫瘍と呼ばれるものにはいろいろなものがある
中にはびっくりするくらい大きなしこりができたりもする

癌でビックリするほどの大きさになっていると
まず治療はむつかしい場合がほとんどだが
ほとんど症状もなく巨大なしこりとなっていながら
手術をすれば比較的容易に摘出することができるような腫瘍もある

夜寝る前などに
全身の力を抜いた後
おなか全体をゆっくり触ってみると
意外と何かを触れるかもしれません
自己検診は何も乳腺だけではないのです
もし気になることがあれば診察を受けましょう

また習慣としてときどきおなかを触っていると
自分なりに変化がわかります
そんなことが体調管理に結びつくこともあるでしょう

自分の体と改めて向き合ってみる
そんなひと時を持つことは
決して無駄なことではないと思います

空気は高い方へ

2007-06-17 | 医療・病気・いのち
 注腸検査といって、おしりから造影剤と空気を適量送り込んで、大腸の透視をする検査があります。受けたことがある方もおられると思います。大腸は長い管のようなものなので、上手に造影剤を全体に広げ、空気のたまり具合も丁度いい具合にしなければ、診断的価値のある写真は出来ません。

 造影剤は重力に従って低い位置へ、空気は高い位置へ移動します。ですから、この検査の時は造影剤をきれいにのせるためと、空気の位置と量を調節するために、患者さんの体をひっくり返したり、寝かせたりたたせたり、はたまた頭のほうを低くしたりと大変。患者さんも検査する方もエネルギーがいります。

 大腸の内視鏡検査は、2リットルもの下剤を飲むのが最初の難関。次が内視鏡が入っていくときに痛い場合があることが次の難関。しかし検査が終わってからも安心は出来ません。私の経験では、検査の時に送り込まれた空気が残っており、お腹がはって苦しいことがあるのです。この場合は少しでも早く、たまって空気を外に放出したいもの。そんなとき、先ほど述べたように、腸の中でも空気は上にのぼるということが利用できます。

 しばらく立っていると、空気は右と左の結腸曲というあたりに溜まります。次に右を下にして横になると、空気は大腸の左である下行結腸あたりに溜まるはず。最後におしりを高くすれば、空気はS状結腸から直腸へ、そして…となるはず。これを何回か繰り返すことにより、私は楽になりました。

 あまりきれいな話でなくてすみません。でのこのとき出て行く空気は、検査の時に入れたものだから、ちっともにおいません。あしからず。

カラスの大移動

2007-06-16 | 想い・雑感
 お昼過ぎに多くのカラスが移動をしていた。近所でこれほどのカラスを見たことがなかったので気味が悪い。数羽から十数羽単位で、西から東方向へ、わっさわっさと羽音を響かせながら少しずつ移動している。通りがかったおばさんが、気持ち悪くて鳥肌が立ったなどと言いながら、歩いていった。

 何か目的があって移動しているのだろうが、いったいそれが何なのか。

 路上に1枚の羽根が落ちていたが、ちょっと手に取る気にもなれなかった。

 病院では、数日前に看護師さんが通勤途中に歩いていると、背後から首筋あたりをカラスからつつかれたという。小動物ならわかるけど、やや背の高い看護師さんなのだ。

 カラスの世界に異変が起こっているのだろうか。だとすると、人間界、自然界にも何かが起こっていることになる。

オープン ザ ドア

2007-06-16 | 想い・雑感
自分の心を開くと
自分が傷つきそうで怖い
みな傷つくのが怖くて
自分の殻を作る

私も傷つくのが怖くて
殻を作っていた
いまでもその殻は残っているが
傷つくことに対する恐れがすこし減ってから
殻の厚みは薄くなってきた

自分の中では人と話すのが苦手できらいだった
でも自分が作っていた殻の厚みが減ってきて
ちょっぴりオープンになれるようになってから
苦手意識が薄らいできた

殻が薄くなり
すこし人に対してオープンになれるようになってくると
人と話すのが楽しくなってきた
患者さんや家族とお話していても
笑顔が返ってくるようになった

心を開くことによって
会話は広がり
お互いの理解が進む

それが楽しい

情報を役立つものへ

2007-06-14 | 想い・雑感
現代では
手に入れようと思えば
抱えきれないほどの情報を手に入れることが出来る
しかし自分にとって必要な情報を選別できなければ
ほとんど役に立たない

医療情報もそうである
山のような情報に埋もれ
調べる前よりかえって多くの不安を抱え込んでいる人も見かける

今のあなたにとってどの情報が必要なのか
自分なりに情報を集めたあとは
一人で悩まずに
関係分野の専門医師に
セカンドオピニオンなどを求めて聞く方が早い

際断

2007-06-14 | 想い・雑感
CT検査の画像は
体の断面を見ている
3㎜から10㎜程度の厚さの断面を見ている
それを順番に並べてフィルム上にプリントされる

それぞれの断面は連続したものだが
それぞれが独立したものとも言える

時間軸に対する
今 という断面も似ている

ヒトが地上に出現したときと
今という時の断面と連続しているし
22世紀にも30世紀にもそれより未来にも連続している
しかしこの一瞬は今しかない

自分が見ている今という断面から
多くのヒトがいなくなり
その断面に多くの人が現れてくる
そして私自身も
ある時の断面から地上に現れ そして去っていく

時の連続性を無意識のうちに認識しながら生きているが
意識的に前後を断絶させ
今 ここに
集中する

そんなことを時々試みていると
今 が
とても大切でありがたいものとなる
今 ともに存在するものが
輝いて見える

怖がりです

2007-06-13 | 想い・雑感





現在我が家にいる猫2匹はすでにブログデビューを果たしましたので
最年長の雄猫をご紹介します
やはり種類は知りませんが
毛が長い猫です

デパートのペットショップで売れ残っており
そろそろ売れない年齢に差し掛かっていたようです

完全に売れ残ってしまった猫を
ペットショップはどうしているのでしょうか
その店のオーナーによっては
不良在庫と考えるひとがいるかもしれません

家族は放っておけば処分されると思うとかわいそうで…

と理由をつけて
無理やりつれて帰ってきておりました

そのショップでの扱いが原因か
生まれながらの性格か分かりませんが
少しのことでビクッとしてしまう雄猫です

生活の質

2007-06-13 | 想い・雑感
医療分野でQOL(Quality of life: 生活の質)という言葉は
完全にキーワードの一つとなった感があります
学会などでもQOLを論じる発表をよく見かけます
それぞれの方が患者さんやそのご家族のことを考える姿は
素晴らしいことだと思います

その活動に最後の魂を入れるのは
患者さん自身だと思います

ある一人の患者さんにとって
何が生活の質にとって最重要課題なのかは
患者自身が語らなければ分からないのです

医療者が良かれと思って行ったことが
必ずしも患者の生き方に沿ったものでないということは
往々に起こることだと思います

どう生きたいのか
人生において何に価値を置いているのか
そんなことを時には立ち止まって考えておかなければ
いざというときに自分の考えを
上手く伝えることができないかもしれません


悪い事実を知るとき

2007-06-12 | 医療・病気・いのち
多くの方に悪性疾患であることをお伝えしてきた
他院から紹介されてきた方の多くは
まだきちっとした説明を受けておられないので
外来から入院にかけて
少しずつお話をしていくこととなる

もちろんそれは本人が告知を希望されている場合なのですが
お話をするうちに
表情が硬くなったり
発言が少なくなったりなどという変化があれば
あまりそれ以上は話さず
次回に持ち越すようにしている

ところが先日
細胞の検査で一部悪い細胞があるようです
というお話を始めたところ
急に大きなあくびをされる方がおられた
注意しながらもう少しお話を進めると
さらに大きなあくび そして冷や汗が出てき始めた

すぐに車椅子を持ってきてもらい
ベッドに横になっていただき
点滴を行った

血圧は70台まで下がっていた

1時間ほどですっかり元気になられたが
後でお聞きすると
頭の中が真っ白になって
何もわからなくなったとのこと

今まで以上に説明の時には
気を付けないといけないなと思った次第です

自己

2007-06-11 | 想い・雑感
世の中の動きはめまぐるしい
ということはどんどん変化しているということ
しかし人間の本性がそれほど変化するとも思えない
外部の変化についていくことに夢中になると
自分がなくなる

ブログに向かうこのゆっくりとした時間を大切にしたい
自分と向き合う一時を

コントロール

2007-06-10 | 想い・雑感
それほど飲酒の機会は無いが
一旦飲みに出ると
ついつい酒量がオーバー気味となる

特に久しぶりの友人と会い
話しが盛り上がったりすると
飲むペースも速くなり
次の日に少し気分の悪さが残ったりする

さすがに戻すほど飲むことは無くなったが
もう少しコントロールが必要だ

ただ その制御力を奪ってしまうのがアルコールだから
飲み始めのコントロールが
最も大切なんでしょうね

ガク!

2007-06-09 | 想い・雑感
いやー
ちっとも知りませんでした
あじさいの花びらと思っていたのは
がく だったんですね

周囲から花が咲くんだなあ
と思っていたら
中心部に小さな花が咲き始めました

知らないことだらけ

人は
少なくとも私は
がくの方ばかりに気をとられてしまう

でも蜂はちゃんと
花の方に行くんですね

2007-06-09 | 想い・雑感
生きていると
自分の力ではどうしようもないことに
たくさん出逢う

その最たるものは
自分の 一人称の 死

己の死を身近に感じたとき
行動や思考の大元が
日常の価値基準とは全く異なったものに変質する

そんなこと
大したことじゃないジャン
というようなことで
普段は
散々悩んでいるような気がする

目先の事でオロオロしない
そんな有り様を身につけたい