蒸気機関車の運転も終焉近くなり 既に関西近郊で手軽に写せる所は無くなり SL撮影となると夜行日帰りする他はありませ
んでした。
幸い当時は寝台特急全盛時代で 夜行急行も運転されており 最後のSLを追って七尾線へ出かける事が多くなりました 当
時の日本海縦貫線には 「つるぎ」「日本海」の寝台特急や 急行「きたぐに」「立山3号」など走っていましたが 大阪を一番遅く
出る「立山3号」を良く利用する事になりました。
当時の七尾線は 七尾機関区にC58とC56が所属しており 金沢・和倉間の一部の客貨列車をC58が 七尾・輪島間に1往復
の貨物列車をC56が牽引していました。
夜明け前の金沢に着き 朝一番の輪島行に乗り継ぐと 和倉駅で先行した貨物列車に追いつき停車中の貨物を撮影。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/f5/7fd9dfc2c04080d5ab10b17393fddf85.jpg)
1974年2月00日撮影 七尾線 和倉駅 C56 159
冬の夜明は遅い まだ明けやらぬ空をバックに 駅に佇むC65 159牽引貨物列車。
この貨物は和倉駅で貨車の入れ替えをするので 直ぐに駅を出て入れ替えを終え出発を待つ列車を撮影。
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1974年3月00日撮影 七尾線 和倉駅 C56 159
更に場所を移動して発車を待ちます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/0c/3622142dced08bb2fb9522a8fb35c96f.jpg)
1974年3月00日撮影 七尾線 和倉~笠志保 C56 159
小さな体を力いっぱい震わせて 険しい峠を越え輪島を目指して発車して行きました。
輪島迄の貨物は臨時列車扱いでしたが 毎日七尾機関区のC56が 七尾・輪島間を1往復していました その1往復の列車を
写しに 休み毎に夜行日帰りで来たのを懐かしく思い出します 撮影地への移動は勿論徒歩だったので 毎回一駅間歩くのです
が 機材を担いで歩き回ると 冬でも額に汗が噴き出す事も有りました 今回は和倉駅付近の写真ですが 順次輪島迄アップし
ていきたいと思います。