へなちょこの日々

プラナリア飼育記録から始まったブログ。

2023年3月の読書まとめ

2023-04-12 23:20:40 | 
3月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:3183
ナイス数:885

失敗しないためのジェンダー表現ガイドブック失敗しないためのジェンダー表現ガイドブック感想
時間がなくてかなり雑な読み方になってしまった。色々な新聞社の労組メンバー集まって作った本。「失敗しないための」とあるが、付け焼き刃で炎上を防ぐあれこれではなく、「なぜジェンダー表現に気をつけなければならないか」の根本から丁寧に書いていて、とても好感。わざとキャッチーなタイトルにしたと思われる(中で批判しているネット記事のタイトルとPVの関係を逆手に取っていてあっぱれ)。かなりフレッシュな話題も取り上げてあるので、新鮮なうちに是非どうぞ。
読了日:03月31日 著者:新聞労連ジェンダー表現ガイドブック編集チーム
わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)感想
コミュニケーションの授業として、小~大学まで演劇の即興の授業を取り入れている著者によるコミュニケーション論。日本人のコミュニケーション力が培われないのは、日本の文化が対等な「対話」を必要としてこなかったから、当然である。政治も授業も上から下への一方通行では立ち行かなくなった現代、コミュニケーションに「慣れ」る必要が出てきている。…雑にまとめるとこういうことだけれど、「メチャクチャに、ノイズを含んで、この本は構成されている」と著者が語るように、本題以外の部分にも重要なことがたくさんあった。読んでよかった。
読了日:03月30日 著者:平田 オリザ
ミジンコはすごい! (岩波ジュニア新書)ミジンコはすごい! (岩波ジュニア新書)感想
ミジンコはすごい!ということを伝えるための渾身の一冊。ミジンコの体の作りより前に、まず「敵がいると頭がとんがる」ということから始まる本書。こんなん食いつくに決まってるじゃないですか。図解やイラストもいちいちツボにきます。そしてミジンコ(をはじめとする微生物)、本当にすごい。最後の一文「湖沼生態系の中のミジンコのように、地球生態系の中では、人類は決して特別な存在ではないのです」。人間は地球の支配者だと奢ってはいけない。わたしは昔から微生物が好きなのですが、より好きになりました。あー、顕微鏡買おうかなぁ…笑
読了日:03月29日 著者:花里 孝幸
岩波科学ライブラリー ハトはなぜ首を振って歩くのか岩波科学ライブラリー ハトはなぜ首を振って歩くのか感想
岩波科学ライブラリーに間違いなし!! 鳩の首振りで1冊本を読ませるとは…やりますねえ。著者は人類学の専門で、ヒトの歩行を研究するはずがなぜか鳩の歩行を研究することになり(笑)。もうこの成り行きだけで面白いです(文章も面白い)。さて本題。意外と奥が深かった。鳩の目の作り(大きく平たい形で動かす筋肉が発達していない)からくる視覚的なブレをなくすため、それは鳩が歩きながら近くのものを採食する食生活が関係している。首を振って歩くと言えば鳩、だが、同じような食生活の鳥は鳩以外も首を振る、と。
読了日:03月28日 著者:藤田 祐樹
ブラック・ジャック 23 (少年チャンピオン・コミックス)ブラック・ジャック 23 (少年チャンピオン・コミックス)感想
古本で購入。後半が丸々「過ぎさりし一瞬」という話。この話と巻頭の「死者との対話」の読み応えがものすごい。そしてB.J.が人助けではなくて自分のエゴの為に医療活動をしているというのがよくわかる2篇である。
読了日:03月22日 著者:手塚 治虫
幸福論 ―精神科医の見た心のバランス (講談社現代新書)幸福論 ―精神科医の見た心のバランス (講談社現代新書)感想
幸福、と聞いて一般的にイメージするものとはかけ離れた、その人だけのニッチな喜びやこだわり(そしてそういった、不幸について)。取り留めない感じでまとまりには欠けるけれど、面白かった。
読了日:03月22日 著者:春日 武彦
事故物件怪談 恐い間取り3事故物件怪談 恐い間取り3感想
事故物件住みます芸人・松原タニシさんによる書籍第3弾。事故物件に住む意図が変わってきているのを感じる。事故物件を面白おかしくネタにしたり、やたら怖がったりしない。ありのままの現状とそこに暮らして亡くなった人の生きざまを見つめる、冷静なまなざし。「事故物件が希望になる」こともあるという新たな発見。「2021年にすべてを失う」という過去に受けた予言、「すべて」というのはそれまでの価値観のことなのかもしれない。知人から聞いた怪異譚は物件関係ないものも含まれるが、霊感の後ろにあるものを考察したくなるものが多い。
読了日:03月22日 著者:松原 タニシ
どうしても頑張れない人たち~ケーキの切れない非行少年たち2 (新潮新書)どうしても頑張れない人たち~ケーキの切れない非行少年たち2 (新潮新書)感想
ここでいう「頑張れない人たち」というのは、わたしのようにうつの症状で脳のキャパシティが落ちている人のことではなく、「成功体験がないため、努力をすることに意義を感じられない人(ケーキを3等分できない少年院の子どもたちのような)」のことである。行きつく先が犯罪で、「今度こそ頑張りたい」と思って社会に出てもうまく行かず、「頑張らない人は助けたくない」と世間の目は冷たい。そうなる前に、小さいころからその子のできること、頑張りたいことに目を向けて、成功体験を重ね「自分でもできることがある」と自信をつけることが大切。
読了日:03月21日 著者:宮口 幸治
うみべのストーブ 大白小蟹短編集 (トーチコミックス)うみべのストーブ 大白小蟹短編集 (トーチコミックス)感想
トーチwebで表題作を読んで、ああいいなあ、と思った作家さんの短編集。発行を知ってからしばらくして買って、また1か月ほど積んでからようやく今日読む。でもエネルギー不足の今日読むのにぴったりな作品集だった。雪が静かに降り積もるように、心の足りないところ(や出っ張っているところ)にそっと何かが降り積もって覆ってくれるような、そんな作品たちでした。
読了日:03月20日 著者:大白小蟹
片田舎のおっさん、剣聖になる ~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~ 1 (1) (ヤングチャンピオンコミックス)片田舎のおっさん、剣聖になる ~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~ 1 (1) (ヤングチャンピオンコミックス)感想
よく広告で見る漫画が、kindle版期間限定1巻無料だったので。原作はライトノベルで、主人公がチート能力だからほっといてもらえない系。ストーリーはなかなかおもしろいのに、キャラ造詣が無駄に巨乳で露出度高めなのが「いらんわあその設定」と思ってしまう。あと女の子の弟子ばっかりなのが違和感。続きはもういいかな。
読了日:03月20日 著者:乍藤和樹
ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)感想
ベストセラーをようやく。内容については15年ほど前に著者の研修を受けに行ったのでそのままな感じ。本としての評価は、研修を受けた時の感想でもあるが、とにかく学校現場を責めすぎ。一斉指導では「この子はなんか違うな?」と思っても、抽出して個人に適した指導を受けられるような制度はほとんどない。特別支援学級だって障害者手帳や診断がなければ入級できない自治体もあるし、中学校に至っては内申書の評価が1になってしまう危機をはらんでいる。変えるべきは国の教育制度、そして零れ落ちて罪を犯した子の矯正教育だと思う。
読了日:03月14日 著者:宮口 幸治
ちいさい言語学者の冒険――子どもに学ぶことばの秘密 (岩波科学ライブラリー)ちいさい言語学者の冒険――子どもに学ぶことばの秘密 (岩波科学ライブラリー)感想
kindle unlimitedで(無料期間終了にて退会、すみません)。大人になってから外国語を学ぶのとは全く異なる、赤ちゃん~幼児が母語を習得していく際に生じる「まちがい」から言語獲得の認知について探る本。単に周りの大人が話すのをマネっこしているわけではなくて、脳みその中で決まりを見出して予測していくから、生じる間違いなんだなあ。「は」に〝(だくおん)をつけて、って言ってもわからないのは、「は」と「ば」では発音の仕方が全く異なるから。大人になって「そういうものです」となる前の自由な日本語。
読了日:03月13日 著者:広瀬 友紀
おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った: 世界ことわざ紀行おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った: 世界ことわざ紀行感想
「はたらく動物と」で好きになった金井真紀さんの本。世界のことわざや言い回しを集めた本だけど、現地で旅行したときやその国の出身者・研究者に「その国らしい」ものを聞いて作ったそう。解説にも金井さんの思い出や感想が表れてて、友だちを紹介するような本でした。とくに虐げられた国や言語に注目している。世界の7000の言語のうち、文字がないものの方が多いと知り、びっくり。また公用語が11もあったり。どうやってコミュニケーションをとるの? と思ってしまうけど、それは自分が普段日本語しか使わないからなんだろうなぁ。
読了日:03月13日 著者:金井 真紀
人間関係を半分降りる: 気楽なつながりの作り方人間関係を半分降りる: 気楽なつながりの作り方感想
ここ5年ほど、わたしが意識的にまたは無意識でしてきたことや感じていたことが、たくさん言語化されていた。幼いころから日本文化下で暮らしている人はまじめになり過ぎて「集中しすぎ」という表現には「ほう」と思った。先日、バイト先で2ヶ月で辞めて行った長いこと中国で暮らしていた方に「まじめですね」と褒め言葉ではない感じで言われたことを思い出す。カチカチに固まった人間関係から離れて、緩やかにつながる。そのためには法整備も必要。さて法が変わるのが先か、日本に住む人の意識が変わるか、どちらが先か。
読了日:03月12日 著者:鶴見 済
年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活 (講談社現代新書)年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活 (講談社現代新書)感想
特に就職氷河期世代(著者、そしてわたしもその世代である)にスポットを当てて、平均年収取得者ともっと年収の少ない人たちをインタビューした書。平均年収あっても、子どもがいればまったく足りないことがよくわかる。わたしと夫は現在平均年収の半分も稼げてないけれど、困窮というほどになっていないのは子どもがいないせいであるともいえる。止まらない非正規雇用の拡大、教育費を国が賄わず子を持つ人たちに背負わせっぱなしの政策が、ここまで日本を貧しくさせていった。政治が変わらない限り今後はもっとひどくなることだろう。
読了日:03月07日 著者:小林 美希
そこに工場があるかぎりそこに工場があるかぎり感想
読めてよかった。工場という武骨なものづくりの現場を取材しているのに、小川さんの手にかかれば職人さんの矜持と技術が詰まったものたちが生み出されていく、きらきらとした喜びに満ち溢れている1冊に。素材に開けられた細穴、お菓子、競技用ボート、サンポカー(保育園の子どもたちを運ぶあれです)、鉛筆。職人さんだけでなく、製品そのものへの敬意とうっとりするような甘美さが漂う。写真が一切ないのに工場の様子が的確に伝わってくるのがさすが。あとがきでコロナ禍中のそれぞれの工場の様子が載ってたのもよかった。
読了日:03月04日 著者:小川 洋子

読書メーター

久しぶりに「ねじまき鳥クロニクル」を読んで

2022-08-15 18:40:01 | 
8月の頭から、お盆中かけて3冊読了。わくわくして読み出し読み終わった第1部とは裏腹に、2部3部はなかなかつらい読書となった。
残念ながらもうオカダ・トオルと一緒に、わたしは心の井戸に潜っていくことはできなかった。もうこの本に救いを求めることはないだろうな、と。とはいえこれはオカダ・トオルの物語であって、わたしの物語ではない、それは初めからわかりきっていたことだ。若いころは何かちょっと嫌だった笠原メイが、今では好き。顔のない男は間宮中尉で井戸に沸いてきた温かな水は笠原メイの涙なのだろう。と、そんな種明かしすら空しい気もする。

気になったポイント①:最終的な解決法が暴力であったこと。無理やりに捻じ曲げられた(暴力的な)ものへの対抗が暴力だったというのはスカッとはするけれど間宮中尉の抱えていた戦争による人々の傷つきをないがしろにされた気がした。いやなにも、話し合いでどうこう…ということは期待していないけれど。
気になったポイント②:富裕層や権力を持つ側に見いだされたから問題が何とかなった、ということ。権力に対抗する力を得るための支えが金持ちだった、というのは①と似たような矛盾を感じる。
気になったポイント③:一貫してケア役としての女性ばかり出てくるということ。あとクミコを「僕のもの」と表現するくだりがあり、それはゾッとした。まあ時代のせいといえばそうなんでしょうが。あと女性が性的なことをすることで物語が動くのは(この作品に限ったことではないけれど)かつては「村上作品とはそういうもの」と思って納得していたけれど、今は嫌だと思う。
気になったポイント④:戦争中の日本軍の虐殺行為が動物に対してとスパイ容疑の脱走中国人に対してのところだけで、あとは日本人が虐殺される側だったところ。特に間宮中尉のシベリア抑留中の話に至っては、この話が開示されることに何の意味があるのかわからなかった(読みが浅いだけかもしれないが)。

でも、今の日本の政治(とその政治に対する人々の態度)の現状を見ると、綿谷ノボルが政治家として君臨してしまった世の中のようだと感じる。執筆当初はまだ、政治家のやってしまったあかんことが「汚職」として断罪されていた。それに比べて今はどうだ。我々は現実の綿谷ノボル(という一人の人間でないところが、現実はさらにややこしい)を引きずり下ろせるのか。

(読書メーターに記録した感想・コメントから転載)

12月に読んだ本

2019-02-02 07:50:00 | 
1月の読書メーター
読んだ本の数:27
読んだページ数:4966
ナイス数:4372

プリンセスメゾン (6) (ビッグコミックス)プリンセスメゾン (6) (ビッグコミックス)感想
終わっちゃったようーーー 愛すべき人たち、それは特別な人なんじゃなくて、わたしたちそのもの。この世に生きる人たちみんなが、自分の居場所を必死で探して(あるいは妥協して)生活している。要さんはやっぱりね、だったけれど、離れても友達でいられるから大丈夫。クールな沼ちゃんの熱い応援、グッと来た!! 沼ちゃんのお母さんのお話に、落涙。また何度でも1巻から読み返す、そんな漫画。
読了日:01月31日 著者:池辺 葵
男が痴漢になる理由男が痴漢になる理由感想
性暴力依存の治療に関わる著者が、性犯罪の中でも「痴漢」についてクローズアップして書いた、おそらく日本で初めての痴漢についての専門書。なぜ日本で痴漢が多いのか。なぜ「男」が痴漢になるのか。男女間のジェンダー差が大きい国ほど痴漢が多い。認知のゆがみは痴漢になる人だけでなく、日本の社会全体に浸透している。性暴力だけでなく、あらゆる暴力は自分より弱いものに向かう、いじめやDVと構造は同じ。初めての逮捕から治療につながる世の中になれば。多くの人に読んでほしい。痴漢は異常者ではなく、あなたの隣にいる、普通の人なのだ。
読了日:01月31日 著者:斉藤章佳
新版 貧困旅行記 (新潮文庫)新版 貧困旅行記 (新潮文庫)感想
つげさんは漫画も好きだが、紀行文もよかった。あとがきに「私は文章を書くのが苦手で下手」などと書かれていますが、なんのなんの。「日の蔭った谷底で、わたしはコーヒーを飲み煙草を吸い、時々ひそりとした孤独感を味わった。」こんな文章、つげさんにしか書けまい!! わざわざさびれた山奥に行って、辺鄙な宿に泊まり、寂寥感を味わう。それがつげさんの旅の醍醐味。しょっぱなの「蒸発旅日記」は人生がどんでん返るような旅だけれど、そのほかはぽつぽつと。山の庵に住みたい衝動がたびたびやってくるのが読んでいてフフフっとなる。
読了日:01月30日 著者:つげ 義春
性犯罪者の頭の中 (幻冬舎新書)性犯罪者の頭の中 (幻冬舎新書)感想
先に読んだ小川たまか氏の本から。NHKのディレクターが番組をもとに加筆修正を行い上梓。どんな人がなぜ性犯罪を犯すのか。「粗暴で性欲のコントロールができない人が衝動的に行う」「子どもを対象にするのは根暗なロリコン」のような、性犯罪に対する思い込みは世間に根深い。計画を完遂する成功体験により、やめたいのに再犯を繰り返してしまう、それはアルコールの依存のような嗜好の病であることがうかがえる。加害者自身がそれに気づき、社会的サメ[トを受けられるようになれば。これ以上つらい思いをする被害者が増えてほしくない。
読了日:01月26日 著者:鈴木 伸元
札幌刑務所4泊5日 (光文社文庫)札幌刑務所4泊5日 (光文社文庫)感想
興味本位でむりやり刑務所入りした作家の体験ルメB普段はハードボイルド小説も書いているとは信じがたいほどのゆるっと&下世話な内容。面白かったです。「速度超過の罰則金7000円」を払わないことにより刑務所への入所をたくらむのだけれど、これがなかなかうまいこと行かない。刑務所の中の様子で印象的だったのは、とにかく自由が少ないこと。その時々に取ってもいい姿勢まで決められている。懲役よりも自由を奪うことに刑務所の「罰」としての意義があるんだな。それが再犯防止に功を奏すかどうかはわからないけれど。
読了日:01月25日 著者:東 直己
かんたん常備采&スープジャーつき 基本のおにぎらず&おにぎりサンドのお弁当かんたん常備采&スープジャーつき 基本のおにぎらず&おにぎりサンドのお弁当感想
図書館本。えー、なんかいまいち。とりあえず、おにぎらずとおにぎりサンドの違いは分かった。わたしがいつも作ってるのは、おにぎりサンドだわ。
読了日:01月23日 著者:高橋 ゆうみ
映画じかけのカクテル映画じかけのカクテル感想
クラッシックから90年代までの名作映画にちなんだカクテルを、ベテランバーテンダー3名が作成。もちろん映画についても一通り解説されているので、見たことない映画でも雰囲気がつかめる。レモンの皮の飾り切りとかプロならではの技も。15年ほど前にカクテルにハマって、自分でシェイカーも降ってたことを思い出しました。「インディペンデンスデイ」のフルーツ飾りは爆笑! 飲んでみたいのは映画も好きな「レオン」。ミルクとレモンのハーモニーやいかに?
読了日:01月22日 著者:
フルサトをつくる (ちくま文庫)フルサトをつくる (ちくま文庫)感想
読み始めは「あー、大工仕事とかできないし、わたしにはハードル高いわ」と思ったけど、読み終わる頃には「どこがいいかな? どこに行きたいかな?」とグルグル考えちゃう始末。故郷がない人は自分で作っちゃおう。そして都会とフルサトを行き来して、楽しく暮らそう、という提案。「骨を埋める」とかそんな覚悟なしに、とりあえず気になったところに住んでみたら、自分に合うか合わないかわかる。確かに! 解説の鼎談よんで「高知…いいな…」と思ってしまった自分がいます。焚き火ってそういえば、自発的にしたこと一回もないな。やりたい。
読了日:01月21日 著者:伊藤 洋志,pha
センネン画報 その2センネン画報 その2感想
専念?千年?先年? エロティシズムと退廃、甘さと苦さ、思春期の終わり。みずみずしく生で満ち溢れているのに、死と隣り合わせな感じ。高校生、て存在。(1はまだ読んでません)
読了日:01月20日 著者:今日マチ子
ほとんど路上生活 (エヌ・オー・コミックス)ほとんど路上生活 (エヌ・オー・コミックス)感想
すごい! 濃すぎる内容と人物たち!(これは実録漫画です。)嫁いびり・DV・遺産問題泥沼義家族から「昼逃げ」した一家の住まいは、母ちゃんの実家の魚屋さんの宴会場。建物に入るためのドアがない。だから「ほとんど路上生活」。襲い来る自然の猛威だけでなく、なぜか頻発する不審者騒動。宴会場生活の前も後も壮絶なのですが、独特の絵柄と距離感のある描き方のおかげで極上のエンタメ作品として仕上がっています。人生笑ったもん勝ち。しかしもっとエピソードを読みたいぞ!!
読了日:01月20日 著者:川路 智代
猫の哲学ノート猫の哲学ノート感想
猫の写真+哲学的偉人の箴言、という組み合わせはよく見るけれど、これは偉人の言葉の次のページに猫からのツッコミが入っているところが新しい。猫さんは達観してるね。
読了日:01月20日 著者:武藤 慧
「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。感想
題名買い。社会的弱者全般に対するインタビューとかかな? と思いきや、性暴力被害やジェンダーに関する活動をしている方の、ブログの記事を再編集・加筆したものだったので思ってた内容とは違いましたが、面白かった。声をあげても逆に傷つけられることも多く、そのため泣き寝入りが多い性被害の現状。わたしは十分に知らなかった。女子高生のパンツの中(さらには膣の中)に指を挿入する痴漢がいるなんて! そんな奴の指は腐って取れてしまえばいい! ジェンダー格差についてももっと知ろう、声を上げよう、と思えた1冊でした。
読了日:01月19日 著者:小川たまか
チュンまんが (1) (電撃コミックスNEXT)チュンまんが (1) (電撃コミックスNEXT)感想
フサフサの羽毛で人間を迄Mし、眠りに陥れる「チュン」。しかし逆に意図せず人間に連れ去られてしまうことも。大きめ枕ほどもあるチュン…ほしいな…。
読了日:01月17日 著者:dollly
和の色のものがたり 歴史を彩る390色和の色のものがたり 歴史を彩る390色感想
図書館で出会った本。時代ごとに流行ったり新しくできた日本の伝統色390色(CMYKコード入り)と色の名前を解説とともにたどる。色とその名前を眺めているだけでも幸せな「色フェチ(?)」の私にはうってつけの本。たくさん入ったイラストもかわいいしわかりやすい(寄せ集めではなく、専属のイラストレーターさんがすべて1人で描いているところもいい)。古墳時代までは色の名前は6色しかなかったとか、江戸時代は茶や鼠など一見地味な色が粋だったとか、知らないことばかりでした。「溝鼠(どぶねず)」なんて名前でも定番色だったとは!
読了日:01月16日 著者:早坂優子
生理ちゃん生理ちゃん感想
ようやく読めた! わたしは生理ちゃんよりもPMSちゃんのパンチ力が半端ないので、むしろ生理ちゃんが来てくれるのは大歓迎です(というかPMSに限らず、断続的にホルモンバランスに迄Mされている感じ。生理痛はもちろんあるし経血量も半端ないけど生理3日目くらいが一番体調いい)。早く上がってくれーと思ってしまう。いやむしろ既に更年期かも?(母親も早かったらしいし) 「男も生理になれーーーー!」と恨むこと幾星霜、でもそうか「性欲くん」もいるのね…。これからつらいことは擬人化とかキャラクター化でだいぶ乗り切れる、かも。
読了日:01月16日 著者:小山 健
動物園で もふもふお世話中! (メディアファクトリーのコミックエッセイ)動物園で もふもふお世話中! (メディアファクトリーのコミックエッセイ)感想
井の頭自然文化園の新人飼育員さんを主人公に、飼育員さんのお仕事コミック。わたしたちに動物のすばらしさを伝えてくれる動物園、その動物たちのお世話をしてくださる飼育員さんは本当に尊い職業。いつもありがとうございます。「動物園の生き物は人間の都合でここにいてもらっている」、本当にその通りだと思います。飼育員さんだけでなく来園者の私たちも、動物園の生き物たちが快適に幸せに過ごせるよう、気をつけなければならないと思いました。
読了日:01月15日 著者:きっか
ペンギンうらないペンギンうらない感想
知り合いの就職祝いにプレゼントしました。見開きに、ペンギンをはじめとする坂崎さんのかわいい絵とインスピレーションをもたらす一言が書いてあります。漠然とというよりも、なにか悩みや迷いが出たときにえいっとあるページを開くと、それが心の指針になったりならなかったり…という本。眺めるだけでも癒されます~。
読了日:01月15日 著者:坂崎千春
しょぼい起業で生きていくしょぼい起業で生きていく感想
自分の体力・気力が勤め人としてやっていけないと悟ったので「これは何か小商いをやるほかないな」と最近思っています。開店資金限りなくゼロに近くして、細々と自分が食べていけるだけ稼げれば。で、この本を知ったので読んでみました。軽くてサクッと読めましたが、「えもいてんちょう」のことなどはもともと知っていたので、新たに「読んでよかったー!」という感じは出ず。「誰でもできます」って最初に書いてるけれど、読んでいくうちにどんどん条件が厳しくなっていく感じで、「しょぼ起業」にも適性があるんじゃん、みたいな。ふむ。
読了日:01月15日 著者:えらいてんちょう
救急精神病棟 (講談社+α文庫)救急精神病棟 (講談社+α文庫)感想
重厚な一冊。精神科が身近にある人もそうでない人にもぜひ読んで欲しい。取材から15年経って、日本の最新医療は変わっただろうか? 変わっていて欲しい。登場する医師や看護師の、患者のしんどさに寄り添う心に敬服。精神科だけでなく、病院が社会の厄介者とされた人の収容所になりませんように。でも社会はあまりにも脆弱だ。
読了日:01月14日 著者:野村 進
くろいのくろいの感想
わたしも「くろいの」とお友達になりたいなあ。トトロと同様、子どもだけですか?(◞‸◟)
読了日:01月14日 著者:田中清代
心のクウェート心のクウェート感想
ホームページで読みました。http://www.kayamatetsu.com/ 最初ルヶ汢謔ンたいなものだと思っていたからフィクション部分が重なってきてびっくりした。現実の旅をもとに脳内で再構築された「心のクウェート」(現存の国クウェートとは関係ない)に向かう旅。とてもおもしろかった。旅の中に日常を置きたい感覚はよくわかる。だからわたしはウィークリーマンション的なところに滞在したいんだな。
読了日:01月10日 著者:香山哲
約束のネバーランド 12 (ジャンプコミックス)約束のネバーランド 12 (ジャンプコミックス)感想
あああもう、毎度心臓に悪いマンガだわ~~~。でも読んじゃうんだけどさ。今回も何度中断したことやら。つかの間の平穏。あと少しで目標に届く、その希望を打ち破るかのような…この展開、そして死亡フラグっぽい終わり方…どうか、生きて!! 次巻はきっと、あの子が復活しますね。ここから反撃ターンだ! しかし脱獄から2年を経て、エマがお姉さん的(ビジュアル)になるか? と思いきや…エマはエマだね~!
読了日:01月07日 著者:出水 ぽすか
昭和レトロ自販機大百科昭和レトロ自販機大百科感想
なにコレ珍百景などTVでも話題になった、冷凍ではない食品を販売する、昭和レトロ自販機の辞典。良書。初心者も読みやすく、マニアも納得の濃い内容。「御三家」と呼ばれる販売機の仕組みから始まり、全国50か所以上の販売所(閉鎖含む)を取材しMAPに記載。1か所1ページずつの記事も、写真と文章の分量がちょうどよく楽しめる。これを一人の人が書いたとは! 唸る。メーカー対応ではなく所有者がメンテナンスをし続け、多くの人に愛されている自販機。この本は2015年段階での最新情報を記載しているが、3年半たった現状も気になる。
読了日:01月07日 著者:越野 弘之
ギャンブル依存国家・日本 パチンコからはじまる精神疾患 (光文社新書)ギャンブル依存国家・日本 パチンコからはじまる精神疾患 (光文社新書)感想
よかった。著者は作家兼精神科医で、ギャンブル症(いわゆるギャンブル依存症)の治療も専門的に行う。IRを待つまでもなくすでにギャンブル漬けの日本。ギャンブル症患者はわかっているだけでも500万人に上るが、規制や対策はおろか、国がこぞって公営ギャンブルを推奨し、パチンコ店はローソンの件数に匹敵する。こんな野放し状態の国は日本だけだという。一度ギャンブルにとり憑かれると、自分の意志だけでやめることはできない。人を殺してでもやりたくなる。恐ろしい。著者はほかにも関連の本を上梓しているようなので、そちらも読みたい。
読了日:01月06日 著者:帚木 蓬生
レンブラントの帽子レンブラントの帽子感想
末カ学は苦手なのだけれど、ひとり編集者の夏葉社・島田さんが絶版になっていたものを救い上げた本、ということで手に取ってみた。よかった。じっくりじっくり、行きつ戻りつ、かみしめながら読みたい本。普通は省略してしまうような人の心の機微について(多くは神経質であったり臆病な恐れのような、きわめて個人的な感情が)精密に表現されている。本棚に収めたい本を作りたい、という願いそのままの本になっている。が、残念ながら私が読んだのは図書館の蔵書。この本が収まるにふさわしい本の並びができたら、迎えたい。
読了日:01月05日 著者:バーナード・マラマッド
子どものまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理 (幻冬舎新書)子どものまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理 (幻冬舎新書)感想
うーん…全体的に批判的に若者を語っているところに嫌悪感を覚える(あとがきで「今の若者の良さ」を挽回しているのだけれど)。「若者」ってどの世代のことを言っているのかが揺らいでいるところも「?」です。(1985年生まれであったり、今の中学生であったり。)極端な例を般化している点も見受けられる。繰り返し出てくる「エネルギーが下がっている」というキーワード。若者がそのような特徴を持つようになったのは、社会に順応した結果だろう。生きにくさの原因がわからず苦しむのは、つらいね。
読了日:01月05日 著者:鍋田 恭孝
シアトル発 ちょっとブラックなコーヒーの教科書シアトル発 ちょっとブラックなコーヒーの教科書感想
コーヒーについての豆知識絵本(ちょっと大人向け、アメリカンブラックジョークもあり)的な。シアトル発、なのでコーヒーといってもエスプレッソの話が多い。パワーャCント資料みたいな感じでサクサク読めるけれど、「あれ、それさっきも書いてなかった?」って感じに情報が整理されていないのが残念。コーヒーを飲むと目が覚めるメカニズム…が書いてあるけれど、私はコーヒー飲みながら居眠りするくらいで、目覚ましとしては効きません(^^;) 
読了日:01月04日 著者:岩田 リョウコ

読書メーター



9月に読んだ本

2018-10-01 08:11:00 | 
9月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:4107
ナイス数:5404

ひとりずもう 下 漫画版 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)ひとりずもう 下 漫画版 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)感想
びゃあびゃあ泣きながら読んだ。さくらももこは自分を客観視して描くのがうまい。ただのリリカルな思い出としてではなく、自分をキャラクターに昇華させて作品の1要素として変換することができる。うらやましい。私と同じ、「ぐうたら」が大好きなのに、どうしてもなりたい漫画家という職業があったということ、生涯の親友のたまちゃんがいたこと、お父さんのお気楽ひろしが揺るがずももちゃんを信用してくれていたこと。人をうらやんでもどうにもならないから、私は私で自分の納得の行くよう生きるしかない。
読了日:09月30日 著者:さくら ももこ
絵本を読むと「天職」が見つかる絵本を読むと「天職」が見つかる感想
「ほんまかいな!」とつっこみを入れたくなるようなタイトル。本気にせんとこう~と軽い気持ちで読み始めましたが、なかなかよかったです。でも中身もわりと軽めかな。「人間生きて死ねば、それで合格!」「成功より満足な人生を歩もう。」うん、わたしが幸せになるように生きよう。著者は「やりたいこと探し」専門のカウンセラーなんだって。やりたいこともわからなくなるくらい、今の日本に生きる人の心と頭と体は忙しいんだね。
読了日:09月26日 著者:中越 裕史
母・娘・祖母が共存するために母・娘・祖母が共存するために感想
論文調で読みにくかったので飛ばし読み。タイトルどおり、というよりは著者の母娘研究の集大成という感じ。「同居していても距離を置く方法」(わずか1ページほどだけれど)がよかった。母に対して丁寧語で接するのですって。著者が発端となって、盛り上がった運動が「毒母」という言葉を生む、そのことには著者は否定的だった。確かに関係性の問題は、母を悪者にしても解決しないものね。
読了日:09月25日 著者:信田さよ子
不道徳お母さん講座: 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか不道徳お母さん講座: 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか感想
わたしは「お母さん」じゃないけれど、この題名を見て「これは今、わたしが読みたい本に違いない」と手にとってレジへ。帰りの電車で貪り読みました。日本では母親の自己犠牲は当たり前とされている、特攻隊の自己犠牲は「二度と繰り返してはいけない」と言われているのに。国語教材に道徳要素を取り入れたものが多い訳がわかった。体罰になり代わったのは「感動統治」(巨大組体操、二分の一成人式、卒業式の呼びかけ)という論に納得。個人としての幸せの追求は全体の幸せを崩すものではない、と再び強く思った。
読了日:09月25日 著者:堀越英美
柴犬フクと猫のタラ。: 自然の中で2匹が織りなす のんびりな日々柴犬フクと猫のタラ。: 自然の中で2匹が織りなす のんびりな日々感想
おや、登録していなかった。読友さんに借りていた本、返す前に再読。異種間なかよし、ってなんでこんなに心がほっこりするのでしょう。しかも、タラちゃんがやってきた当初は反発する磁石のようだったのが、徐々に仲良しになって行ったってのがまたぐっと来る。季節ごとの写真、美しい花々。プラス、93歳のおじいやん。おじいやん、今も元気ですか?
読了日:09月25日 著者:松田 智恵
月で遊ぶ月で遊ぶ感想
お月さん大好き。でもここまで積極的にあそんでなかったな。せいぜい見えたら写真を撮るくらいで。月飲は是非やろう! お月見泥棒は読友さんのつぶやきで知ったけれど、楽しい風習ですね。復活してほしいな。ありえない三日月の形も、主観を交えると正しいってお話がいいな、と思いました。
読了日:09月22日 著者:中野 純
関西秋Walker 2018 ウォーカームック関西秋Walker 2018 ウォーカームック感想
美容室で。この秋こそ高槻のしいたけセンターでしいたけもぎをして、バーベキューして食べようと誓いました。あと、メガネを外していたのであまり詳しく読めず・・・
読了日:09月21日 著者:
死をどう生きたか―私の心に残る人びと (中公新書 (686))死をどう生きたか―私の心に残る人びと (中公新書 (686))感想
店番中に拾い読み。日野原さんが主治医として関わった人の、闘病から死に至るまで。いざ自分がしに直面したら「あがきたくない」と思うけれど、死を受容するなんて本当に直前まで無理なのだろうなと思う。聖路加病院だからかクリスチャンの患者さんが多い。信仰を持つことは心穏やかに死を受容する助けになるのだろうか? 私は信仰は持てないけれど…。あがいてあがいて死んでいくことがみっともないなんて、生きている人間が言うのはなんと傲慢なことか、と思った。
読了日:09月21日 著者:日野原 重明
あのころあのころ感想
店番中にところどころ拾い読み。ああ、このエピソードは漫画でも読んだなあ、とか懐かしく思いましたが、ふと「これを書いた人はもうこの世にはいないのね」と。毎日たくさんの人が亡くなっているから、と思っているので、普段はとくに著名人の訃報を嘆いたりしないのですが。でも近年の作品より若い頃の作品の方が好きだから、無理に未読を見つけ出して読むんじゃなくて、昔好きだった本をまた読み返したいな。
読了日:09月20日 著者:さくら ももこ
ひとりずもう 上―漫画版 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)ひとりずもう 上―漫画版 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)感想
お店番中、人の棚のを(買えよ!)。エッセイ版も読みかけてるんだけど、ご自分のエッセイのコミカライズって、もう一度描き直すことだから全然別の作品になるんだなあ、と。わたしもももちゃんのように、ぐうぐう寝ていて、出かけるより家にいた方が好きだったなあ(今も…)。高1の「やる気ないけど仲良しクラス」、素敵だ。そしてヒロシ! やっぱりヒロシが最高、大好き。「夢は夢で終わらせる男。それがオレさ。」名言。
読了日:09月20日 著者:さくら ももこ
人形の国(3) (シリウスKC)人形の国(3) (シリウスKC)感想
2巻の最後の絶体絶命をどう切り抜ける?とドキドキの始まりだったけど…あっけなさすぎでしょこれは…。チート的になってきたなあ、と思ったらもっとチートが現れた。なんか人物もイケメンとかわいこちゃんばかりで萎えるなあ、と思ったところにきて「恒差廟」にウヒョッ。あとは静電気で髪の毛逆立つエスローがかわいいです。しかし風呂でかち合うシーンの多い漫画だな。
読了日:09月16日 著者:弐瓶 勉
人形の国(2) (シリウスKC)人形の国(2) (シリウスKC)感想
あれ、登録してなかったようだ。3巻読む前に再読。少年誌だからか、展開がわかりやすくて早い。キャラクターもかわいい女の子ばかりだなあ。もふもふタイターニアがもっと見たかったよ。
読了日:09月16日 著者:弐瓶 勉
虫のしわざ観察ガイド—野山で見つかる食痕・産卵痕・巣虫のしわざ観察ガイド—野山で見つかる食痕・産卵痕・巣感想
虫がかじった葉っぱはよく見るけれど、どんな虫が食べているんだろう? という疑問を解決してくれる本。うちの団地のサンゴジュの生垣がぼろぼろだったのは、こんな虫さんにやられていたのか! ドングリから幼虫が出てきて「ああああ」となった人は多いだろうけれど、それがこんなかわいい虫になるって、知ってた? 虫こぶは幼虫のおうち。家の中に居たら見かけない虫たち。今度食痕を見かけたら、まわりを探してみよう。楽しい本でした。虫のしわざの痕だけでなく、実際にそこに作業中(?)の虫の姿を写真に収めるのは苦労したことでしょう。
読了日:09月16日 著者:新開 孝
世界に「かゆい」がなくなる日 (ナツメ社サイエンス)世界に「かゆい」がなくなる日 (ナツメ社サイエンス)感想
医師による痒み対策の本ではなく、生理学者による痒みのメカニズムと研究の解説の本だとわかったのは、読み終わる直前でした(^_^;) アレルギー体質なので長年痒みに悩まされているけれど(なんなら今も複数の場所が痒い)、なるほど身を守るために「痒い」という感覚は必要なのだね。そういうことなら眠れないほど痒いことはほとんどないから、これからも痒みとの付き合いをしていかなしゃあないかな。でも「搔く事によってもたらされる快感は神さまからのささやかなプレゼント」とは思えないなあ〜。
読了日:09月15日 著者:柿木隆介
俺俺俺俺感想
自己と他者の境界線はなんなのか。皮膚? 記憶は簡単に塗り変わってしまう、それなら自分の中には「確固たる自分」というものは存在しないのではないか。我々が他者に怒りを覚えるのは自分との違いからか、それとも彼の中に自分の嫌いなところを見出すからなのか。自分と同じところがあるから信頼できるのか、それとも逆か。数々の無差別殺人者が本当に殺したかったのは「誰でもいい」他人ではなくて自分なんだろうな、とふと思った。
読了日:09月14日 著者:星野 智幸
kodomoe(コドモエ) 2018年 10 月号(とじこみ付録 ノラネコぐんだんハロウィンメッセージカード 付録【1】別冊32P絵本「たべものやさん しりとりたいかい かいさいします」(シゲタサヤカ) 付録【2】別冊24P絵本「こっきのえほん」(あきやまかぜさぶろう) )kodomoe(コドモエ) 2018年 10 月号(とじこみ付録 ノラネコぐんだんハロウィンメッセージカード 付録【1】別冊32P絵本「たべものやさん しりとりたいかい かいさいします」(シゲタサヤカ) 付録【2】別冊24P絵本「こっきのえほん」(あきやまかぜさぶろう) )感想
子どももいないのに付録目当てで定期購読してる本。多分今回が最後かな。だんだん傾向に嫌気がさしてきたところだからちょうどいい。表紙の「地頭をよくする!」におえっとなり、「天才はこうして育つ」に白けました。プレジデントかよ。まあそういう言葉で頭の固い人を釣る戦法っぽいですが、なんかね。さて、「イヤイヤ期の乗り切りテクニック」。イヤイヤ期のお子さんを持つ親御さんに頭が下がります。付録の絵本の感想はコメントにて。
読了日:09月10日 著者:シゲタ サヤカ,あきやま かぜさぶろう
くらべる日本 東西南北くらべる日本 東西南北感想
「くらべる東西」も好きですが、これもよかった。「どっちが正しい」ではなく、いろいろあっていいし、そのほうが面白い。わたしは東→西に来たので、表紙のスコップ/シャベル問題は今でも混乱します。確かに都道府県区切りでは割り切れないものもありますよね。せまい地域の中でも「こんなに違う!」ってのがわかると楽しい。「いがまんじゅう」「塩辛納豆」って存在自体をこの本読むまで知らなかったな。道路の「止まれ」の「れ」は確かに大阪バージョンがしっくり見慣れてる。地元栃木は東京方式なのか? 今度帰省したら見てみよう。
読了日:09月10日 著者:山出 高士,おかべ たかし
古生物のサイズが実感できる!  リアルサイズ古生物図鑑 古生代編古生物のサイズが実感できる! リアルサイズ古生物図鑑 古生代編感想
立ち読みで失礼。古生物を現代の風景にマッチングさせた図鑑。よい。しかし食べ物として扱われているものが多すぎでは? 楽しいけどさ。ハルキゲニアってこんなに小さかったんだ! わたしの好きなアサフス(かたつむり三葉虫)はあまり面白くないシチュエーションでちょっと不満。恐竜的なのは少ないです。
読了日:09月06日 著者:土屋 健
方言でたのしむイソップ物語方言でたのしむイソップ物語感想
思っていたのとはちょっと違った。というか、わたしがイソップ童話をほとんど知らないと言うことが判明し、原著と安野版の方言以外の違いがよくわからず、あまり楽しめず。むう。
読了日:09月04日 著者:安野 光雅
テースト・オブ・苦虫〈1〉 (中公文庫)テースト・オブ・苦虫〈1〉 (中公文庫)感想
旅先のブックオフで購入。癖になるね、この文体。なんとリズミカル。「えいえいえいえい、おうおうおうおう、だだど丼」なんてまんま、聞こえてくるじゃないか。小説もいいがエッセイもいい。ほんで音楽もできるなんて、最強じゃないか町田康。敬意を払って、私も今日からパジャマをピジャマ、と発音するしだいです。
読了日:09月03日 著者:町田 康
THE BIG ISSUE JAPAN vol.342THE BIG ISSUE JAPAN vol.342感想
特集「ホーム」をめぐる7つのショートストーリー、に惹かれて購入。「ホーム」という言葉の捉え方が人それぞれで面白い。津村さんが子持ち女性が主人公の話を書くのって珍しいな。いしいしんじ氏のと星野智幸氏の作品が好き。
読了日:09月03日 著者:
SAVVY(サヴィ)2018年10月号[雑誌]SAVVY(サヴィ)2018年10月号[雑誌]感想
立ち読みで失礼。関西から行くアートを巡る1泊2日&日帰り旅。えっ、祇園に現代美術館ができていたなんて知らなかった(ひょっとしてわたしが知らないだけで、前からあったのでせうか)。和歌山の美術館併設のブックカフェいいね。出雲や松江は未踏だから行ってみたい。細見美術館の春画&妖怪画展気になる。10月ごろ、つれあいと久しぶりの2人旅に行こうかと話しているんだけれど、アート関係は彼がまったく興味外なのでこの本の情報は、またひとり旅に活用されることでしょう笑
読了日:09月02日 著者:
生き地獄天国―雨宮処凛自伝 (ちくま文庫)生き地獄天国―雨宮処凛自伝 (ちくま文庫)感想
とても振れ幅の大きい彼女の人生に、興味を持って手に取った。なんというか、影響されやすい人なんだなあ、と。右翼とか左翼とかどうでもよくて、自分の人生に意味を持たせてくれる何かが欲しかったんだね。自分のそのままを受け入れてくれる対象を見つけるのは危険。拠り所はできるだけたくさん、すこしずつもとう。
読了日:09月02日 著者:雨宮 処凛

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3月に読んだ本(2)

2018-04-11 06:48:00 | 
まっくら、奇妙にしずかまっくら、奇妙にしずか感想
穂村さんの書評集に載っていた本。題名も文章も絵もストーリーも、奇妙で不穏。精緻で機械的、ロープやコードがたくさんある特徴的なこだわりの強い絵はシャープペンシルのみで描かれているそうだ。使われた芯は400本、て、穂村さんも書いてたけど、普通そんなの数えるか?笑 たくさん賞を受賞した作品だけれど、なんだか浮ュて、私は手元に置きたくないよ。
読了日:03月14日 著者:アイナール トゥルコウスキィ
それでも美しい動物たち 亜南極からサバンナまで、写真で知る「生き方」のリアル (サイエンス・アイ新書)それでも美しい動物たち 亜南極からサバンナまで、写真で知る「生き方」のリアル (サイエンス・アイ新書)感想
私の大好きな動物写真家・福田幸広さんの本。良書。フィールドで出会った野生動物たちの写真と、写真を撮りながら観察して気づいた動物たちの生き方。短いエッセイが盛りだくさん、という感じで気軽に読めます。新書ながら全ページフルカラー写真で、とても豪華な本。撮影地の地図が載っているのもャCント高い。野生動物たちの生き様の中に人間社会を見出すなど、著者の人柄がうかがえます。過酷に思える野生での生き方、だけれど動物たちも楽できるところは楽している、というところに目がうろこ。いつでも全力じゃなくて、いいんだね。
読了日:03月14日 著者:福田 幸広
うわのそらうわのそら感想
表紙にピンと来て古本で購入して積んでおいたのを、ようやく。好きだ! これはあたり。エッセイ風あり、ショートショート風あり、どこまで本当にあったことなのか、夢の話か。ところどころに挟まる文章も真実を突いていてはっとします。この人と仲良くなれそうだな、と思って帯を見たら、suicaのペンギンのデザイナーさんじゃないか! ひゃあ。suicaのペンギンがあんなに愛らしい訳がわかった気がします。
読了日:03月12日 著者:坂崎 千春
物語が、始まる (中公文庫)物語が、始まる (中公文庫)感想
こんなにも私好みの短編集を読み残していたなんて。うれしいです。生き物が死んで分解された分子原子が循環していくように、川上さんの中で解体され、再構築されていく言葉たち。血のつながりや出産、恋愛がテーマの底にあるのになんと無機質な感じがすることよ。表題作の雛形の話と、最後の「墓を探す」が特に好きです。穂村さんの解説も、解説になっているのかわからないけれど、いい。表紙の模様、熊か何かの足跡かと思ったら桐の文様。
読了日:03月11日 著者:川上 弘美
ダ・ヴィンチ 2018年4月号ダ・ヴィンチ 2018年4月号感想
読みたいと思っていた山白朝子「私の頭が正常だったら」のインタビューが読めてよかった。あと、木皿泉(トムちゃんときちゃん夫妻)のインタビューがとてもとても心に染みた。「プロセスを楽しむ」ってこと、最近やっとわかりはじめたばかりの私も、自分の中の“こうあらねば”を崩して、オリジナルな幸せで満足できる人間になりたい。今号でプレゼントも終わり。1年間ありがとうございました。
読了日:03月10日 著者:
裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)感想
エンターテイメントとしての裁判傍聴入門記。裁判傍聴の面白さは小さな劇場で見る芝居の面白さに通じるのかな、と感じた。テレビドラマでやっていたなら「ほーん」とチャンネルを変えてしまうようなベタなストーリーやキャラクターでも小さな劇場なら場の一体感というか空気間のようなものが面白さを増大させる。生である醍醐味。しかし日本の司法制度のダメさというか…結局は弁護士と検察官の腕にかかっているし、被告人も本当に反省している人はつらつらと「反省しています、二度とやりません」なんて言葉出てこないよね。ノラネコぐんだんか。
読了日:03月09日 著者:北尾 トロ
これから泳ぎにいきませんか: 穂村弘の書評集これから泳ぎにいきませんか: 穂村弘の書評集感想
図書館本。最近ほむほむサイド(歌人としての穂村弘ではなく)のエッセイはおなかいっぱいになっていたのだけれど、これは大丈夫だろうと思って手に取った。とてもよかった。雑誌に掲載された短い書評と文庫巻末に寄せた解説をまとめた本。読みたい本が、一気に増えてしまった。どうしてくれる。でも、現実社会と折り合いがつかなくて生きにくい人が私以外にも結構たくさんいて、そういう私だからこそ楽しめる文学がある、ということを認識させてくれた。短歌の本も多く、歌に対する穂村さんの解説が読めたのも嬉しい。表紙も題名も、すごく好き。
読了日:03月07日 著者:穂村弘
表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬感想
図書館の順番が回ってきて。たった5日の休暇をまるまる当てたキューバ旅行。遠いのにたった3泊で、それなのに1冊の本を書けるだなんて、きっと中身の濃い旅行に違いない。彼を駆り立てたものが何かを知りたくて読みました。新自由主義と社会主義。競争原理とコネ。どっちがいいかはわからない。でも本当に欲しいわけでもないものを、広告会社とメディアの戦略によって欲しいと思い込まされたりする世の中に嫌気が差している(わりにはそこから抜け出せない)自分には若林君のジレンマが痛いほどわかる。最後はちょっと、かっこつけすぎかな。
読了日:03月06日 著者:若林 正恭
「いる」じゃん「いる」じゃん感想
工藤直子さんと松本大洋さんの、親子合作絵本。ああ、最強だ。読むたびにきっと、違う気持ちに気づくだろうな。「今日」がいつもはじめてみたいに。図書館で借りたけれど、これは蔵書にしたい。ウッスウッス。みんないるじゃん。イェイ。「あんたのことわすれない。」
読了日:03月05日 著者:くどう なおこ,松本 大洋
ぽんぽんでつくるどうぶつとモチーフぽんぽんでつくるどうぶつとモチーフ感想
目の保養に。頭だけぽんぽんはかわいくてもなんだか生首に見えてNGなのですが、この本には表紙のハムスターさんのような全身像も多数。ぽんぽん同士やフェルト、ニードルフェルトを組み合わせて成形。作り方のページは初心者向けのものからはじまっています。「ひよこのヘアゴム」、これなら作れるかもしれない。でもその後の難易度の上がり方が急激。猫の全身像にいたっては、マズルもミニぽんぽんで作る凝り様。すごい。インコが素朴ながらかわいさダントツ。たくさん作ってコロコロ転がしておきたい。
読了日:03月05日 著者:伊藤 和子(こいと)
深ぼり京都さんぽ深ぼり京都さんぽ感想
洛外(伏見山科)と千ブラのところを再読。上七軒あたりに長逗留して、暮らすように千本中立売をぶらつきたい。条件にぴったり合うマンスリーを見つけたのだけれど、今はまだ行動力がない…時間はあるのに残念。
読了日:03月05日 著者:グレゴリ青山
この写真がすごい2この写真がすごい2感想
編者が「すごい」と思った写真をプロアマ問わず(アマといってもコンテスト出品作等なので、本当の意味の「アマチュア」ではないが)集めた写真集。これはスナップ写真だろ、というのが写真家の作品だったりして面白い。時間や空間を切り取る技術、それが写真を件pたらしめる。法事の後の宴会の写真と煙草をのむ沖縄のおばあさんの写真が好き。
読了日:03月05日 著者:大 昭子
ひなまつりをもう一度(記念日にショートショートを‬⁩)ひなまつりをもう一度(記念日にショートショートを‬⁩)感想
は? この娘、性格悪くないか? サプライズなんかする必要性ないでしょ。「感動した」って感想が多いけれど、ラストにイラッとする以上感想が出ないのは私がサプライズが嫌いだからだろうか。あとPCからの閲覧だと、字が細くて読みにくかったです。「俺」が誰かがわかった中盤は思わず「ほう」と思いました。
読了日:03月05日 著者:行成 薫
ひなまつりの奇跡(記念日にショートショートを‬⁩)ひなまつりの奇跡(記念日にショートショートを‬⁩)感想
オチにズコーっとなりました。お話のための設定、って感じで、うーんなんだかなあ。
読了日:03月05日 著者:喜多 喜久
呪い雛(記念日にショートショートを‬⁩)呪い雛(記念日にショートショートを‬⁩)感想
オチは中盤でわかってしまったけれど、小さい頃に感じた「お雛様ってちょっと不気味」という感覚を思い出しました。今市子さんの漫画「夜の森の底に」を読みたくなった。
読了日:03月05日 著者:木下 昌輝
最後のちらしずし(記念日にショートショートを‬⁩)最後のちらしずし(記念日にショートショートを‬⁩)感想
記念日SSシリーズ。おお、これはいい。ふわっとおだやかな(そしておなかが鳴る)出だしに緊迫の中盤、からの優しいオチ。いいものを読ませていただきました。
読了日:03月05日 著者:神家 正成
こぐまのケーキ屋さん (ゲッサン少年サンデーコミックス)こぐまのケーキ屋さん (ゲッサン少年サンデーコミックス)感想
発売日にかって来ました。ツイッターでも読んでいましたが、まとめて読むとてんちょうのかわいさに溺れそうです。変型判の本の形は絵本みたいだし、遊び紙は包装紙みたいでとってもかわいいです。私は作者が2ちゃんねるで廃屋凸の実況レモオていたころからのファンです(進行形ではなくまとめで読んだのですが)。こぐま、長く続いて欲しい!
読了日:03月02日 著者:カメントツ
くらべる世界くらべる世界感想
蔦屋書店にて。なぜか旅行のコーナーにありました。面白かったのですが、今回は「西と東」など2つのものの比較ではない(世界中にいろいろとバリエーションがあるものの中からチョイスされたもの2つの比較)ものもあり、それについては「んーなんだかすっきりしない」…となりました。表紙のじゃんけんとか、オムレツとか。片方を日本に固定すればまとまりが出たのかな? フランス式庭園の写真は私の母校のものでびっくり(しかも写真では気づかず、解説を読んで「ああ、確かにこんなとこあったな!」と思い出す)。
読了日:03月02日 著者:山出 高士,おかべ たかし
るるぶ にっぽんの動物園 (JTBのMOOK)るるぶ にっぽんの動物園 (JTBのMOOK)感想
蔦屋書店にて立ち読み。「希少動物」のページにウォンバットが載っていてうれしい! そしてウォンバットがいる3つの動物園が全部載っていてうれしい! 気になっているセスジキノボリカンガルー、日本ではズーラシアにしかいないのか~。北海道にはトナカイの牧場があるなんて。そういう、小さい動物施設を巡ってみたい(もちろん大きな動物園も好きです)。
読了日:03月02日 著者:
一人交換日記 2 (ビッグコミックススペシャル)一人交換日記 2 (ビッグコミックススペシャル)感想
本屋で目にして「この人まだ描いてたのか!」と驚き、著者のその後が心配で手に取る。1巻を読んだとき「この人に必要なのはとにかく治療、漫画なんか描いている場合じゃない」と思ったから。入院を経て少し回復しつつある最後でよかった。しかし現在進行形のしんどさを作品として公開するってのはやはり危険かつ作品として成り立っていないと感じた。(その点初作の「さびしすぎてレズ風俗…」のほうは過去のことを書いているので安心かつ作品として成立。)エゴサーチで作品への批判を読んで「踏みにじらないで」っていうのはちょっとどうかと。
読了日:03月02日 著者:永田 カビ
3月のライオン ダイアリー 2018.3-2019.33月のライオン ダイアリー 2018.3-2019.3感想
もう今年の手帳あるのに中を見たくて買ってしまった。月間予定+メモたくさん。最後にはニャー将棋のページも。
読了日:03月01日 著者:羽海野チカ

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