へなちょこの日々

プラナリア飼育記録から始まったブログ。

11月に読んだ本(2)

2016-12-01 09:15:00 | 
読了日:11月16日 著者:山白朝子
この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)感想
紙版は2冊とも貸してしまっているので(^^;)電子書籍。映画のあとの復習。映画で気づいた細かいところが漫画の中にもちゃんと描かれていた。映像化でよくわかって楽しかったのは、この巻では「波のうさぎ」とすずの節約料理術のところ。コクバの上に置かれた椿の赤、カラーは偉大だ。4匹のめざしを、お父さんの弁当用に1&夕飯にお父さんお母さん1ずつ、すずと周作さんで半分こ、北条家の優しさとすずさん夫婦の仲のよさが表れているなあ。逆に映画では、同じ章の楠木公がぶひひんと登場しなかったのが残念。
読了日:11月16日 著者:こうの史代
ノラネコぐんだん そらをとぶノラネコぐんだん そらをとぶ感想
立ち読みで。もうこの、表紙からして「うひゃひゃ」と笑いたくなります。ノラネコぐんだん、自由やなー。なんて安楽な無人島なんだろう。人間のおじさんならヒゲモジャになるところ、ノラネコたちはwww そして説教されて正座で反省(絶対してるふり)。最初から最後まで私は「うひゃひゃ」でした。
読了日:11月15日 著者:工藤ノリコ
弟の夫(3) (アクションコミックス(月刊アクション))弟の夫(3) (アクションコミックス(月刊アクション))感想
レンタル電子書籍で。血縁や戸籍は関係なく、素の自分を出せる暖かい関係、それを「家族」と呼ぶのかもしれない。自分はなんとも思っていないつもりでも、周りの目が気になってしまったらそれは差別していることなのだろうか。特別視しない、自然体でいることって努力でどうなるわけではないから…難しいね。カナちゃんの担任(何でこいつまでガチムチなんだ)が気になるが…不穏な予感を感じさせつつ、いい方向(例えばゲストティーチャーをマイクにお願いしたい、とか)だったらうれしいけど。
読了日:11月15日 著者:田亀源五郎
ぬり絵BOOK 岩合さんのネコぬり絵BOOK 岩合さんのネコ感想
実際に塗ってみて。写真の印刷と塗りやすい紙を意識されたのか写真と塗り絵のページが分かれているので、写真か塗り絵か、どちらか切り離し式でないと非常に不便。そして絵が小さい。せめて写真より大きくないと塗りにくい。猫が小さいものは塗る気も起きない。模様を輪郭線で囲む(三毛猫とか)のもチープになる原因。線画の線がエッジが効いていて、かわいい表情が台無し。背景がごちゃごちゃしすぎなものが多い。ということで塗り絵としては残念な出来でした。私が多くを求めすぎなのかもね…。
読了日:11月14日 著者:岩合光昭
うさぎちゃんとゆきだるまうさぎちゃんとゆきだるま感想
立ち読みで。「くまのがっこう」の作者コンビ。えらい絶賛な帯がついていましたが… ひねった展開や心に迫るエピソードは何もありません。「うさぎさんかわいいねー」な絵本。
読了日:11月13日 著者:あいはらひろゆき
この世界の片隅に(後編) (アクションコミックス)この世界の片隅に(後編) (アクションコミックス)感想
映画を見る前に再読。前編が登録されていないので、とりあえずこちらだけ。行きつ戻りつ、何度も繰り返してゆっくり読み進めた。世界の切れ端である私のためにあなたのために、いつでも居場所が用意されている。記憶の器として生き続ける、人としてのその宿命は時として残酷でもある。けれど私とそのとき一緒にいた人しか知りえない思い出を自分の中に宿せるのはとても贅沢なことなんだ。読んでいると心がぎゅーっと苦しくなるけれど、大好きな作品。これからも何度でも読みます。
読了日:11月13日 著者:こうの史代
ふたりのねこふたりのねこ感想
やさしい絵と色合い。なんて切ない話。相手の幸せを願うこととそばにいてほしいと思うことは同じ愛ではないの? ぽろぽろと流れるニャンコの涙が胸にたまる。離れていても、きっと二人はかぞく。
読了日:11月12日 著者:ヒグチユウコ
ルゥーシー・リィー 現代イギリス陶潔ニルゥーシー・リィー 現代イギリス陶潔ニ感想
立ち読みで。好きな陶潔ニさん。ずっと前に、東洋陶磁美術館で特集をやったときに見に行き、一目ぼれ。現代的で、どこか日本や北欧の陶器を感じさせる器。やさしい色合いの釉薬、なめらかな形。飾っておくよりもきっと普段使いで生きてくる、寄り添える器たち。また現物を見たいものです。
読了日:11月10日 著者:
みつけてんみつけてん感想
立ち読みにて。「どこいったん」「ちがうねん」と来て「みつけてん」。どうにも前2作の不穏な感じがよぎり、「この仲よしかめさんがラストで血で血を洗う争いを…?」とガクブルしながら読み進めましたが…。うん、ぼうし3部作の中ではこれがいちばん好き。表紙の背景の色、きれいですね。
読了日:11月10日 著者:
およげないさかな (せなけいこのえ・ほ・ん)およげないさかな (せなけいこのえ・ほ・ん)感想
立ち読み。せなさんの本にしてはめずらしく、線描。およげないさかなと男の子、泳げるように一生懸命練習します。スイミングスクールで…笑。ハッピーエンドのはずなのに、なんだかさみしい気持ちになってしまう。
読了日:11月10日 著者:せなけいこ
シマエナガちゃんシマエナガちゃん感想
立ち読みで。バスの時間が迫っていてじっくり読めなかった…(なら買えよ!)、すんません。団子になっている姿が世界一かわいいと評判のシマエナガですが、この写真集は飛んでいるところ、地面を歩いているところ、巣作りや子育ての様子まで。こういう系の鳥ってちょこまか動いて大変写しにくいと思うのですが、よくぞ撮ってくれました! ジャンプしているところがもんのっすんごくかわいいです。しかしやはりいちばんは雛の団子…。私も混ぜてください。またきちんと時間をかけてじっくり見たい本。
読了日:11月10日 著者:小原玲
かわいい鳥の立体切り紙: 身近な小鳥から世界の野鳥まで45作品かわいい鳥の立体切り紙: 身近な小鳥から世界の野鳥まで45作品感想
立ち読み。かわいい! 手先が器用でないし、飽き性なので私は手を出すのやめときますが。羽毛のふわふわ感が紙で出せるなんて。世界の鳥(ペンギン親子とかインコとか)もかわいいけど、日本の身近な小鳥が素敵。
読了日:11月10日 著者:やまもとえみこ
ヒグチユウコ 100POSTCARDS [Animals] ([ャXトカード])ヒグチユウコ 100POSTCARDS [Animals] ([ャXトカード])感想
買ってしまった…。分厚いいい紙に印刷されていて、使うのも使わないのももったいない。表の隅にはボリスのワンャCント(これも全部違う絵)、スタンプのところにはツチグリ坊や。しばらく眺めてニヤニヤします。
読了日:11月10日 著者:ヒグチユウコ
BとIとRとDBとIとRとD感想
図書館本。凸版印刷された題名が美しい装丁に魅了され、表紙を眺めるだけで何日も満足してしまった。8の短編を収録。駒子さんは幼かったころの、繊細な心のひだの震えを覚えているのだろうか。泣きたくなるほどに懐かしい、今では忘れてしまった感覚。なにかつめたい、おおきなものをぎゅっと抱きしめたくなる。
読了日:11月10日 著者:酒井駒子
超件pトマソン (ちくま文庫)超件pトマソン (ちくま文庫)感想
図書館本。取り寄せたらあまりの分厚さに仰け反ったけど面白かった。今なら写真だけでも十分本になるだろうが「不動産に付着していて美しく保存されている無用の長物」を「超件pトマソン」と定義し、鑑賞に値するものと知らしめた草分け的な本書。時代のせいかそれとも件pとはそういうものか、ところどころギョッとするような言葉に引っかかりますが、それも味なのかな。本書発行から四半世紀以上を経て開発が進んだ日本の街中では、猫も住みにくいしトマソンも絶滅寸前だろう。表紙写真の真実が分かったとき、肝がヒヤッとしました。ブルブル。
読了日:11月9日 著者:赤瀬川原平
10ねこ (福音館の科学シリーズ)10ねこ (福音館の科学シリーズ)感想
図書館本。岩合さんの写真絵本。はじめの「1ねこ」からページをめくるごとにねこが1匹ずつ増える。ねこが増えるたび次はどんなシチュエーションかな、とワクワク。「10匹ものねこが一堂に会して1枚の写真におさまるの!?」という疑問は見てのお楽しみ。おまけのページは圧巻! 表紙の、おなかとたまたま放り出して寝っころがっているねこちゃん、もはや禅の境地ですな。私が好きなのは1・3・4ねこのページ。4ねこ、お父さんねこの得意げな顔ったら(*´∀`*)
読了日:11月9日 著者:岩合光昭
「あ・そ・ぼ」やで!「あ・そ・ぼ」やで!感想
図書館本。「おこだでませんように」のくすのきしげのりさんの文に、漫画家のこうの史代さんの絵。フランス帰りの主人公ユキちゃんがのっぺりとした日本顔なのがいい。ストーリーはなんというか、私には優等生過ぎるような… でもこころがキュンとなる絵本でした。大阪のノリって「こういうもの」って知らないと「バカにされた」って思いがちなのかもね。
読了日:11月9日 著者:くすのきしげのり
きみが見つける物語 十代のための新名作 休日編 (角川文庫 あ 100-103)きみが見つける物語 十代のための新名作 休日編 (角川文庫 あ 100-103)感想
図書館本。「秋の牢獄」目当てで。他の話も面白かった。すらすら読めるしシリーズものの1篇が多いので、気に入ったら原本をあたるのもよし。字は大きめで難しい漢字には仮名もふってあるので「十代のための」と銘打ってあるように小学校高学年くらいからいけそう。しかし・・・「新名作」ってのはどうかと。特に森絵都の「春のあなぽこ」は「たのきんトリオ」にずっこけ、ブロマイドに懐かしさを覚え・・・。時事ネタは旬を過ぎてしまうと、物語へのひっかかりになってしまうんだなあ。休日編、で5編収録なのに季節が夏に片寄っているのが残念。
読了日:11月8日 著者:角川文庫編集部
ネコのぬり方ネコのぬり方感想
なんか・・・違うんだよなあ、猫の絵が。デフォルメの仕方が。とはいえ、塗ることで猫の柄に詳しくはなれました。
読了日:11月8日 著者:南幅俊輔
MUSEUM ミュージアム ヒグチユウコ塗り絵本MUSEUM ミュージアム ヒグチユウコ塗り絵本感想
届いた! 塗り絵だけどちゃんと絵本になっている! そして一つ一つの絵が素晴らしェエエエエエエ! 私の大好きなモチーフが盛りだくさんで悶絶。塗るのか? これに私が色を? 塗ってしまうのか? 畏れ多いィィィィ! と発狂しかける。もう一冊買うか。決定。
読了日:11月8日 著者:ヒグチユウコ
うちの猫がまた変なことしてる。2 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)うちの猫がまた変なことしてる。2 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)感想
連れ合いの遺伝子が時限発動したようで、最近抜け毛が多く本人もそれを気にしている。なので「猫を飼ったら猫の毛なのか自分の毛なのかわからなくなるから気にしなくて済むよ!」とアドバイスしたら何言ってんだこいつ、的に無言でにらまれた。仕方がないからこのおっさんを大きな猫だと思い込もうとしたけど、抜け毛の多さ以外に共通点がなかった。何を言いたいのか皆様もわからないと思いますが、要するにすごく猫が飼いたいのです。そんな私の猫欲をなだめるどころか燃え上がらせるエッセイ漫画第2作目。素晴らしい。猫のかわいさ満点。
読了日:11月8日 著者:卵山玉子
秋の牢獄 (角川ホラー文庫)秋の牢獄 (角川ホラー文庫)感想
11月7日が舞台の表題作だけ、他のアンソロジーを借りて再読(なんとややこしい)。もしリプレイを繰り返す運命なら今日がいい、というくらい、おだやかで気持ちのいい朝に読みました。こんなに短かったっけ? と思うくらい、すっと読んでしまった。人間、いや生命にとっては死ぬことが許されないのがいちばんの恐浮ネのか。不老不死とはいつの時代も人々の憧れではなかったか? リプレイヤーの藍の心境には楽しさと儚さと絶望と諦観が同居する。来年のために、文庫を買おうかなあ。
読了日:11月7日 著者:恒川光太郎
MOE 2016年 11 月号 [雑誌]MOE 2016年 11 月号 [雑誌]感想
図書館本。ヒグチユウコさんのことを今まで存じ上げず、「ボリス絵日記」をちょっと読んで大好きになり、ちょうど特集だったこの雑誌(これまた初読み)を借りてみた。リアルで精密な、とってもかわいい猫さんと…おお、これはアノマロカリス?! うわー、私の好みにどストライク!! 今まで知らなかったのが悔やまれます。他に、藤城清治さんの猫の絵も素敵でした。
読了日:11月7日 著者:
落ち葉切り紙: 美しい葉っぱモチーフ160作品と飾って楽しむアイデア落ち葉切り紙: 美しい葉っぱモチーフ160作品と飾って楽しむアイデア感想
図書館で立ち読み。切り紙でリアルな落ち葉が作れるんだなあ~。なんとなく切ればできそうな気もするけれど、そういうわけにはきっと行かない。大事なのは型紙だ!
読了日:11月6日 著者:Killigraph
カユイ カユイ―たぬきせんせいのびょうきのほん (かがくのとも傑作集)カユイ カユイ―たぬきせんせいのびょうきのほん (かがくのとも傑作集)感想
図書館で立ち読み。蕁麻疹、アトピー、水疱瘡、虱、蚊・・・などによるかゆみに悩まされる子ども達に、たぬき先生が優しくかゆみのわけや対処を教えてくれます。かゆみを「ムジムジ」と表現したり、薬をすすめるのは最低限、最後に「少しくらいかゆいほうが素敵でしょ」的な言葉で締めるなど、いい意味で予想を裏切られる絵本。毎日どこかしかの体のかゆみにムジムジしている私としては非常に励まされました。
読了日:11月6日 著者:毛利子来
監獄学園(1) (ヤンマガKCスペシャル)監獄学園(1) (ヤンマガKCスペシャル)感想
レンタル電子書籍無料にて。ものすごくしょうもなくてどうでもいい。こんなんあと20なん巻も続かせられるのって逆にすごい。
読了日:11月6日 著者:平本アキラ
旅館すずめや てくてく遠足日和旅館すずめや てくてく遠足日和感想
図書館に蔵書がなかったので、購入。切り絵絵本の「旅館すずめや」2作目。今度は旅館を飛び出して、秋の山へ遠足。季節の味覚や景色を楽しみます。前作同様、伝統小物がたくさん登場。今の時期にぴったりの本。それにしても女将は働き者だ。前作が冬、そしてこれが秋だったから、さらに続編春・夏も制作してほしいなあ。
読了日:11月6日 著者:雨宮尚子
ぬり絵BOOK 岩合さんのネコぬり絵BOOK 岩合さんのネコ感想
買ってしまった。岩合さんの猫写真と、それを線画におこしたぬりえ。仔猫多め。あれ、でも猫ってリアル線画にするとちょっと浮「…。毛のふかふか具合を上手に塗れるかどうかで、かわいさが決まると思います。背景がすごく大変そうなのも。私は多分、猫だけ塗ったら満足する。
読了日:11月6日 著者:岩合光昭
京都まち遺産探偵京都まち遺産探偵感想
図書館本。ジャケ借りです。京都の案内書なんて腐るほど出ているでしょうが、これはなんともニッチな視点で書かれた案内書。橋の欄干の形状やタイル、提灯の意匠など、建築家ならではの見所ャCントで建築物を紹介。マップも載っているけれど、15物ジャンルを紹介しているので、気になるジャンルは「きっと他にもあるはず」と自分で探せるであろう所がいいですね。石彫動物と石積み、西本願寺の埋め木探しが興味深い。レトロな雰囲気のいいカフェの紹介もあり。
読了日:11月5日 著者:円満字洋介
殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件感想
図書館本。ごめんなさい途中まで。今の精神状態で読み進めるのがつらくなって。他にも待っている方がいるので次に回します。溢れる情報の中から自分の信じたい情報を取捨選択することは、誰でもしているだろう。でも警察がそれをやってはいけない。冤罪が恐ろしいのは無実の人間が犯人として扱われ刑に処せられることだけでなく、真犯人が野放しになってしまうこと。誤認逮捕され収監された菅家さんの失われた時間、そしてその間に奪われた幼い命は二度と戻ってこない。真犯人はまだ、捕まっていない。
読了日:11月5日 著者:清水潔
小学館の図鑑NEO きのこシール (まるごとシールブック)小学館の図鑑NEO きのこシール (まるごとシールブック)感想
すばらしい! シールでありながら、ちゃんと図鑑になっていて食用かどうかもわかる。同じページにあるきのこは同じ科のキノコ、という凝り具合。人気のあるタマゴタケとベニテングタケは1種で1ページ分という贅沢。他の方のレビューに則り、使用用と保管用の2冊買いました。
読了日:11月4日 著者:大作晃一
野原ひろし 昼メシの流儀(1) (アクションコミックス)野原ひろし 昼メシの流儀(1) (アクションコミックス)感想
レンタル電子書籍で。最近サラメシが人気ですね。好きなものが食べられるのはうらやましいけど、毎日外食はお金がかさむし大変だ。ランチは量が多いのが基本だから、今量がそんなに食べられない身としては「サービス増量」は逆に迷惑。残すのは嫌だし。パンケーキの章で、連れ合いが「女子女子した店にひとりで入るのは無理、ミスドレベルでもダメ」といっていたのを思い出しました。私はラーメン屋でも牛丼屋でも、ひとり入店大丈夫なんですけどね・・・。漫画としては凡、野原ひろしである必然性も皆無。
読了日:11月4日 著者:塚原洋一
ギフト±(1) (ニチブンコミックス)ギフト±(1) (ニチブンコミックス)感想
レンタル電子書籍無料にて。自らも臓器移植で助かった少女・環が、「臓器になったほうが役に立つ」とみなした人間(「鯨」)を解体、友達を通じて闇医者に流す。んー、法に照らさず、さらには自分と関係のない人間を人間が裁くって傲慢なんじゃないですかね。よくネットに広告が出ていて気になっていた漫画だけど、続きはもういいかな。
読了日:11月2日 著者:ナガテユカ
はんなちゃんがめをさましたらはんなちゃんがめをさましたら感想
図書館本。ああ、駒子さんは夜の使い手だ。自分しか起きていない夜中ってもしかしたら時間が止まっているのかもしれないと思ってしまう。はんなちゃんはチロが一緒だったから、浮ュなく夜を楽しめたんだね。
読了日:11月1日 著者:酒井駒子
ずうのめ人形ずうのめ人形感想
図書館本。前作から登場人物などは引き継いでいるものの、単独でも大丈夫なお話。一章ごとに視点が移り変わる作風が読ませる。面白くてぐいぐい引き込まれるんだけど、なかなか読み進められなかったのは浮ウのせいか、私の集中力のなさか。オカルト的な浮ウだけでなく、いじめ、虐待など人間の隠し持つ浮ウも味わえた。読みながら引っかかっていたところがうまいこと伏線に。ちょっと叙述トリック的なところもあって、にんまり。ラストのもやっと感と収束感がすばらしい。しかしタワーマンション52階分…えげつな。
読了日:11月1日 著者:澤村伊智

読書メーター



11月に読んだ本(1)

2016-12-01 08:59:00 | 
2016年11月の読書メーター
読んだ本の数:63冊
読んだページ数:8571ページ
ナイス数:5427ナイス

世界の美しいきのこ世界の美しいきのこ感想
立ち読みで。ああっ、これはじっくり眺めたい。ほしい。日本の図鑑などにはあまり載ってない、繊細なきのこ(チシオタケとか)が充実していてうれしい。表紙のベニテングタケは東西問わず人気者ですねー。
読了日:11月30日 著者:
プラバンでつくる ロマンティックなクリスマスオーナメント (アサヒオリジナル)プラバンでつくる ロマンティックなクリスマスオーナメント (アサヒオリジナル)感想
立ち読み。刺繍も編み物もだめ、細かい切絵もちくちくフェルトも無理、ではプラバンぐらいならいけるんじゃん?! と思ったけど…。やっぱりわたしには難しそうだわー。プラバンで立体的な表現するアイディアがすごい。きのこかわいい。
読了日:11月30日 著者:だいごちひろ
人の心はどこまでわかるか (講談社+α新書)人の心はどこまでわかるか (講談社+α新書)感想
図書館の書架からなんとなく手にとって借りたのだが、読み始めて「これはじっくり読みたい」と購入。河合先生がどのようにして心理療法家になったのか、また心理療法の現場からの質問に答える本。家族団欒などなくても、ものがないから仕方なく一緒にいた過去の日本の家族のあり方が、便利なものがあふれ、コジン主義へと変遷している。過去に戻すことはできないから、新たな家族のあり方を作っていかなければならない。しかし出版から16年たっても、新しい家族のあり方は作られていないのが現実。折りあるごとに読み返すだろう。
読了日:11月29日 著者:河合隼雄
このあたりの人たち (Switch library)このあたりの人たち (Switch library)感想
図書館本。私は浮「話や本を読んで精神の均衡を保っている部分があるのですが、このたび手持ちを全部読んでしまい「あらら」と思ったが、まだ川上さんの本が残っていた。いえ、浮「話ではないですが。川上さんのうそばなし、今までのものより取り留めなく、でもきれいにまとまってしまっていてなんというかさみしい。収録作の中で1つだけシリーズ外だった、「ひみつ」が好き。うちの団地の築山にある欅の根元にも誰かが住んでいるかもしれないと思うと、ますます熱心に庭を眺めてしまう。
読了日:11月28日 著者:川上弘美
おしりャPット―ウォンバットのあかちゃん (そうえん社写真のえほん)おしりャPット―ウォンバットのあかちゃん (そうえん社写真のえほん)感想
図書館本。「動物たちの幸せの瞬間」の福田幸広さんの写真です。もちもちかわいいウォンバット大好き。「袋が逆向きについている」というのは聞いたことがあったけれど、なんとなく背中だと思い込んでいました。おなか側だったのね。そして顔を出す赤ちゃん…なんてかわいい! でもお母さんは重そう~。素敵な写真がいっぱい詰まった動物写真絵本。語りが赤ちゃんに統一されているのもかわいさ倍増。最後はちょっぴりさみしいけれど、がんばって生きるのだよ。
読了日:11月28日 著者:ゆうきえつこ
新世界の路地裏新世界の路地裏感想
図書館本。路地裏が好きだ。旅をしたら、その土地の路地裏を歩きたい。猫にも会えるし、その土地の生活の様子がよくわかる。穴場の酒場にも行き着いたり。しかし都市計画によって区画整理された最近の街からはどんどん路地が減っていて残念。猫も住みにくくなったことだろう。素敵な路地裏に巡り会えることを期待して借りた本だったが、世界のと銘打った割に、ほとんどヨーロッパじゃん。確かに素敵だけど、私ゃもっと雑然とした路地裏が好きなんです。
読了日:11月28日 著者:若菜晃子
目でみることば 有頂天目でみることば 有頂天感想
図書館本。「3」じゃなくて「有頂天」、とした理由がかわいい。そして目白押し!! うちにもよくメジロが来るから「山出さん、どっちが早く写真に収めるか勝負ですよふふふ」と思ったけれど、私の忍耐力じゃ不可能ということがよくわかりました…。小倉あんは粒あんとは別物だったのですね。そして雁首そろえて、は鳥の雁がたくさん寄り添っている様子だと思っておりました。「にている」「くらべる」シリーズも続編が楽しみですが、こちらの続編もお待ち申し上げております。
読了日:11月28日 著者:おかべたかし,山出高士
Aではない君とAではない君と感想
図書館本。借りてきたときは、こんなに重いテーマの本を自分が読めるだろうかとしばらく積んでいたが、読み出すと一気読みでした。ミステリーのようでもあり、でも展開を楽しんではいけないと、自制しながら。罪とは、更生とは、赦しとはなんなのだろう。誰しもが罪と隣り合わせ。清廉潔白な人間などいないはずなのに、軽々しく他人を弾劾する癖がついてしまっている日常を生きる上で、この本を読んでよかった。
読了日:11月28日 著者:薬丸岳
それなら いい いえ ありますよ (講談社の創作絵本)それなら いい いえ ありますよ (講談社の創作絵本)感想
のらねこのちゃまるはみんなにぴったりの家を探してくれる。それならば、と私みたいな怠け者のぎんた。書き込みがすごくて、ページの隅々まで見るのが楽しい。亀テイストの赤べことか、何気にかっぱテイストが豊富だったり。表紙と裏表紙の見返しも楽しい。
読了日:11月27日 著者:澤野秋文
せかいいちのねこ (MOEのえほん)せかいいちのねこ (MOEのえほん)感想
図書館本。でもいずれ手元に置こう。ニャンコもアノマロも、友達のぬいぐるみもいじわるなねこも、他のねこもみんなかわいい。わけてもらったひげは、やさしさなんだね。巻末のモデル猫がまたかわいい。いじわるねこはおしゃれだなあ。
読了日:11月27日 著者:ヒグチユウコ
世界の美しい野生ネコ世界の美しい野生ネコ感想
図書館本。世界中の野生ネコを網羅する、ボリュームたっぷり写真たっぷりの満足本。アムールトラは大好きすぎてどうしようもないのですが、表紙のユーラシアオオヤマネコをはじめとし、オオヤマネコ系統のみなさんが私好みです。カナダオオヤマネコのすらっとしながらもむくむくな体系とでっかい足、すてき。ピューマが現在も北米に住んでいて、ハイキングなどで人間と遭遇してしまう可能性があるとは驚き。マレーヤマネコはヒグチユウコさんの絵のような目をしています。
読了日:11月26日 著者:フィオナ・サンクイスト,メル・サンクイスト
その道のプロに聞く 生きものの飼いかたその道のプロに聞く 生きものの飼いかた感想
図書館に蔵書がなかったので申請したら買っていただけました+。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。+゚  わたしのほかにも借りる人がいますように…。身近な自然で捕まえた生き物、TVでよく見たあいつ、友達からもらった増えたペット、お歳暮でいただいた・スーパーで買ったけど目があってしまった生きているあいつ…を飼う指南書。なんかちょくちょくテーマが揺らぐけど、それはご愛嬌。小学生男子をお持ちのご家庭は1冊持っていることをおすすめします。アマガエルはプラケースに水入れちゃう子が多いよね。溺れて死んじゃうからダメ。
読了日:11月26日 著者:松橋利光
酔狂市街戦酔狂市街戦感想
図書館本。四作掲載だが先の二作がとんでもなく悲しい終わり方だったので読むのをやめてしまおうかと思ったが、三作目の表題作が非常にバカバカしくて、四作目はさらに突き抜けてトンチキな感じで良かった。「川っぺりらっぱ」という題名も非常にいい。川はいいよね。「ふざけんなよインテリが。おれなんてコンニャクだぞ。」(p94)
読了日:11月25日 著者:戌井昭人
うちのコにしたい! 羊毛フェルト猫のつくり方うちのコにしたい! 羊毛フェルト猫のつくり方感想
立ち読み。うへぁっ?! これ(表紙)、羊毛フェルトマスコットなんですか! 本物より本物っぽい、てのはこういうことかな。作り方もすごーく丁寧に載ってますが、これを見ながら作れる人が一体どれほどいるのでしょう? 私には百年の鍛錬が必要に違いなし。
読了日:11月25日 著者:Hinali
花と鳥とときどき猫の小さなアクセサリー 刺繍糸で編む花と鳥とときどき猫の小さなアクセサリー 刺繍糸で編む感想
立ち読み。こんな繊細な手仕事がちょちょいとできる人、素敵だわあ。いろんなメ[ズの白鳥のブローチが好き。
読了日:11月25日 著者:楚坂有希
動物たちのしあわせの瞬間 BORN TO BE HAPPY動物たちのしあわせの瞬間 BORN TO BE HAPPY感想
図書館本。すばらしい本だった。これまで読んだ動物写真集のなかでナンバーワンの読み応え。受け取ったときは大きさと厚さ、重さにビックリしたが、大きなサイズで素敵な写真をたくさん拝見できて感謝。読み始めは「動物の表情に笑顔を見出すなんて人間のエゴだ」なんて思っていたけれど、ページをめくるごとに引き込まれていった。素晴らしい自然と、そこに生きる野生動物たちの一瞬の表情。写真に添えられた福田さんの思いを綴った文章もいい。「置かれた場所で少し感覚を研ぎ澄ませれば、きっとしあわせの風景が見えてくるはずだ。(p224)」
読了日:11月24日 著者:福田幸広
山田商店街山田商店街感想
図書館の「他館から借りた本」コーナーよりジャケ借り、大当たり。おそらく著者の脳内にある妄想の町「山田町」の商店街店主紹介、回覧板、職安の募集・・・など。虚構というにはかわいらしすぎて、ファンタジーというには所帯じみている。毎話「クスリ」「ニヤリ」と笑わされ、軽く読めて読後感も爽快。クラフト・エヴィング商会や清水義範のパスティーシュ小説が好きな方はこちらもぜひどうぞ。
読了日:11月24日 著者:山田マチ
2017ミニカレンダー 岩合光昭のネコ ([カレンダー])2017ミニカレンダー 岩合光昭のネコ ([カレンダー])感想
スーパーのレジ前においてあったので衝動買い。春から秋にかけての写真が良い! でも予定がいっぱい書き込める面には猫ちゃんいないのが残念。
読了日:11月22日 著者:岩合光昭
祝山 (光文社文庫)祝山 (光文社文庫)感想
図書館本。著者のホラー小説は初めて。面白かったし、浮ゥった。だけどそれを楽しんで読めなかった。何というか、主人公の傲慢な感じが鼻について。残念。
読了日:11月21日 著者:加門七海
谷崎万華鏡 - 谷崎潤一郎マンガアンソロジー谷崎万華鏡 - 谷崎潤一郎マンガアンソロジー感想
豪華作家陣に「おおっ」っとAmazonャ`ーっとしたあとに「そういえば谷崎の作品て、短編をいくつかさらったくらいでちゃんと読んだことないな」と思い当たる。が、逆に谷崎入門書としてもこの本は良かった。これは当たり! それぞれの作家らしい、バラエティにとんだ作品の選定とコミカライズ。原書と比べてみたくなる。装丁もいいが、明日美子さんの装画は谷崎にししゃちょっと無機質というか。足がよく描けているのに、裏表紙でしか見れないし。各作品の扉が万華鏡仕立てで素敵。「台所太平記」が穏やかながら谷崎の集大成のように感じた。
読了日:11月21日 著者:塩{俊二,今日マチ子,久世番子,近藤聡乃,しりあがり寿,高野文子,中村明日美子,西村ツチカ,古屋兎丸,山口晃,山田参助
「この世界の片隅に」公式アートブック「この世界の片隅に」公式アートブック感想
ふおーん、買っちゃったよう~2300円+税。こうのさんの、片渕さんのこだわりがよくわかり、感激。原作のためにものすごい取材や時代考察がされたことは原作を読めばわかるが、アニメは「色」を付けるためにさらなる研究がされたと。アニメを見て、「こうのさんの絵に色が付いている! 動いている! 音が付いている!」と感動しました。原作がすばらしいのはもちろんですが、その世界をそのまま別メディアに再現したアニメも素晴らしい。呉美術館の展覧会、行きたかったなあ。大阪でもやってくれんかのう。
読了日:11月21日 著者:
りすのピーナッツ ひみつの生活りすのピーナッツ ひみつの生活感想
図書館本。裏庭に遊びに来るリスくんのピーナッツ。そこにミニチュアを作って置いて、リスがそれで生活しているかのような写真を撮り、ストーリーまで作ってしまったというなんとも著者の気の長さがわかる本。すごいなあ、とは思うけど、私は野生そのままの姿の写真が好きだな。
読了日:11月20日 著者:ナンシー,ローズ
死神さんとアヒルさん死神さんとアヒルさん感想
図書館本。哲学的で、かわいくて、やっぱり悲しいけれどやさしい素敵な絵本でした。大鎌のかわりにチューリップを携えた、こんなにかわいい死神が寄り添っていてくれるのなら生きるのも悪くない、と思える。「でも、いのちとは、こういうものなのです。」
読了日:11月19日 著者:ヴォルフエァルブルッフ
すきになったらすきになったら感想
図書館本。すきになったら。そのとおり、そのとおり。美しい絵と真実を言い当てる言葉に、うっとりうっとり。
読了日:11月19日 著者:ヒグチユウコ
ナムル100 (講談社のお料理BOOK)ナムル100 (講談社のお料理BOOK)感想
図書館の新着コーナーより。もやしと小松菜くらいしか作ったことなかったけど、なんでもナムルになるんだなあ。同じ材料でも生とゆで、和えだれを変えるなどバリエーションが広がる。たれも「塩、しょうゆ、味噌」の3つを覚えるだけでレシピいらずでいろいろ作れそう。作り置きもできるから、お弁当の1品にも。早速作ってみよう!
読了日:11月19日 著者:チョン・テキョン
鳥肌口碑鳥肌口碑感想
図書館本。借りた本が吃驚するくらいぼろぼろで、それがまた浮ウをそそる。「こんな譚を聞いた。」で始まる70の怪談、霊的怪異「怪」と人による恐普u狂」が半々ずつ。でも霊的なものでも浮「のはその出来事よりも人の悪意だったり、逆も然り。中には都市伝説めいた失笑ものもあるが、「怪」ではとり憑かれた様に自動手記で絵を描く子の話、「狂」ではおまじない的なものを壊したり消したりしたために誘拐・監禁されるという似通った2つの話が浮ゥった。悲しい話も多い。しかし集められたどの話よりも何気にあとがきがいちばん浮「かもしれない。
読了日:11月18日 著者:平山夢明
たのしいキリンのかいかた: コアラ、ペンギンからゾウ、パンダまでたのしいキリンのかいかた: コアラ、ペンギンからゾウ、パンダまで感想
図書館本。動物園にいるような野生動物を家で飼ったらどうなるの? というたのしい絵本。でも飼うことをすすめているわけではなく、より動物のことを知るために。まあ読んだら飼う気は起きないと思いますが。あ、でもうちの団地の中庭ならキリン飼えるかもしれない…。ゴリラはグルメなんですね。ちょっと個性の強い絵は、「シャキーン」のOPアニメの方。でも動物の絵はとてもかわいい。動物豆知識もいっぱい。
読了日:11月16日 著者:
エムブリヲ奇譚 (幽ブックス)エムブリヲ奇譚 (幽ブックス)感想
図書館本。おどろおどろしくも美しい、装画がぴったりの小説。読みきるのがもったいなくて、少しずつ堪能した。実は続編のほうを先に読んでしまったのだが、本書のほうがよかった。続編ではロクデナシ代表まったなしの耳彦が、こちらでは人間代表という感じがして。グロテスクな描写も本書のほうが少なく、そういうのが苦手な方にもおすすめ(どうしてもダメ、という方は「地獄」は省いてね)。最後の話を読んで→「本を読むことが生きることの支え」になったのは、著者だけでも私だけでもなく、読メユーザーならきっと身に覚えがあるはず。