へなちょこの日々

プラナリア飼育記録から始まったブログ。

9月に読んだ本(3)

2017-10-31 18:49:00 | 

ペンギン☆ハッピー―お気楽でいこう!ペンギン☆ハッピー―お気楽でいこう!感想
TSUTAYAで買い取り待ちに立ち読み。ペンギンハッピー!って題名にぴったりな表紙。やはり局地ペンギンのかわいさは最強。最近ようやくキングペンギンとエンペラーペンギンの見分けがつくようになりました。ヒナはあんなに違うのにねえ。アゴヒモペンギンがビジュアル的に好きなのですが、気性が荒いらしいです。ジェンツーがおっとりしているので、ジェンツーファンに鞍替えしようかと思っています。
読了日:09月11日 著者:鎌倉 文也
みんなの太陽の塔 (小学館クリエイティブビジュアル)みんなの太陽の塔 (小学館クリエイティブビジュアル)感想
TSUTAYAで中古の買い取り待ちに立ち読み。太陽の塔ってなんだか怒っているような、困っているような、そんな感じ。等身大の塔が人間生活に混じっていろいろやらかしてしまうのですが、読んでいて切なくなってしまいます。やはり太陽の塔はでーんとでっかく、みんなを見おろしていてほしいです。最後の岡本太郎氏の言葉に励まされます。
読了日:09月11日 著者:タナカカツキ
ダ・ヴィンチ 2017年9月号ダ・ヴィンチ 2017年9月号感想
今号はいつもより熱を入れて読んだ。特集がシティーハンター~エンジェルハートだったから。どっちも全部読んだって訳じゃないんだけど。そうか、エンジェルハート完結したんだね。りょうちゃんは永遠のみんなのヒーローです。冒頭の若林君のキューバのインタビューも良かった。旅は刺激。知らない町でいろんなものを見て刺激を受けることで、知らなかった自分が見えてくる。メモも取らずにたった3日のキューバ旅行で1冊本が書けるくらいに。
読了日:09月11日 著者:
ダ・ヴィンチ 2017年10月号ダ・ヴィンチ 2017年10月号感想
あれ、この雑誌って本の雑誌じゃなかった? 乃木坂結成7周年って…文学要素としては歌詞を載せているけれど。まあノーベル文学賞も歌詞だったしねー…ってそれをやりだすと何でもありになっちゃうんじゃ。つくづく私などが、年間購読権当ててしまってごめんなさいな雑誌です、ハイ。いつも「短歌ください」が楽しみです。やさしく寄り添う、穂村さんの評はちょっと甘すぎる気もするけれど。
読了日:09月11日 著者:
凪のお暇 1 (A.L.C.DX)凪のお暇 1 (A.L.C.DX)感想
電子で。ネットによく広告が出てきて、それが絵なんだかセリフなんだかわからんけどぞわっと来るので読んでみました。空気読むクセってなかなか抜けないよね。がんばれ凪。生きたいように生きられますよう。元彼のクズっぷりがすごすぎて、血圧上がります。仕事ができてもこんな人をsageて自分ageないと保てないやつは視界から消えてください。巻末の予告読んだらどうも恋愛に重点置いてる感じなんで、次はもういいかな。
読了日:09月11日 著者:コナリミサト
かがわ せとうち島図鑑かがわ せとうち島図鑑感想
県作成のフリーペーパーだけど、読みごたえがあって内容充実。香川県の瀬戸内海の島を紹介。島に渡る港や島内ガイドもあるので、あとはフェリーの時刻さえわかれば島散策を楽しめます。これを手に入れたおかげで今回男木島に行けました。感謝!
読了日:09月10日 著者:香川県政策部地域活力推進課
彼岸からの言葉 (新潮文庫)彼岸からの言葉 (新潮文庫)感想
なぜ旅のお供にこの本を選んでしまったかというと、手元にあった本のなかでいちばん軽かったからである。「電車の中で読むの危険」とオビに書いてあるにも関わらず…。なので笑わないようにだいぶ警戒して読んでいたつもりだったが、何度かヤバかった。内容だけでなく、文体がヤバいのだ。そして「いきなり皮をむいたトマトのような言葉」など、ハッとする比喩が素晴らしい。バリで笛を買ってピッピキホーと鳴らしたり、フルシチョフと歌い踊ったり、長ネギをぐるぐる回したくなる。
読了日:09月10日 著者:宮沢 章夫
(041)「しないこと」リストのすすめ: 人生を豊かにする引き算の発想 (ャvラ新書)(041)「しないこと」リストのすすめ: 人生を豊かにする引き算の発想 (ャvラ新書)感想
図書館本。pha氏の「しないことリスト」よりも先に似たような題名の本が発行されていたと知り、手にとってみた。こちらの方がより思想的。ミニマリストやスローライフの考えに近く、実践には意識改革と不便さを請け負う覚悟がいりそう。足し算的生き方から引き算的生き方へ。「絶対」を誓わない、しないことを突き詰めると追い詰められるから「しなくていい」くらいの心持ちで。学校から試験がなくなったら本当に学びの楽しさが実感できるようになるだろう。今の時点では夢物語のように感じるけれど、そういう生き方もできる社会が来たらいいな。
読了日:09月08日 著者:辻 信一
この世にたやすい仕事はないこの世にたやすい仕事はない感想
図書館本。架空のお仕事小説。こんな仕事ありそうで、でもどこかに捩れを含んでいるからやっぱりなさそうで。最初は「いいじゃん、こんな仕事したい」と主人公と同様思うのだけれど、実情がわかってくるとともにうーむ。たやすい仕事、なんてあるわけないんですね。最終章はとても身につまされて、「あーおもしろかった☆」だけでは終わらず、深い淵のへりに立たされた気分。パンノキって作者の作り出した植物かと思ったら、実際あるのね。熱帯性だけど。イメージを限定してしまう、写実よりのアクの強いこの挿絵は不要。
読了日:09月07日 著者:津村 記久子
はじめての土偶はじめての土偶感想
またタイトルに惹かれて立ち読み。土偶や縄文関係の書籍のタイトルは、なぜこうも妙な味わいを醸し出しているのか。土偶にはじめてもへったくれも…。そして本当に「はじめて」の人が手にとるにしては、ちょっとマニアック?「土偶対決」とかあるし。どっちも素敵よ、もう。
読了日:09月04日 著者:
約束のネバーランド 5 (ジャンプコミックス)約束のネバーランド 5 (ジャンプコミックス)感想
冒頭、あまりにも小さい子どもたちまで物分り良すぎて、ご都合主義だなあーとちょっと冷めてしまったけれど、読み出したらなんの。また一気に引き込まれてしまいました。番外編はホッコリにやにや。次巻は2ヵ月後(はじめ、なぜか半年後だと勘違いしていた。脳内時間が止まっているようです、私)。早い刊行うれしいです。
読了日:09月04日 著者:出水 ぽすか
あるかしら書店あるかしら書店感想
図書館の順番が待てず、Tサイトで立ち読み。立ち読みで終わらせるにはもったいない本でした。最近のヨシタケさんの本のなかではいちばん好きな本かな。ヨシタケさんの自由さと本の自由さがくっついて、自由度無限大。そうだ、読むだけが本の楽しみ方じゃないんだ。お墓の中の本棚と水中図書館が素敵。ラブリーラブリーライブラリー、大好き。本当に図書館て素晴らしいシステムです。月光インク、なんてロマンチックなのでしょう。頭の中が忙しくなっているときに読んだら、ほっこりできる本です。
読了日:09月04日 著者:ヨシタケ シンスケ
生きものたちのつくる巣109生きものたちのつくる巣109感想
図書館本。期待以上の素敵な本でした。鳥をはじめ哺乳類や昆虫、たまにホヤやワニまで、生きものたちが作る巣とその使い道、作った生きものの生態を紹介。巣の断面図があり、わかりやすい。多くの生きものが子どもを守るために巣を作ることもあり、たくさん雛や赤ちゃんの絵もあってとてもかわいい。進化のなかで、細い草で編んだり、他の鳥の羽を1000本以上も集めて敷き詰めたり。本能でこんなに手のかかる複雑な巣を作れる生きものたちはすごいなあ。ニワシドリのあずまやはアート。ふり仮名があれば小さい子も手に取れるのに。
読了日:09月04日 著者:鈴木 まもる
SAVVY(サヴィ)2017年10月号[雑誌]SAVVY(サヴィ)2017年10月号[雑誌]感想
そろそろひとり旅を実行したいなあ、と。日帰り&1泊2日の旅プランがたくさん。写真がとても素晴らしいけれど、旅の現地情報が少なく、そこが残念。特に日帰りに関しては1箇所に2~3個しかない。ひとり旅初心者で、どう動いていいかわからない人にはいいのかも。現地情報はカフェや雑貨屋が中心。もっと風景などもクローズアップして欲しかったな。気になったのは伊根と福井、長崎。長崎も1泊2日でいけるのか、なんかもったいない気がする。
読了日:09月03日 著者:
冷凍うどんで極うまレシピ冷凍うどんで極うまレシピ感想
読友さんのレビューがおいしそうだったので図書館で借りました。最初は「え、そんなのレシピにするまでも」と思ったけど、徐々にアレンジ的レシピになりました。自炊初心者の人が読むと「おお!」となり、うどんさえあれば毎晩のご飯に困らない? クリームチーズとおかかうどんは試したい! 巻末の、アレンジにすぐ使える保存食レシピがいいですね。じゅるり。
読了日:09月03日 著者:中島 有香
はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言感想
思ってたんと違った。タイトルに惹かれて読んだのだけれど、それは著者の願望で、そう生きるための術が書いてあるわけではなかった。尊大な戯言の合間に昔の思想家や活動家の人生を紹介するという感じ。不思議なテイストのかな遣いが妙な味を生んで前半面白く読んだけれど、なんか人の黒歴史を読んでいる気分になった。アナキストなので支配者やらレイシストやらに立ち向かうデモなどにさかんに参加しているようだが、こんなにいろんなものにたてついていたらしんどいだろうなあ。でも著者にとって納得の行く生き方なんだから満足かな? 
読了日:09月03日 著者:栗原康
kodomoe(コドモエ) 2017年 08月号 (絵本付録「ノラネコぐんだん アイスのくに」)kodomoe(コドモエ) 2017年 08月号 (絵本付録「ノラネコぐんだん アイスのくに」)感想
付録のノラネコぐんだんアイスのくにのみを立ち読み。今迄でいちばん、ノラネコぐんだんがひどい目に遭いますwww そしてのらねこたち、「おじさん」だったとは。書籍化がたのしみです。
読了日:09月03日 著者:工藤 ノリコ
オトナ女子の不調をなくすカラダにいいこと大全 (Sanctuary books)オトナ女子の不調をなくすカラダにいいこと大全 (Sanctuary books)感想
図書館本。どこかで見聞きしたような健康法や健康知識のなかから、お手軽にできるものを集めた感じ。中にはインチキ科学じゃないの? というのもあって、ウワー。サプリメントをやたらとすすめるのもなあ…お手軽さを狙ってのことなんだろうけれど。げっぷやおならが出やすいのは、空気を飲み込むからというより胃酸の出すぎだと思うのですが。ツボやストレッチの図解は使える。
読了日:09月02日 著者:
浮遊霊ブラジル浮遊霊ブラジル感想
図書館本。津村さんの小説は「ャgスライムの舟」1冊読んだきりで、芥川賞受賞作は良かったのだけれど、同時収録になじめずそれから遠ざかっていた。しかし読メでよく見るこの題名に惹きつけられてしまった。結果、とても良かった。愉快な短編集。死後の世界をさまよう人々の飄々とした作品から、市井の人の日常を切り取ったみずみずしい作品まで、バラエティに富んでいた。どれもよかったが、表題作と「地獄」「給水塔と亀」が特に好き。私も死んだら「物語消費しすぎ地獄」だな…。「クソバイス」や「すごく仕方のない男」などの言葉に惹かれた。
読了日:09月02日 著者:津村 記久子
怪談短歌入門 浮「お話、うたいましょう (幽BOOKS)怪談短歌入門 浮「お話、うたいましょう (幽BOOKS)感想
浮「短歌がたくさん読めるとほくほくして入手したら、雑誌社主催のツイッターを使った「怪談短歌」コンテスト2回分の優秀作品のみ掲載で、9割がた選者3人のコンテスト応募作品に対する座談会の様子でした。結果、面白くは読んだのですが。掲載された怪談短歌はどれもとても秀逸。怪談も短歌もどちらも想像力で楽しむものだから、親和性があるのでしょうね。最恐はやはり「悪夢から目覚めてママに泣きつけばねんねんころりあたまがころり」。カバーの小鳥の詰め合わせの絵、とてもかわいいのになぜかとても浮「。
読了日:09月02日 著者:東直子,佐藤巨カ,石川美南



9月に読んだ本(2)

2017-10-31 18:48:00 | 

誤解されない話し方、炎上しない答え方誤解されない話し方、炎上しない答え方感想
図書館で目が合って。なかなか面白かった。主にビジネス現場での例を用いながら、「誤解されない」話し方や書き方、受け答えを解説。日本人は起承転結型・時系順序で書いたり話したりすることに慣れているが、それが誤解の元。結論から述べる逆ピラミッド型の話法を身につけることが鍵。そのほかリードでつかむ、5W1Hを入れる、会見の場へ臨む前に想定問答集をつくるなどのテクニック。まあ、読んだだけで身につけるのはかなり難しいでしょう。でも知っていると知らないとでは大違いなのかな。
読了日:09月20日 著者:山口 明雄
ヘンな論文ヘンな論文感想
自らもレトリックの研究者であり論文収集家でもあるお笑い倹lの著者がおくる、珍奇な論文解説。猫カフェのもたらす効果や近鉄ファンとブルーウェーブファンの現在、公園の斜面に座るカップルの様子など「こんなことを真剣に研究している人が!」という面白論文。論文そのものの引用でなく、著者が噛み砕いて内容を説明してくれるので読みやすい。「こんなくだらないことを!」と思うなかれ。何がどこでどう役立つかわからない。研究とは「真実を知りたい」という純粋な思いが大切なのだ。論文の盗用を嘆くあとがきが熱かった。
読了日:09月20日 著者:サンキュータツオ
ひきこもらないひきこもらない感想
図書館本。今までの著作よりも取り留めなく、近況などを語ったエッセイ風。こちらの作風も面白かった。サウナに目覚める章と、京都を思い出したセンチメンタルな章が好き。そうなんだよね、京都にはなんでもあるんだよね。あと旅の意義が私が最近思っていることと同じ(「日常を見直すため」)で、そうか私もだんだん肩のちからが抜けてきたかなあ、と思った。パチンコの章で、人間が意味のない偶然に意味を見出してしまう特性がある、とあって、ハッとした。
読了日:09月19日 著者:pha
メ[スケメ[スケ感想
図書館本。「ャgスライムの舟」の5年後を描いた連作、ということで楽しみに借りたんだけれど、ダメだ、これは読みきれない。自分より立場の低い(…とその人は思っている)人にマウンティングをするモラハラ・パワハラ気質の人(というかされる人)がでてきて、あかん、読んでいると胸がドキドキしてつらい。ということで途中で返却。「十二月の窓辺」がダメだった方は、これも読まないようにしましょう。メ[スケには私も参加したい。そして奈良に行きたい。
読了日:09月18日 著者:津村 記久子
世にも美しい瞳 ハエトリグモ世にも美しい瞳 ハエトリグモ感想
隣の市の図書館で。よく畳をピンピン跳ねている私の友達、こんな美しい瞳ともふもふお毛毛をしてたのね。最近あまり見なくなってしまってさみしい、また会いにきてね。
読了日:09月18日 著者:須黒 達巳
わたしは ねこわたしは ねこ感想
隣の市の図書館で。絵がとても好きです。猫にはいつでも偉そうにしてて欲しい。
読了日:09月18日 著者:松田 奈那子
カビ図鑑―野外で探す微生物の不思議カビ図鑑―野外で探す微生物の不思議感想
隣の市の図書館で。すごくャbプな作りなのに内容は非常にマニアック。好きです、こういう本。「野外で探す」なので、われわれがよく知っているアオカビやクロカビではなく、植物に病気をもたらすカビから始まる。ウドンコ病ってカビだったのか。後半はカビを釣って飼育する方法が載っています。餌はスルメとか…ザリガニかよ! ちょっと惹かれるけど、やりません。
読了日:09月18日 著者:細矢 剛,勝本 謙,出川 洋介,伊沢 正名
そらみみ植物園そらみみ植物園感想
隣の市の図書館で。題名から、空想の植物を集めたクラフト・エヴィング商会みたいな本かと思いきや、プラントハンターの著書がおくる、実在の珍しい植物図鑑…というよりは植物エッセイ。文章が上手く、クスッとしながらスラスラ読める。お尻に似た植物を飼育したい。
読了日:09月18日 著者:西畠 清順
猫つぐらの作り方: 藁や紙紐で編む猫の家猫つぐらの作り方: 藁や紙紐で編む猫の家感想
隣の市の図書館で。猫つぐら、人気ですよね。でも買おうと思うと何年も予約待ちだったり。ならばこの本はいかがですか。猫つぐらの地、栄村の職人さんの作り方を詳しく解説。編む道具も針金ハンガーで作れるんです。編みたいけど藁がない? ならば紙の紐でもいけますよ。初心者のあなたは編みやすく、どんなお部屋にもマッチするオーバル型をどうぞ。私のように猫を飼っていないあなた、写真集としても存分に楽しめますのよ。
読了日:09月18日 著者:
わたしのこねこ (福音館の科学シリーズ)わたしのこねこ (福音館の科学シリーズ)感想
隣の市の図書館で。なんだこの本は、子猫が飼いたくなってしまうではないか、けけけけけしからん。先住ネコのレオさんがおおらかで素敵。でも一貫してレオはお母さんの猫なんだね。だから「わたし」は自分の猫が家にやってきて嬉しかったことでしょう。巻末に猫を飼いたくなった人は保護猫を是非、との記述あり。クロちゃんもお母さんやきょうだいと一緒に保護された猫だったのかな。絵を描いておられるあずみさんは安西水丸さんのお弟子だそうです。なるほど。
読了日:09月18日 著者:澤口 たまみ
わたしのげぼくわたしのげぼく感想
うちの市の図書館になかったので、隣の市の図書館に読みに来ました。思ったより小さな絵本、そして大人向け。ストーリーは動物好きを全力で泣かしにかかってきてズルい、でも猫らしさがよくあらわれてる。絵がとても素敵。
読了日:09月18日 著者:上野 そら
ペンギンきょうだい れっしゃのたびペンギンきょうだい れっしゃのたび感想
図書館本、ペンギンきょうだいシリーズ初読み。ノラネコぐんだんも好きだけど、これもいいですね! ページの端から端までニコニコ見ちゃう。ペンちゃんとギンちゃんはどちらも雛姿だけど、ギンちゃんのほうがより小さいのね。人間でいうとお姉ちゃんが7歳、ペンちゃんが5歳、ギンちゃんが3歳くらいかな? 季節はどうも夏休みのようだけど極地だから犬ぞりタクシー、でもスイカやとうもろこしもあって、そのミックス具合が楽しい。おばあちゃんのほっかむり姿や黒電話など、日本的な小道具も素敵。
読了日:09月17日 著者:工藤 ノリコ
喰ったらヤバいいきもの喰ったらヤバいいきもの感想
図書館本。最近読メでよく目にするこの本を借りてみたら、なんだデイリーメ[タルZでよく沖縄なんかで変な魚捕って喰ってる平坂さんの本じゃないですか。最近TVにも出ていたとはしらなんだ。内容は、「それ、くうの?」っていうような生きものを捕まえて食べる、そういう本です。水の生きもの多し。丁寧にレシピものっけてくださってるけど、他の人が食べないって言うことはあまりおいしくないわけで。味のグラフが面白いです。あとこの本だけなのかインクと紙のニオイなのかわからないけれど、すごい臭くて読んでいて気持ち悪くなりました。
読了日:09月17日 著者:平坂 寛
ャgスライムの舟ャgスライムの舟感想
出版されてすぐ読んで、表題作は好きだけれど同時収録のほうは自分のしんどかったことを垂れ流す自慰小説じゃないか、と思って、それから津村さんの文章から遠ざかっていた。また津村さんの小説に出会い、何であんなに忌み嫌っていたのか、と読み返してみた。やはり「十二月の窓辺」は作者のつらかった思い出を、文学にまで落とし込めていないような。読んでいて、つらい思いしかなかった。前回読んだときは受けていなかったパワハラを私も受け、自尊心がけちょんけちょんになってもう一度読むと、本当に吐き気すら感じる。表題作はやはり好き。
読了日:09月17日 著者:津村 記久子
健康で文化的な最低限度の生活 1 (ビッグコミックス)健康で文化的な最低限度の生活 1 (ビッグコミックス)感想
電子書籍期間限定無料にて。柏木さんの作品は胸に刺さるものが多いから、覚悟して読んだ。結果、そんなに身構えなくても大丈夫だった。生活保護。この制度に対する偏見が、この漫画によって少しでも減りますように。もっと必要な人が自分を責めずに申請でき、保護費がおりる世の中になりますように。救済措置である以上、一定数の悪用者が出てしまうのは悲しいけれど仕方ないことなのかもしれない。給食で残飯が出てしまうように。正義マン過ぎるのも困るし、申請者に同調しすぎてもしんどいし、大変なお仕事だな。
読了日:09月16日 著者:柏木 ハルコ
怪談えほん (8) くうきにんげん怪談えほん (8) くうきにんげん感想
図書館本。かわいくてちょっと不穏な絵がとても、好き。でもくうきにんげんはこわいよー。来ないで来ないで。一人だと思って安心して気を抜きまくっているのに、実は誰かに見られているだなんて、しかも私を狙っているだなんて。私は一人なのにくうきにんげんはふたり組みだなんて。ずるい。
読了日:09月16日 著者:綾辻 行人
ダメをみがく―“女子”の呪いを解く方法ダメをみがく―“女子”の呪いを解く方法感想
図書館本。現代の「女とはこうあるべき」呪いに立ち向かう女2人の対談集。仕事編と生活編の二本立て。もっと軽い本かと思いきや。共感してうおー!ってなったり、わかり過ぎて痛くてうわあー!ってなったり、今、出会ってよかったなと思う本でした。私もダメさを誇れるようになりたい。努力じゃなくて、工夫。許せないものはゆるさなくていい。仕事編では深澤さんが、生活編では津村さんがたくさんしゃべり。なるほどなるほど。なんでもできるのがいいんじゃなくて、お互いに補えあえればいい。自分をおだてて、なんとか今日をしのぎましょ。
読了日:09月14日 著者:津村 記久子,深澤 真紀
ノラネコぐんだん パンこうじょう (こどもMOEのえほん) (コドモエ[kodomoe]のえほん)ノラネコぐんだん パンこうじょう (こどもMOEのえほん) (コドモエ[kodomoe]のえほん)感想
図書館本。ノラネコぐんだん1作目。前回読んだときはまだノラネコぐんだんの魅力がわからず、「パンはふくらしこじゃなくて酵母で膨らますんだい」とか何とか感想を書いていましたが、改めて読み直すと…おもしろい! ほっかむりをしたノラネコぐんだんがかわいいです。マーミーちゃんはいつでもモグモグ食べている笑 そしてワンワンちゃんのパン屋さん、何気に安い。近くにあったら常連になりそう。
読了日:09月13日 著者:工藤 ノリコ
くらべる値段くらべる値段感想
図書館本。題名から、格安品と最高級品をくらべる(たとえば100均のと万単位するもののような)のかと思いきや、そうではなく、同じブランドや商店で扱っている品物の中のものを比較することで、微妙な価格の差から生じる「違い」を浮き彫りにする。値段の違いは量・手間・原材料の違いなど、品物によってさまざま。10年物の盆栽が意外と安かったり、海苔の値段が○○で決まったり…などトリビアが盛りだくさん。コラムにもあったけれど近頃は安くていいものを求めがち。安いものが粗悪品という訳でもなく、高いものには高いなりの理由がある。
読了日:09月13日 著者:おかべ たかし,山出 高士
へろへろおじさん (こどものとも絵本)へろへろおじさん (こどものとも絵本)感想
図書館本。私がおじさんなら、2つ目の災難くらいで心が折れています。そしてくしゃくしゃになってしまった手紙も出さず、友達へ手紙を出すこと自体やめてしまうと思う。誰に文句を言ったらいいのかすらわからないような不運に次々見舞われても、目的を全うしようとするおじさん。強い。くしゃくしゃの手紙が届いた友達はびっくりしないかな。
読了日:09月13日 著者:佐々木 マキ
猫の飼い方・しつけ方猫の飼い方・しつけ方感想
図書館本。ええ、飼う予定はありませんとも。飼いたいですよ、そりゃ。でも猫アレルギーなんです。くしゃみや目のかゆみだけでなく、触ると手がかゆくなるんです。うえーん。猫のお迎え方で、ペットショップやブリーダーよりまず保護猫を勧めている良書。ケアの仕方や病気、そしてなぜか経絡やツボの解説が豊富。オスのほうがおっとりさんが多く、メスのほうが活発なのですね。なるほど。
読了日:09月13日 著者:
ちいさなねこちいさなねこ感想
図書館本。絵がとてもいい。子ねこの大冒険。お母さんが探してくれるってわかっているから、子ねこは安心して冒険できるんだね。この前猫島で、ねこの親子を観察したから、子ねこのお母さんへの絶大な信頼がよくわかる。
読了日:09月12日 著者:石井 桃子
かっぱ (えほん遠野物語)かっぱ (えほん遠野物語)感想
図書館本。かっぱの姿がはっきりと描かれないところが想像力をかきたてられる。いたずらかっぱはやんちゃなイメージだったけれど、遠野のかっぱの成り立ちは悲しかった。緑のかっぱは溺死者の死体を見間違えたものだといわれているけれど、遠野のかっぱは赤ちゃんだから赤いのか。
読了日:09月12日 著者:京極夏彦
パン屋再襲撃 (HARUKI MURAKAMI 9 STORIES)パン屋再襲撃 (HARUKI MURAKAMI 9 STORIES)感想
立ち読みで。バンデシネで読む村上春樹。自分がイメージしていた村上春樹の世界と180度違っていて、おおお、とのけぞりました。その独特の味付けはそれはそれでいいのですが、セリフや原作そのままのキャプションに頼りすぎな感じがちょっと残念。コミカライズあるあるかな。
読了日:09月11日 著者:
厳選! デザインマンホール大図鑑厳選! デザインマンホール大図鑑感想
ご当地マンホールのコミュに入ったからには、読んでおくべきでしょう、と。立ち読みですが…すみません、でもじっくり読みました。個人的にはカラーのよりは白黒…じゃなくてなんというの?色なし?のが渋くて好きです。しかしこんなにたくさんの種類のマンホールがあるのですね…。すごいなあ。その土地の歴史や名物にちなむものがデザインされていて、素敵。ぐんまちゃんのかわいいけれど、これは実用されてはいないのね。そしていまさらながらに人が出入りするから「manhole」というのだと知りました!
読了日:09月11日 著者:
無重力猫、ミルコ!!! 【ステッカーシール付き】無重力猫、ミルコ!!! 【ステッカーシール付き】感想
立ち読み。猫に罪はない。でも猫人気せいでこういう本が増えるのはどうなんですかね。基本的にキャプションくらいならいいにしても、猫のセリフとか擬音とかがついてたり、効果イラストみたいのが写真の中に書いてあったりとか、そういうやすっちいのは書籍にせずに、もうツイッターとかブログでやってろよ、って言いたくなるんです、すみません。
読了日:09月11日 著者:瀬戸にゃん ちさ
もっと、やめてみた。もっと、やめてみた。感想
立ち読みで、さっと。前作を読んでいないため、「もっとミニマリスト的な思想で意識高い系の本」なのかと思いきや、そうではなくて一般人目線で安心。イベントブルーと旅行の章が良かった。人見知りの章はちょっとよくわからない。うーん。じっくり読めって? ごめんなさい。大人になってから、ちょっと親のせいにしてみたくなるってのにも共感してしまった。
読了日:09月11日 著者:わたなべ ぽん
のび猫ストレッチ 猫になりたいならのび猫ストレッチ 猫になりたいなら感想
立ち読み。写真集としても充実。猫の柔らかい体、うらやましいな。猫的ストレッチは後ろのほうに行くにしたがって、ちょっと恥ずかしい。にゃんにゃん~って招き猫みたいなメ[ズとか…。誰かに見られたら「どうしたん?」って心配されそう。
読了日:09月11日 著者:池迫 美香
ぐぅぱぁネコ ミーヤぐぅぱぁネコ ミーヤ感想
TSUTAYAで買い取り待ちに立ち読み。「ぐーぱー猫」っていう視点の付け具合が書籍化の鍵か。でも個人的には一匹の猫を追いかけた写真集よりも、いろんな猫が見られる写真集のほうが好きです。
読了日:09月11日 著者:関由香
ねこ in アジア ([テキスト])ねこ in アジア ([テキスト])感想
TSUTAYAで買い取り待ちに立ち読み。アジアの猫さんは全体的に細いけれど、日本の猫に似ていますね。子猫のかわいさは万国共通。雑多な紐で鈴を首につけているの、かわいいな。表紙のオッドアイちゃん、ずるいくらいのかわいさ。何回かわいいって言ったら気が済むんだ。悶絶。紙質と印刷があまり写真向きではないのが残念。
読了日:09月11日 著者:関 由香



9月に読んだ本(1)

2017-10-31 18:47:00 | 
9月の読書メーター
読んだ本の数:73
読んだページ数:8664
ナイス数:11253

きのこ―食用きのこ・毒きのこがすぐわかるきのこ―食用きのこ・毒きのこがすぐわかる感想
「めくって判別」とある。めくるのは、ページではなくきのこの傘。きのこの傘の裏側のひだを手がかりに分類(ひだが白い・ひだが有色・傘の裏側が孔状など)・識別する図鑑。季節ごとにまとめられ、裏側の写真も載っているけれど、ぱっと見て食用なのか毒キノコなのかがわかりにくく、毒キノコは毒キノコだけでまとめられているため、似た食用きのことの比較が容易でないのが×かな。私は閲覧して楽しむだけだけど、この本を必要とする人の多くはきのこを採って食べたい人だろうから。調理例や料理の写真、レシピまであってお腹が減る。
読了日:09月30日 著者:小宮山 勝司,伊沢 正名
ねてるの だあれ (幼児絵本シリーズ)ねてるの だあれ (幼児絵本シリーズ)感想
図書館のリサイクルコーナーから。皮・殻・鞘に守られる果実や種子たち。その擬人化され、なおかつ一言でぴったり来る表現が素敵です。私もそらまめの鞘の中で眠りたい。もう起こさなくていいよ。
読了日:09月30日 著者:神沢利子
ものものずかん  年少版こどものとも226号ものものずかん  年少版こどものとも226号感想
図書館のリサイクルコーナーで。「わたし」(幼稚園児くらい?)が同居するお父さん・お母さん・おじいさん・おばあさん・おばさん・お兄さん・弟・そしてわたしのいろんな持ち物をジャンルごとに紹介。下着コーナー、おじいちゃんのふんどしにおばあちゃんのこしまき(!)。おばさん、かえるのかさにキルギスの人からもらった帽子、セクシーな足がツルのサングラス。アバンギャルドだなあ! 持ち物にはその人らしさがあらわれますね。
読了日:09月30日 著者:土橋とし子
かがくのとも 1985年6月号 (ほたるいか)かがくのとも 1985年6月号 (ほたるいか)感想
図書館のリサイクルコーナー。富山湾でとれるおいしいほたるいか。その生態を解説。他の光を出す生き物(太平洋)についても言及。最後の赤ちゃんがとてもかわいい。「おおきくなるにつれて うみのふかいほうへ しずんでいきます。そして おとなになるまで ふかいうみのなかで くらすのです。」
読了日:09月30日 著者:冨田百秋
年少版こどものとも 1997年10月号  タマネギくん年少版こどものとも 1997年10月号  タマネギくん感想
図書館のリサイクルコーナーで。なんとも唐突にはじまり、脈絡もなく展開する物語。オチもない。夜見る夢のような。題名もなんだこりゃだし。主人公の名前なのかな? でも嫌いじゃない、むしろ好きな世界。はまると浮「からもらってこなかったけれど。
読了日:09月30日 著者:おぼ まこと
ノラネコの研究 (たくさんのふしぎ傑作集)ノラネコの研究 (たくさんのふしぎ傑作集)感想
京都市動物園の図書館カフェで。ノラネコの社会のルールが良くわかった。強い・弱いじゃなくて「早い者勝ち」で餌やお気に入りの場所を共有する。道でであったら、ゆずりあい。障害(たとえば浮「犬とか)に出会ったら、ルートを変更するよりも相手が去るのを待つ。なんと平和的な生き方だろう。尊敬。
読了日:09月30日 著者:伊沢 雅子
3月のライオン おでかけエコバッグ付き特装版 13 (ヤングアニマルコミックス)3月のライオン おでかけエコバッグ付き特装版 13 (ヤングアニマルコミックス)感想
いつもながら、よかった。あかりさんの不安、二海堂の興奮、後藤の誠実、宗谷の歓喜、滑川さんの内省、香子の孤独。ん、主人公は? まあそんなのいいじゃないですか。登場人物一人ひとりのドラマを、丹念に描いてあるこの作品が大好きです。エコバッグも予想以上の出来で大満足です。
読了日:09月30日 著者:羽海野チカ
たべたのだれたべたのだれ感想
図書館のリサイクルコーナーで。虫食い葉っぱはよく見るけれど、誰が食べたの、なんて気にしたこともなかった。答えを見てもいまいち存じ上げない虫さんばかりで、身近な生きもののことをまだまだ知らないもんだなあ、と。
読了日:09月29日 著者:山口 進
ぼくのむらはね、ぶんぼくのむらはね、ぶん感想
図書館のリサイクルコーナーで。ルーマニアの村に住む男の子が、自分の村の素敵なところをたくさん紹介してくれる。敬虔で丁寧な昔ながらの暮らし。表紙にもある「ぶん」が各ページにも書かれていてなんだろう?という答えは最後にわかります(ルーマニア語だそうです)。自分の身近に素敵なところがたくさん「ある」んじゃなくて、たくさん「見つけられる」男の子が素敵。
読了日:09月29日 著者:さいと ゆふじ
ぼうっきれであそぼうぼうっきれであそぼう感想
図書館のリサイクルコーナーで。「ぼうっきれ」っていい響きですね。子どもはぼうっきれ大好き。でもぼうっきれ拾うと大人に「危ないから捨てなさい」って言われちゃう。チャンバラ以外にも、いろいろ安全に遊べる方法があるのに。むやみやたらと禁止するんじゃなくて、何が危険か、どうすれば安全に楽しめるのかを子どもがちゃんと考えられるように提案できる大人でありたい。
読了日:09月29日 著者:野坂 勇作
パン屋のパンセ―歌集 (かばんBOOKS)パン屋のパンセ―歌集 (かばんBOOKS)感想
図書館本。ああ、大好きな歌集がまたひとつできました。少年のような(時に乙女のような)みずみずしい感性溢れる短歌たち、歌人が70代・80代のときに詠んだものだと知って驚く。国立天文台に長年勤めた人だという。そのせいか、気象・天体・生きものなどのモチーフが繰り返しあらわれる。生と死を見つめた、温かだけれどどこかひやりと差し込まれるような冷たさも感じるまなざし。「どんな冬の寂しさにだって耐えられる烏が黒を被(き)ている理由」「いきなり齧ってはだめ深紅のりんごはどこも痛点だから」。ひりひりするよ。
読了日:09月28日 著者:杉崎 恒夫
工藤ノリコBOOK (玄光社MOOK)工藤ノリコBOOK (玄光社MOOK)感想
図書館本。これは欲しくなっちゃうな。工藤ノリコさんのエッセンスがたっぷり詰まった、デビュー15周年記念ムック。ノラネコぐんだん以外の絵本はまだまだ読んでいない本がいっぱいで、どの本も全部読みたいなあと思いました。シリーズごとに違う世界観。でも絵の隅々まで描きこんで、雑踏の風景でも端のほうのキャラクターの心の中まで考えて描いてあるから、工藤さんの絵本はとっても楽しいんだね。家族や友達を大切にするお人柄もよく伝わってきました。旅日記やマンガもとても良かった。
読了日:09月28日 著者:工藤ノリコ
カレー地獄旅行カレー地獄旅行感想
図書館本。名前のインパクトに惹かれて読んでみたら、がっかりでした。でも子どもはこういうの、好きかもしれない。
読了日:09月28日 著者:ひげラク商店
くよくよマネジメントくよくよマネジメント感想
図書館本。エッセイというよりも「らくに生きるため」のハウツー本のようだった。そういう本の著者はたいがい精神科医とかカウンセラーだったりするのだけれど、津村さんは自分の経験のなかでこのような「生きる知恵」のようなものを獲得していったのか、と思うと「ははぁ~」とかしこまってしまう。明日の自分を接待すること、自分の中の子ども(子どものころに満たされなかった思い)は自分で面唐ゥる、などになるほど。ところどころ、1文ずつの意味はわかるのに総合的に何を言わんとするのかわからない部分があった。私側の問題ですが。
読了日:09月27日 著者:津村記久子
やりたいことは二度寝だけやりたいことは二度寝だけ感想
図書館本。津村さんの小説は脱力した中にもひりひりしたりとがったりしたりした部分があるのだけれど、エッセイはゆるゆるだった(いい意味)。芥川賞作家先生なのに、なんというか普通の人、さらにはご自分でャ塔Rツを公言してはばからない、そして読み手もそれをやっかまずに「そうだよね~」と一緒にダメさを愛してしまえる、そんな感じでした。「読んでいる間少しらくになった、と感じていただければこれ幸いである」とあとがきに書いておられるけれど、そのとおりのものに仕上がっています。木下晋也さんのイラストも、いかにも津村さんぽい。
読了日:09月25日 著者:津村 記久子
ものすごくながいちょんまげのとのさまとものすごくながいおひげのおうさまものすごくながいちょんまげのとのさまとものすごくながいおひげのおうさま感想
図書館本。表紙の出オチ感がはんぱないですが、ほっこりしたラストもなかなかいいです。まあ権力を恐れぬ床屋さんがグッジョブなんですが。トランプさんと正恩さんもこれを読んでくださいまし。いや、それよりも安倍さんかな。カバー見返しの、標本の題名がすべてを物語る。「もういいかい いくもう・はつもう まあだだよ」は意味不明。
読了日:09月25日 著者:石崎なおこ
夫のちんぽが入らない夫のちんぽが入らない感想
図書館本。一気読みだった。「面白い文章を書こう」と書いた前半の諦観と哀しみと紙一重のユーモアのある文体と、まだまだ未消化な後半のなりふり構わず書いたような痛々しい描写にギャップを感じた。これからはもっと自分が楽になるように、がんばらなくていいように生きて欲しい。もう夫のちんぽにこだわらずにあなたの人生を生きて欲しい。夫婦のありようはいろいろだけれど、この2人は「わかりあっている」とは言い難いのでは。あとがきの自筆の手書き文字は、今はこの本を出版したことを打ち明けられない家族へ証拠を残したのだろうか。
読了日:09月25日 著者:こだま
ムッシュ・ムニエルをごしょうかいしますムッシュ・ムニエルをごしょうかいします感想
立ち読みで失礼。題名から絵からストーリーから、「あああ、佐々木マキ!」と叫びたくなる素晴らしい絵本でした。いつか手に入れたいな。
読了日:09月23日 著者:佐々木 マキ
みけねこキャラコみけねこキャラコ感想
図書館本。ちびっ子三毛猫キャラコの苦悩。でも自分の嫌いなところが、他の人から見たら長所だったり。そのままの自分を好きになれてよかったね。私の場合は名前でした。その当時珍しかったから、からかわれたりして嫌いだった。今は大好きな名前。でも今ではメジャーになってしまって、ちょっと悔しい。絵の中に差し込まれる噴出しセリフがかわいい。そしてくろねこばあさんのビジュアルが大好きです。どいかやさん、たくさん猫絵本描いておられるのですね。追いかけたいです。【22日 猫の日読書】
読了日:09月22日 著者:どい かや
ヘンな本大全 (洋泉社MOOK)ヘンな本大全 (洋泉社MOOK)感想
図書館の他館からコーナーより。とても面白く読みました。「忍者ダイエット」「マンガで読むコンクリート」「醤油鯛」(お弁当用のお醤油を入れるあれです)「月刊住職」・・・専門家やヘンな物好きライターが選ぶ「ヘンな○○(ジャンル)本」やジャンルにとらわれず選んだ「ヘンな書名」「ヘンな雑誌」などなどをどーんと紹介。気になる本が多すぎるけれど図書館になかったり、古本でもプレミア本になってしまっていて読めない本が多そうなのも、また一興。
読了日:09月22日 著者:
アンドロギュノスの裔アンドロギュノスの裔感想
シニカルなストーリーと耽美な文体と西洋ファンタジー的世界観が融合した、蠱惑的な短編でした。恋愛の駆け引きは女の方がいつも一枚上手?
読了日:09月21日 著者:渡辺 温
ときめくカエル図鑑 (Book for Discovery)ときめくカエル図鑑 (Book for Discovery)感想
図書館本。きれいな体色の外国ガエルにも見惚れますが、いろんなカエルを見た後で見る、日本のカエルの安心感よ。やはり昔からなじんだものに、人は愛着を覚えるものよのう。松橋利光さんの写真が素晴らしいとともに、写真に添えられた「気持ちの優しいカエルです」「渓流のBIGIN的存在」などの一言コメントがよい。日本ガエル以外なら、トイレが大好きという、パペットみたいな外見のイエアメガエルが好きです。うちにもどうぞ、住み着いて。
読了日:09月21日 著者:高山ビッキ