まっくら、奇妙にしずかの
感想穂村さんの書評集に載っていた本。題名も文章も絵もストーリーも、奇妙で不穏。精緻で機械的、ロープやコードがたくさんある特徴的なこだわりの強い絵はシャープペンシルのみで描かれているそうだ。使われた芯は400本、て、穂村さんも書いてたけど、普通そんなの数えるか?笑 たくさん賞を受賞した作品だけれど、なんだか浮ュて、私は手元に置きたくないよ。
読了日:03月14日 著者:
アイナール トゥルコウスキィそれでも美しい動物たち 亜南極からサバンナまで、写真で知る「生き方」のリアル (サイエンス・アイ新書)の
感想私の大好きな動物写真家・福田幸広さんの本。良書。フィールドで出会った野生動物たちの写真と、写真を撮りながら観察して気づいた動物たちの生き方。短いエッセイが盛りだくさん、という感じで気軽に読めます。新書ながら全ページフルカラー写真で、とても豪華な本。撮影地の地図が載っているのもャCント高い。野生動物たちの生き様の中に人間社会を見出すなど、著者の人柄がうかがえます。過酷に思える野生での生き方、だけれど動物たちも楽できるところは楽している、というところに目がうろこ。いつでも全力じゃなくて、いいんだね。
読了日:03月14日 著者:
福田 幸広うわのそらの
感想表紙にピンと来て古本で購入して積んでおいたのを、ようやく。好きだ! これはあたり。エッセイ風あり、ショートショート風あり、どこまで本当にあったことなのか、夢の話か。ところどころに挟まる文章も真実を突いていてはっとします。この人と仲良くなれそうだな、と思って帯を見たら、suicaのペンギンのデザイナーさんじゃないか! ひゃあ。suicaのペンギンがあんなに愛らしい訳がわかった気がします。
読了日:03月12日 著者:
坂崎 千春物語が、始まる (中公文庫)の
感想こんなにも私好みの短編集を読み残していたなんて。うれしいです。生き物が死んで分解された分子原子が循環していくように、川上さんの中で解体され、再構築されていく言葉たち。血のつながりや出産、恋愛がテーマの底にあるのになんと無機質な感じがすることよ。表題作の雛形の話と、最後の「墓を探す」が特に好きです。穂村さんの解説も、解説になっているのかわからないけれど、いい。表紙の模様、熊か何かの足跡かと思ったら桐の文様。
読了日:03月11日 著者:
川上 弘美ダ・ヴィンチ 2018年4月号の
感想読みたいと思っていた山白朝子「私の頭が正常だったら」のインタビューが読めてよかった。あと、木皿泉(トムちゃんときちゃん夫妻)のインタビューがとてもとても心に染みた。「プロセスを楽しむ」ってこと、最近やっとわかりはじめたばかりの私も、自分の中の“こうあらねば”を崩して、オリジナルな幸せで満足できる人間になりたい。今号でプレゼントも終わり。1年間ありがとうございました。
読了日:03月10日 著者:
裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)の
感想エンターテイメントとしての裁判傍聴入門記。裁判傍聴の面白さは小さな劇場で見る芝居の面白さに通じるのかな、と感じた。テレビドラマでやっていたなら「ほーん」とチャンネルを変えてしまうようなベタなストーリーやキャラクターでも小さな劇場なら場の一体感というか空気間のようなものが面白さを増大させる。生である醍醐味。しかし日本の司法制度のダメさというか…結局は弁護士と検察官の腕にかかっているし、被告人も本当に反省している人はつらつらと「反省しています、二度とやりません」なんて言葉出てこないよね。ノラネコぐんだんか。
読了日:03月09日 著者:
北尾 トロこれから泳ぎにいきませんか: 穂村弘の書評集の
感想図書館本。最近ほむほむサイド(歌人としての穂村弘ではなく)のエッセイはおなかいっぱいになっていたのだけれど、これは大丈夫だろうと思って手に取った。とてもよかった。雑誌に掲載された短い書評と文庫巻末に寄せた解説をまとめた本。読みたい本が、一気に増えてしまった。どうしてくれる。でも、現実社会と折り合いがつかなくて生きにくい人が私以外にも結構たくさんいて、そういう私だからこそ楽しめる文学がある、ということを認識させてくれた。短歌の本も多く、歌に対する穂村さんの解説が読めたのも嬉しい。表紙も題名も、すごく好き。
読了日:03月07日 著者:
穂村弘表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬の
感想図書館の順番が回ってきて。たった5日の休暇をまるまる当てたキューバ旅行。遠いのにたった3泊で、それなのに1冊の本を書けるだなんて、きっと中身の濃い旅行に違いない。彼を駆り立てたものが何かを知りたくて読みました。新自由主義と社会主義。競争原理とコネ。どっちがいいかはわからない。でも本当に欲しいわけでもないものを、広告会社とメディアの戦略によって欲しいと思い込まされたりする世の中に嫌気が差している(わりにはそこから抜け出せない)自分には若林君のジレンマが痛いほどわかる。最後はちょっと、かっこつけすぎかな。
読了日:03月06日 著者:
若林 正恭「いる」じゃんの
感想工藤直子さんと松本大洋さんの、親子合作絵本。ああ、最強だ。読むたびにきっと、違う気持ちに気づくだろうな。「今日」がいつもはじめてみたいに。図書館で借りたけれど、これは蔵書にしたい。ウッスウッス。みんないるじゃん。イェイ。「あんたのことわすれない。」
読了日:03月05日 著者:
くどう なおこ,松本 大洋ぽんぽんでつくるどうぶつとモチーフの
感想目の保養に。頭だけぽんぽんはかわいくてもなんだか生首に見えてNGなのですが、この本には表紙のハムスターさんのような全身像も多数。ぽんぽん同士やフェルト、ニードルフェルトを組み合わせて成形。作り方のページは初心者向けのものからはじまっています。「ひよこのヘアゴム」、これなら作れるかもしれない。でもその後の難易度の上がり方が急激。猫の全身像にいたっては、マズルもミニぽんぽんで作る凝り様。すごい。インコが素朴ながらかわいさダントツ。たくさん作ってコロコロ転がしておきたい。
読了日:03月05日 著者:
伊藤 和子(こいと)深ぼり京都さんぽの
感想洛外(伏見山科)と千ブラのところを再読。上七軒あたりに長逗留して、暮らすように千本中立売をぶらつきたい。条件にぴったり合うマンスリーを見つけたのだけれど、今はまだ行動力がない…時間はあるのに残念。
読了日:03月05日 著者:
グレゴリ青山この写真がすごい2の
感想編者が「すごい」と思った写真をプロアマ問わず(アマといってもコンテスト出品作等なので、本当の意味の「アマチュア」ではないが)集めた写真集。これはスナップ写真だろ、というのが写真家の作品だったりして面白い。時間や空間を切り取る技術、それが写真を件pたらしめる。法事の後の宴会の写真と煙草をのむ沖縄のおばあさんの写真が好き。
読了日:03月05日 著者:
大 昭子ひなまつりをもう一度(記念日にショートショートを)の
感想は? この娘、性格悪くないか? サプライズなんかする必要性ないでしょ。「感動した」って感想が多いけれど、ラストにイラッとする以上感想が出ないのは私がサプライズが嫌いだからだろうか。あとPCからの閲覧だと、字が細くて読みにくかったです。「俺」が誰かがわかった中盤は思わず「ほう」と思いました。
読了日:03月05日 著者:
行成 薫ひなまつりの奇跡(記念日にショートショートを)の
感想オチにズコーっとなりました。お話のための設定、って感じで、うーんなんだかなあ。
読了日:03月05日 著者:
喜多 喜久呪い雛(記念日にショートショートを)の
感想オチは中盤でわかってしまったけれど、小さい頃に感じた「お雛様ってちょっと不気味」という感覚を思い出しました。今市子さんの漫画「夜の森の底に」を読みたくなった。
読了日:03月05日 著者:
木下 昌輝最後のちらしずし(記念日にショートショートを)の
感想記念日SSシリーズ。おお、これはいい。ふわっとおだやかな(そしておなかが鳴る)出だしに緊迫の中盤、からの優しいオチ。いいものを読ませていただきました。
読了日:03月05日 著者:
神家 正成こぐまのケーキ屋さん (ゲッサン少年サンデーコミックス)の
感想発売日にかって来ました。ツイッターでも読んでいましたが、まとめて読むとてんちょうのかわいさに溺れそうです。変型判の本の形は絵本みたいだし、遊び紙は包装紙みたいでとってもかわいいです。私は作者が2ちゃんねるで廃屋凸の実況レモオていたころからのファンです(進行形ではなくまとめで読んだのですが)。こぐま、長く続いて欲しい!
読了日:03月02日 著者:
カメントツくらべる世界の
感想蔦屋書店にて。なぜか旅行のコーナーにありました。面白かったのですが、今回は「西と東」など2つのものの比較ではない(世界中にいろいろとバリエーションがあるものの中からチョイスされたもの2つの比較)ものもあり、それについては「んーなんだかすっきりしない」…となりました。表紙のじゃんけんとか、オムレツとか。片方を日本に固定すればまとまりが出たのかな? フランス式庭園の写真は私の母校のものでびっくり(しかも写真では気づかず、解説を読んで「ああ、確かにこんなとこあったな!」と思い出す)。
読了日:03月02日 著者:
山出 高士,おかべ たかしるるぶ にっぽんの動物園 (JTBのMOOK)の
感想蔦屋書店にて立ち読み。「希少動物」のページにウォンバットが載っていてうれしい! そしてウォンバットがいる3つの動物園が全部載っていてうれしい! 気になっているセスジキノボリカンガルー、日本ではズーラシアにしかいないのか~。北海道にはトナカイの牧場があるなんて。そういう、小さい動物施設を巡ってみたい(もちろん大きな動物園も好きです)。
読了日:03月02日 著者:
一人交換日記 2 (ビッグコミックススペシャル)の
感想本屋で目にして「この人まだ描いてたのか!」と驚き、著者のその後が心配で手に取る。1巻を読んだとき「この人に必要なのはとにかく治療、漫画なんか描いている場合じゃない」と思ったから。入院を経て少し回復しつつある最後でよかった。しかし現在進行形のしんどさを作品として公開するってのはやはり危険かつ作品として成り立っていないと感じた。(その点初作の「さびしすぎてレズ風俗…」のほうは過去のことを書いているので安心かつ作品として成立。)エゴサーチで作品への批判を読んで「踏みにじらないで」っていうのはちょっとどうかと。
読了日:03月02日 著者:
永田 カビ3月のライオン ダイアリー 2018.3-2019.3の
感想もう今年の手帳あるのに中を見たくて買ってしまった。月間予定+メモたくさん。最後にはニャー将棋のページも。
読了日:03月01日 著者:
羽海野チカ読書メーター