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20日から、新宿紀伊国屋ホールにて
<孫文と梅屋庄吉>の公演が始まった。
http://www.tokyo-gingado.com/
この東京公演が終わるとすぐに11月5日には
新店舗立ち上げ、
そして、それを見届けるとすぐに
この公演の北京初日にむけて北京へ出発・・・と続く。
この演劇公演に関しては
仕事ではなく、<特別協力>として携わってきたのだが
驚くほどに、色々なヒトとつながり
それが、職種を越え、国境を越えていった。
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それも、<上海発>のメールからだった。
今回の演劇の中国公演にあたって
実行委員会というものを設立しているのだが
その<特別委員>に谷村新司さんがなってくださる、
というのだ。
えっ
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驚きが隠せない私。
谷村さんは現在上海や南京の音楽大学の
名誉教授をされていて
アジア全域にわたって
音楽を通して、友好を深める活動をしていらっしゃる。
<孫文と梅屋庄吉>
ことに、梅屋が抱いていた<東洋の平和>
に深く共鳴してくださったのが
今回のいきさつ。
谷村新司さんといえば、
私が小学高学年で
<音楽
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アリス、のあの、谷村さん
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実は先般、事前打ち合わせで
谷村さんの奥様とお話をした。
とってもとっても素晴らしい方で
そして、スピリチュアルな方
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・・・人は、出会うべくして、出会う・・・
奥様がおっしゃった。
そして、私は続ける。
”最近、そのスピードが速くなっているような
気がします・・・”
そして、迎えた東京公演初日。
谷村さんご夫妻がいらして下さる。
ここで、
”夢人”・・・谷村新司さんに、お会いした。
すらっとしていて、やわらかい笑顔と声で
お話される。
初日舞台が終わったあとの
いわゆる<初日乾杯
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谷村さんが舞台を切り盛りしている
演出家の品川さん、
俳優の太川陽介さん(Luilui
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はじめ、多くの関係者に
語りかける・・・。
”舞台の台詞に素敵なところがありました。
~中国と日本は
梅が香るほど近いのですね。
人と人も、もっと近くなきゃいけない。~”
谷村さんはご自身が感じ、
なさっていらっしゃることを重ねながら
静かにお話をされ、
舞台関係者を激励された。
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その後、関係者で打ち上げに出かける。
週末の、新宿歌舞伎町のど真ん中を
谷村新司さんたちと歩く。
信じられない気持ちいっぱいで・・・。
すれ違いざま、ビラくばりの
ホストっぽいお兄さんが
谷村さんと気づくと
大声で”昴”を歌いだす
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”新宿は、面白いねぇ・・・
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と、谷村さん。
変わった居酒屋で私は谷村さんの向かいに
座りながら、いろんなことをお話した。
舞台音楽を手がけたウエダさんと3人で
こんな話になった。
”曲を作るうえで、大切なものは何だろう・・・
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”それは、
オンガク以外の、全てのもの
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と谷村さん。
谷村さんの曲は、メロディーもさることながら
私はその繊細な歌詞が大好きだったけれど
普通の会話をしながらも
谷村さんの口からこぼれる言葉や言葉の知識は
知的で、詩的。
”宇宙から地球に最初に届いたものは
なんだろう・・・
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私は、
”音と、光。”と答える。
”どちらが先?”
私は、”光かな?
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谷村さんは、首を横に振って
”こう書いてあるよね。(旧約聖書の話)
~はじめに、光あれ、と神は言われた~
と、いう事は、言われたのが先だから
<光>より<音>が
最初にあったっていうことだよ。
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赤ちゃんもお腹の中で音を聞いているよね。”
谷村さんはご自身の公式HPでも
この演劇のことを書かれていらっしゃる。
谷村新司Official Site
http://www.tanimura.com/
100年前に中国と日本で
<アジアの将来>について結びついた友情が
時空を超えて、国境を越えて
私達をつなぎはじめる・・・。
そんな不思議な”つながり”を感じながら、
その夜は更けていったので、ある。
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